Last Up Date 2005.07.02          

日記を物語る 2005年06月INDEXホームに戻る 

            


06月27日(月曜日)

晴。明治大学の「日本語文献精読」は「細雪」を終えて、鴎外の「航西日記」へ。要チェック。「論文演習」は、最後の推論・分析問題を終え、「時事問題」。勉強になるものばかりなり。

急告!「日本語文献精読」の課題提出該当者さんはこれに参加してください。よろしくお願いします。

06月28日(火曜日)

快晴。気温は36℃と言う真夏日。明治大学。横並びで進度は同じ。月例試験の出題が優しすぎてほぼ全員が満点。ケアレスミスの人には気の毒なことに。夕方は渋谷で会合を持つ。

06月29日(水曜日) Special Thanks 201,000 Hits

雨。明治大学で「日本語文献精読」。「航西日記」について、下調べしてある人がありました。大したものだ。青山学院女子短期大学の「古典演習A」「国文学演習T」は発表計四本。自由発表は「巻名について」「女性像」、それに「恋文」。女性論は最も人気のあるテーマ。だからこそ、現在進行中の企画『人物で読む源氏物語』勉誠出版が生まれたわけです。楽天ブックスでこの本を売り上げて並べてみると、興味深い結果を知ることが出来ました。「感想・質問票」の反応もこの点に言及する人多し。

06月30日(木曜日)

曇りのち雨。千葉県銚子市内のホテル会場で進路説明会。国立大学を始め、40校以上の大学・専門学校の出講がありました。銚子と言えば醤油の町。ひとつ買ってくるんだったと後悔しつつ気がついたら今年も半分終わってしまいました。車を買い換えましたが、本日、仏滅につき、デーラーさんから明日にしなさい、と言われる。いろいろお世話になった車です


06月01日(水曜日)

快晴。明治大学で「日本語文献精読」「刺青」。移動して青山学院女子短期大学は、ともに輪読+自由発表がスタート。「古典演習A」はふたりが「源氏の香」でしたが、それぞれの個性が出ていました。「国文学演習T」は「『源氏物語』の物の怪」と「光源氏、最低の男論」。充実の時間。夜は慶応大学で「小右記」の会。なんと幸福な一日であることか!

06月02日(木曜日) Special Thanks 198,000 Hits

曇りのち雨。長野県飯田市の高校で進路講話。なんと40校以上の大学・専門学校の出講がありました。交通の便からか、東京・名古屋方面へと進路は分れるようです。生徒気質も純朴な印象なり。それにしても遠かった、と言うのが正直な感想。帰宅したら留守電四件。忙しすぎる!!どんなに人から笑われようが、こうした生活が続く限り、僕は携帯電話を持たないつもりです(でも、同じことを言いながらあっさり裏切った友人多数。すでに水際かもしれない)。

06月03日(金曜日)

晴れのち曇り。茨城県南部の高校で進路講話。国立大学を受けたいが、受験科目とカリキュラムが合わないと言う相談を受ける。進路指導の体制に疑問を抱きつつ帰宅しました。気力、体力そろそろ限界。

帰宅すると、『人物で読む源氏物語』勉誠出版の一期五巻三セットが届いていました。お世話になった方への手渡し分(つまり内輪の人限定)です。関根賢司さんより『竹取物語論 神話/系譜学』(おうふう.2005.05.03/\2800+税)『伊勢物語論 異化/脱構築』(おうふう.2005.05.28/\3200+税)を頂戴しました。関根さん、節目の二冊。萬謝です。

06月04日(土曜日)

曇りのち雨。所沢市松井公民館で「古典に親しむ会」『源氏物語』真木柱巻。髭黒北の方が父宮に引き取られてゆくあたりの物語。永いこと会を支えてくださっている柴田憲子さんの第二歌集『共生』(短歌新聞社.2005.06.02/\2500+税)を頂戴しました。タイトルの意味を重く受け止めつつ拝領しました。

06月05日(日曜日)

快晴。午前中は、研究会の幹事さんがトップバッターの、全国大学国語国文学会2005夏大会のため、日本女子大へ。発表三本に耳を傾ける。午後は、第三京浜→首都高速から横浜石川町で下りて(所要時間30分)、神奈川近代文学館の三島由紀夫ドラマテッイクヒストリー展へ。初めてみる資料多数。原稿があるので中華街は諦め、日のある内に帰宅してデスクワークも少々。

