Last Up Date 2004.08.01          

日記を物語る 2004年07月INDEXホームに戻る             


07月29日(木曜日)

台風接近の雨。デスクワークに専念のあとはひさしぶりの水泳。気分爽快です。

07月30日(金曜日)

晴。研究成果公開促進費の交付を受けた書籍の原稿の締め切りが今月内。二段階で原稿を入れることなどを編集部と電話で打ち合わせ。折衝などの肉体労働系は僕がやりますが、全体の確認は共著者さんに多大の負担をおかけしております。

07月31日(土曜日)

晴。上海からお戻りの余先生のスタジオで琴のレッスン。合間の古琴談義も楽しく、細かいテクニックまでチェック。来週も引き続きお願いしました。


07月01日(木曜日)

晴。湿度27%の涼しい一日。今週は地方遠征もなくデスクワークに専念できます。原稿二本脱稿送信。早々に送っていただいた『源氏物語』に関するコラム四本の見本原稿に、僕の朱を入れさせていただき、希望を書き添えて返送。これを御覧の執筆該当者のみなさんの玉稿も鶴首しております。テストや今月の予定をそれぞれ明治大学青山学院女子短期大学に書き込み、午後は徒然に琴弾奏。夕方、久しぶりの水泳。気分爽快です。

07月02日(金曜日)

晴。ネット上の文章を御覧になって依頼していただいた語源辞典のコラムと紫式部伝に取りかかる。夏に向けて気合いが入ってきました。叢書の再録論文も、勉誠出版版権分はテキスト化が始まっており、それ以外は僕の蔵書からデータにするので、本棚近辺も念入りに掃除機をかけました。

愛知教育大学の田口尚幸先生から二冊目の著書『伊勢物語入門 ミヤビとイロゴノミの昔男一代記』(鼎書房、2004.6.24)/\1300+税)を頂戴しました。昨年の前著『伊勢物語相補論』(おうふう)の内容を啓蒙書として書き下ろされたもの。みなさんもぜひ御高架を。

07月03日(土曜日)

晴。所沢の松井公民館で古典に親しむ会『源氏物語』「野分」「行幸」巻。昨日書いた「紫式部伝」の一回分をみなさんにも読んでいただく。いろいろな感想を頂戴して、魅力的な紫式部像を構想したいと思います。

07月04日(日曜日)

晴。完全休養日でした。

07月05日(月曜日)

晴。明治大学。前期は後二回となりました。「国語」は鴎外のテキストから「航西日記」「独逸日記」、プリントで「舞姫」へと読み進める。鴎外の漢文日記を読む面白さは伝わったかと思います。「論文演習」は手書きの原稿をOHPに映して発表。字の巧い人、そうでない人。批評になった高度な内容と感想文、いろいろと課題が残りました。

07月06日(火曜日)

晴。明治大学。「国語」はこちらも鴎外の「航西日記」「独逸日記」。夕方から『うつほ』の会、最終回。その後、針本先生の研究史室で古筆コレクションを見せていただきました。

07月07日(水曜日) Special Thanks 166,000 Hits

晴。気温は今季最高のうだるような暑さ。明治大学の「国語」は予定通り。青山学院女子短期大学の「古典演習」は、「二条東院と六条院」「桐壺更衣」「平安京」。一回目の発表を終え、後期の発表に期待しています。夕方からは慶応で小右記の会、こちらも前期最終回。来月には軽井沢で合宿です。

07月08日(木曜日)

晴。熱中症に倒れた方が出るほどの暑さ。夕方から渋谷で仕事。こういう時はおいしいものを食べて寝るに限ります。

07月09日(金曜日)

晴。完全休養日。体力落ちました。

07月10日(土曜日)

曇り時々雨。明治のリバテータワーで古代言語蔵開の会。一つのテーマでじっくりと議論を練るスタイルもいいですね。

07月11日(日曜日)

曇りのち雨。冷房にやられ、風邪気味。でも選挙には行きました。

07月12日(月曜日)

雨時々曇り。明治大学。前期最終回。「国語」は鴎外「舞姫」。「論文演習」は芥川竜之介の短編を批評してもらいました。「杜子春」「蜜柑」「南京の基督」の三作ですが、履修者には左の並びの順に人気があったようです。

07月13日(火曜日)

梅雨開けの快晴。出掛けに市の臨時広報が鳴り響き、光化学スモッグ注意報発令を知るほどの熱波。全国最高の38°を記録。明治大学。「国語」はこちらも最終回。仕事を終えて後輩の中国語の先生と駅に向かうと、アイスクリームの屋台が歩道橋下に出店しており、共に「舞姫」を見終えたばかりの彼女たちが挙ってアイスクリームを。ひたすら羨ましかったです。

07月14日(水曜日)

