Last Up Date 2004.12.01          

日記を物語る 2004年11月INDEXホームに戻る 

            


11月28日(日曜日)

晴。街に出ると最近はクリスマスを一月やっているような感じ。年末年始の日程を調整した他は、午後から自宅でのんびり。

11月29日(月曜日)

晴。明治大学。残りの時間数を考えながら内容を組み立てる。「試験に出すよ」と渡したプリントへの集中度が、いつものこのように続いたら、凄い卒業生を、もっともっと輩出させられるだろうに。皮肉でごめんなさい。。

11月30日(火曜日)

晴。五時限目の明治大学。こちらも残り時間を考えながら。夜は國學院で『うつほ物語』の会。それぞれ奈良、京都に旅をされた方があって二種類のお菓子の相伴に預かる。僕も秋田でなにか買って帰るべきだったかと今思いつきました。こんなわたくしの霜月でした。今月これにて。


11月01日(月曜日)

晴。学園祭休みのため、ひたすら双書の編集作業。これしかない。いくつかの巻はそろそろタイムリミットが近付いています。「論文差し替え」とか「見送り」とか言う言葉は使いたくありませんが、あり得ます。その際は非礼ご容赦下さいませ。

「槻の木」の河出朋久先生から『白葉集 河出朋久短歌集』(短歌新聞社、2004.10)を頂戴しました。懐かしい保昌先生のお葉書や、文藝出版全盛時の河出書房をめぐる作家たちの写真など、文壇史の貴重な証言となっています。ありがとうございました。

11月02日(火曜日)

晴。船橋の高校で模擬授業「『源氏物語』の音楽」。県内でも有数の進学校で二十近くの大学が集まり、それぞれ希望の分野で講義を受けるというもの。受講者は15名(うち男子02名)。ここからコース選択を決定する動機付けにするというステップなのだそうです。

11月03日(水曜日)

晴。文化の日と言いながら、文化とはほど遠い、せわしない一日でした。

11月04日(木曜日) Special Thanks 178,000 Hits

快晴。連日せわしない一日。移動も分刻み。原稿少々。

11月05日(金曜日)

晴。今週二回目、今度は久喜市内の高校で模擬授業「『源氏物語』の音楽」。受講者は事前調査より増えて26名(うち男子08名)。この講座を選んだ場合の職業選択なども前提としてお話ししました。いつも文学史的事項などの簡単な質問から入って、話の落としどころを探しますが、ポンポンと答えが歯切れ良く返ってきたので、弾むような雰囲気で70分完走できました。ありがとう。

11月06日(土曜日)

快晴。所沢の松井公民館で古典に親しむ会『源氏物語』「行幸」巻。近江の君の物語を読了しました。

11月07日(日曜日)

晴。学園祭で賑わうフェリス女学院大学のチャペルで「もうひとつの大地の歌」。伏見先生が出演され、「陽関三畳」「獲麟」の二曲を演奏してくださいました。さらに無理にお願いして関係者のみに「瀟湘水雲」を披露していただく。制作年代まで分かる琴銘に、それを物語る断紋まで鑑賞させていただきました。萬謝です。

11月08日(月曜日)

晴。明治大学も学園祭休みを挟んで再開。気合いを入れてラストスパートまでがんばりましょう。

11月09日(火曜日)

晴。五時限目の明治大学はすっかり暮れ色。ただ、このクラスは仲が良く熱い。

11月10日(水曜日)

晴。明治大学は「それから」。青山学院女子短期大学の古典演習は幻巻の輪読は読了。テーマ発表は女性論。レジュメも緻密でよいです。ポプラ並木も色づいてきました。秋ですね。

11月11日(木曜日) Special Thanks 179,000 Hits

曇りのち雨。頂戴した書き下ろし論文が巻ごとに整えられて届きました。凄い分量ですが、充実した内容に感無量。気合いを入れて編集させていただきます。初回配本五冊分は今月末までに編成を終え、執筆者の校正に回していただきます。また、新典社の「近刊案内/2005年発行」にも僕の名前が登場。ただし、僕の単著ではないので念のため。