06月06日(月曜日)

晴。明治大学の「日本語文献精読」は「刺青」。前回のレポートの出来はあまりよろしくありません。「論文演習」は、今日も推論・分析問題に挑戦した後、「自分史」の続き。気合いの入っている人多し。

06月07日(火曜日)

晴。午前中は上海からお帰りの余明先生のスタジオで琴のレッスン。「酒狂」は独習でしたが、ピンポイントで運指のノウハウを教えていただくととても効果的であることが分かりました。五時限目の明治大学の「日本語文献精読」はこちらも「刺青」。レポートの書き方の質問があったので丁寧に答えたつもりです。さらに南下して國學院で『うつほ物語』の会、「国譲」中巻。源実忠の物語は、どこぞの相撲部屋のゴタコタを先取りしていた物語のように読めてとてもリアリステック!

06月08日(水曜日)

快晴。明治大学で「日本語文献精読」はこちらも「刺青」。授業後、女子学生が戻ってきてクラスコンパが盛り上がらないから僕に出てくれと言う。「オイラは金蔓でも恋のキューピットでもない!!」と心の中で叫びつつ移動。青山学院女子短期大学の「古典演習A」「国文学演習T」は発表計四本。レジュメがきれいに構成されているのが印象的でした。

06月09日(木曜日) Special Thanks 199,000 Hits

快晴。埼玉県上尾市の高校で進路講話。教育学部志望の生徒さんの真剣な眼差しに圧倒される。夕方は池袋で秘密のメンバーと会食。話題は尽きず。

06月10日(金曜日)

曇りのち雨。埼玉、秩父鉄道沿線の高校で進路+小論文講座。昨年も同じ時期に伺っている高校ゆえ勝手も分かっているためか、体育館での会場設営までお手伝いしてすでに消耗。おまけに日時を間違えてお見えにならなかった大学を志望する生徒さんの対応までして、うっかり大学さんにまで貢献してしまいました。お人好しもここまで来るとねぇ。

06月11日(土曜日)

曇りのち雨。古代言語蔵開の会のため、明治のリバテイタワーへ。折しも、オープンキャンパスと重なり高校生でエレベーターの中まで大盛況。レポートは「菅原道真の『琴』の表現について」。漢詩を丁寧に読むのを、僕は無上の歓びとする男です。

06月12日(日曜日)

快晴。池袋に住む最年長のいとこさんから、出版のお祝いをしていただく。奥様は僕も親しくさせて頂いている先生と読書会をしているとのことで、伝言まで頂戴する。折しも火曜日に電話を差し上げていたところでした。世の中、狭いもの。

06月13日(月曜日)

晴。明治大学の「日本語文献精読」は「刺青」を終えて「細雪」へ。「論文演習」は、今日も推論・分析問題、そして「自分史」最終回。気合いが入り過ぎて予定を組み替えなくては。

06月14日(火曜日)

晴。市川市内の高校で進路講話。五時限目があるため、僕だけ1クールで。都営地下鉄〜京王線で移動して明治大学の「日本語文献精読」。だんだん期末が近くなってきましたね。さらに井の頭線で移動して、青山学院女子短期大学国文学科の懇親会。いつもお世話になっております。感謝を込めて。

06月15日(水曜日)

雨。明治大学で「日本語文献精読」はすべて「刺青」を終了、「細雪」へ。青山学院女子短期大学の「古典演習A」「国文学演習T」は今日も発表四本。「御法」巻は仏教用語もたくさん出てきますが、よく調べてありました。夕方から、慶応で『小右記』の会。期末試験の連絡、夏休みの計画など、すでに学年末ですね。

06月16日(木曜日)

雨。市川市内の高校で小論文講座。今日は二年生、明日は一年生の各五クラスを五人の先生が担当。共通のレジュメは僕が作ったものを使用しました。

06月17日(金曜日)