晴。明治大学の「国語」は前期日程を終える。青山学院女子短期大学の「古典演習」も最終回。「幻」巻を復習し、後期の予定を立てました。

07月15日(木曜日) Special Thanks 167,000 Hits

晴。日本最高の高温地区、熊谷市内の高校で進路講話。体育館の講話も真剣に聴いてくださり感激。この後、小論文についても講話。書き慣れた人、書き出せない人、様々でした。

07月16日(金曜日)

曇天。豪雨の傷跡深い三条市内、五十嵐川沿岸を横目に、まだ雨も降り続けている新潟市内の高校で小論文講座。この学校には今年01月23日にも同じメンバーで伺っていたため、教室でも明るく僕を迎えてくれました。後で聴くと、三条の高校では職員室が水没し、パソコンのデータもすべて消えてしまったとのこと。再びの豪雨で新幹線以外の電車は止まっていました。

07月17日(土曜日)

晴。立教大学で物語研究会。明日、京都で日本文学協会大会があるためか、出席者はやや少な目。僕より年長の方は二人しかいないと言う若手の集まりになりました。こういう感じもいいですね。終わりがけに関西・中部例会の案が話合われたけれど、僕は開催されるなら参加するという態度。いわゆる「踏み絵」論は生粋の研究会メンバーの発想で、今の会の現状では運用が難しいと言うことも事実。いずれも来月の大阪大会でいろいろな話が聞けるでしょう。

高橋亨・辻和良さんより、『源氏物語と帝』(森話社、2004.07/\5880)を頂戴しました。先年の古代文学研究会のシンポジュウムをもととしたもの。どの論文も読みごたえがあります。明日の新幹線のお供とさせていただきます。ありがとうございます。

07月18〜19日(日、月曜日)

晴。京都の仏教大学で行われる日本文学協会研究発表大会に出席。古代部門は全員女性の発表でした。質問のご指名に預かり、かなり焦ったりしましたが、充実した会でした。この日は京都で一泊し、のんびりと帰宅しました。

07月20〜22日(火〜木曜日)

福島県南会津郡内の高校で三日間の小論文講座。昨年の暮れにも同様の講座を持っており、メンバーも顔見知りになった人たちに新しい人も加わってにぎやかにスタート。多様化する小論文入試に対応するため、教材もたくさん用意しました。先生方のご配慮もありがたく、夜は、今回から一、二年生担当で御一緒の、元大手出版社編集長の先生と話も弾みました。さすがに終了後はばてたけれど、祇園祭で賑わう活気のある町を後にする頃は名残惜しさもありました。

07月23日(金曜日)

晴。語源辞典のコラムは締め切りの朝に送信しました。さっそく鋭い指摘を頂戴し、二点訂正して定稿に。一週間前にだいたいまとめて旅行中もホテルで推敲していましたが、さすがに目の届かぬ所もあったようで、辞書編集者さんの熟練の読みに感謝するばかりです。

07月24日(土曜日) Special Thanks 168,000 Hits

晴。言語学を教えていただいた恩師・鈴木康之先生の退任記念論文集『21世紀言語学研究 鈴木康之教授古希記念論集』(白帝社.2004.07.20/\10000+税)が刊行され、母校でシンポジューム、場所を池袋のメトロポリタンホテルに移動してレセプション。日本流に言えば、留学生のみなさんはほとんど後輩に当たるのですが、ちょうど日本語教員の需要が高かった時代的要請もあってか、みなさん母国で要職についておられました。シンポジュームのパネラー・彭広陸先生は北京大学・外国語学院日本言語文化学部長を務めておいででした。先生が培ってこられた研究や教育のネットワークがここに集結、まさに壮観の一語に尽きます。先生の「こんなに幸せにしていただきました」とのスピーチでお開きとなりました。先生、永いことお疲れさまでした。そして、ありがとうございました。

なお、この論文集に収めた僕の論文は「『うつほ物語』の本文批判 日本古代語研究の精度を問う」。抜き刷り御用命の方は御一報下さいませ。

07月25日(日曜日)

晴。おなじく母校で『元輔集』の注釈作業。濃い一日となりました。

07月26日(月曜日)

晴時々曇り。明治大学。「国語」の前期試験。設問は簡単にしたつもりですが、誤読してしまった人が出ました。「全文ひらがなで書き下し文にせよ」を漢字交じり、「解釈」なのに解説したり、後期も生き残れたら(?)間違えないように。また、秋にお会いしましょう。

07月27日(火曜日)

晴時々曇り雨。渋谷道玄坂の蛍の庭で、『うつほ物語』の会の前期納会。すっかり古参メンバーの仲間入りですが、若い人のエネルギーを頂戴して後期も頑張って参戦します。お店は洒落たセンスが自慢のようです。

07月28日(水曜日)

晴。新聞を広げ、夏の甲子園大会に関する各県のデータを見ていると、訪問した先の学校が善戦。決勝まで残った学校三校。いずれも準優勝でしたが、この夏は、テレビ観戦も、いつもと違った感慨を以て臨みそうな気がします。


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