11月12日(金曜日)

雨のち晴。校正並びに原稿点検、および執筆。いつ目が壊れるか。。。

11月13日(土曜日)

スキャナーで画像を取り込み処理する。校正、その他いつもの通り。

11月14日(日曜日)

曇り。おだやかな休日。

11月15日(月曜日)

晴。明治大学。来年度の出講日や使用教室願いも提出。気分は学年末です。

11月16日(火曜日)

晴。一番町で書類を提出。これがなかなかむつかしい。明治大学の「国語」は漱石を終える。夜は國學院で『うつほ物語』の会。

11月17日(水曜日)

雨。明治大学はこちらも「それから」を読了。青山学院女子短期大学の古典演習は横笛巻の輪読。テーマ発表は怨霊論と二千円札について。夜は慶応で『小右記』。

11月18日(木曜日) Special Thanks 180,000 Hits

雨。銀座画廊で遠藤和彦水墨画展。水墨と言っても、微妙な色のバリーエーションがあるのですね。

11月19日(金曜日)

雨。多忙で事務の方から督促を頂戴するという体たらくの中、日程をなんとかやりくりして中国国宝展へ。我が日本の母なる国の壮大な文明に圧倒される。唐代美人像が「樹下美人図」によく似ていました。雨の首都高速をとんぼ返りして余明先生のスタジオでレッスン。濃い一日でした。

11月20日(土曜日)

晴。青山学院大学で物語研究会のミニシンポジューム《《身体》とナラトロジー》。ゲーテに奄美、そして現代文学の研究者を招いての企画だったため、教室は超満員で大いに盛り上がる。二次会、三次会、例の如し。

11月21日(日曜日)

晴。早稲田大学小野講堂で日本文学協会大会。こちらは50名ほど。「メディア社会と文学」と言うテーマ、特に出版文化と文学の関係に、大いに興味関心を喚起される。世に言う大ヒット作も時流に乗らねば生まれないと言うことは確かなことのようです。

11月22日(月曜日)

晴。明治大学。「国語」の漱石のレポートはテーマを限定したらあっと言う間に良質の内容に。指導する側の自己錬磨も重要なファクターであることを痛感しました。「論文演習」は「手紙の歴史」。手紙を巡る悲しい映画を見た後で、具体例に入ろうとしたら、体育会系の某君の目が真っ赤。人の心を激しく揺さぶる名作だと実感しました。

11月23日(火曜日)

晴。新典社から上梓予定のゲラ全体の本の校正をほぼ終える。来年二月には形になります。ご期待下さいませ。

11月24日(水曜日)

晴。明治大学は「Mishima」。留学生には理解しがたいようで、レンタルビデオはありますか?と聞かれましたが、まず見つからないと思います。青山学院女子短期大学の「古典演習」は鈴虫巻の輪読。テーマ発表は手紙と乗り物。レジュメの完成度も高く満足です。

11月25日(木曜日)

晴。いくつかの仕事を終え、最終のこまちで秋田へ。ホテルに着いたのは12時。車中の四時間はもっぱら校正と原稿整理でした。

11月26日(金曜日)

晴。秋田駅から男鹿線に乗り40分。風が肌寒い日本海沿岸の高校で進路講話。県内に私立大学は現時点でひとつしかなく(来年、短大が看護福祉大学に衣替えの新聞記事が、当日の朝刊に出ていました)、多くの人は県外に大学を探している模様。担当は、この八月に松本でお世話になった部長でしたが、8年担当した長野を離れ、東北ブロックに異動になったとのこと。帰りは地元駐在員の方に秋田駅まで送っていただく。銀色に光る冬の日本海は絶景でした。みなさんのご厚意に感謝。

11月27日(土曜日) Special Thanks 181,000 Hits

晴。明治のリバテータワーで、古代言語蔵開の会。テーマは『伊勢物語』の「老い」。たくさんの意見が出てみなさん満腹で帰宅した?ものと思われます。


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