晴。昨日と同じ高校で小論文講座。今日は元気な一年生。僕の話を真剣に聞いてくれました。

帰宅すると、中古文学75号が届いていました。この号には、大内英範さんの「高木本(伝阿仏尼筆帚木巻)とその本文」の掲載が予告されており、待ちに待った論文でした。僕の論文も丁寧に読んでくださり、論点もおおむね至当な見解であるように思われます。ただし、紀州家伝来とされる伝承については、山岸徳平・武田祐吉両博士の言説をつぶさに検証するよりも、このおふたりを繋ぎ、実際にこの揃い本をすべて神戸で校合された大家の某先生の証言を重視すべきこと、よって、ここから旧『大系』本の「阿仏尼本」校合本文の生成過程も了解されるわけで、この高木本(大内さんの呼称)と「阿仏尼」校合本の関係を現代の厳密な校合基準に照らして検討するのは如何なものかと思われます。また、紀州徳川家と南葵文庫の位置付け等も検討材料(僕は徳川家関係者の証言をすでに調査済みなのです)。しかしながら、僕の研究を丁寧に追って下さった方があったこと、そしてたいへん有益な検証がなされていたことを素直に喜びたいと思います。話題のこの阿仏尼本、現在刊行中の『人物で読む源氏物語』勉誠出版でも本文校訂の最優先テクストとして用いています。ご確認あれ(結局、最後は宣伝だよ)。

06月18日(土曜日) Special Thanks 200,000 Hits

快晴。横浜市立大学で物語研究会。『うつほ物語』と怨霊言説生成(とまとめてよいものか?)の二本。見慣れたこのキャンパスの光景も見納めかと思うと、ちと寂しい気もします。濃密な議論で充実した時間でした。帰りは大泉学園から小一時間歩いて帰宅。20万カウント達成。ありがとうございました。

06月19日(日曜日)

曇り。注釈、つれづれに弾琴。そして、ジムで汗を流す。日曜日は毎週かくありたいところですが。

06月20日(月曜日)

晴。明治大学の「日本語文献精読」は「細雪」。「論文演習」のメインは「時事問題」。これは勉強になります。パワーポイントの出来もよし。

06月21日(火曜日)

晴。明治大学の「日本語文献精読」。国立国語研究所の定めた外来語の言い換えの試験をしたら、僕が教室に入った途端、緊張感が漂い、試験シフトモードで、結果、ほぼ全員満点。これはよいことです。夕方、渋谷の國學院で『うつほ物語』の会。針本先生より、こちらの大学の夏の恒例行事、公開古典講座のご案内を頂戴しました。僕は『白居易研究年報』(勉誠出版、2003、09)で書いたこともある「蘭」をテーマとされる宮崎先生の「藤袴(蘭)の文学誌」と、室伏先生の「『源氏物語』と冬のソナタ」の日はぜひ都合をつけて伺いたいと思います。

06月22日(水曜日)

雨。明治大学で「日本語文献精読」は「細雪」。青山学院女子短期大学の「古典演習A」「国文学演習T」は今日も発表四本。OHPの使い方もずいぶん馴れてきて、カラフルな画像を用いたプレゼンテーションが印象的です。

06月23日(木曜日)

晴れのち曇り山沿いは雨。長野県松本市内の高校で進路講話。こちらも40校以上の大学・専門学校の出講がありました。熱心に話を聞いてくださったみなさん、ありがとう。

06月24日(金曜日)

快晴。新潟県長岡市内の高校で進路講話。体育館に大きな講演テーマの看板まで掲げて頂く。大学の資料を用いて、県内の高校の進学実績をあげながら、夢と現実の折り合いをつけつつ、具体的なプランへと繋げて行こうという話。終わってから町並みの風景に気がつくと、なんとなく看板も傾きがちで、道路も至る所に修理の跡が残っていました。地震の爪痕が生々しく残ってはいましたが、体育館にこだましたみなさんの拍手が今も耳に残響しています。

06月25日(土曜日)

快晴。白百合女子大学で『浜松中納言物語』巻一を読む。この春相次いで新刊が出たので、その二冊も参照しつつ進めました。これを始めた頃は『新編全集』もなかった時代。でも継続がなにより大切です。

06月26日(日曜日)

快晴。『源氏物語』注釈の後は、『元輔集』の注釈。帰宅してもまた注釈。


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