Last Up Date 2004.05.01          

日記を物語る 2004年04月INDEXホームに戻る             


04月28日(水曜日)

快晴。明治大学の「国語」。ほぼ予定通りテキストを音読しつつ進めていたところ、音読指名の段階でまだ一度も出てこない人がいることを知る。「もう来なくて良いです。人生は長いんだから」とみなで慰め合う?!。ついで、青山学院女子短期大学の「古典演習」。作成途上のパワーポイントで『源氏物語』のページ内の、「紫式部の本名」を勉強し、ついで「明石の君と玉鬘」をまとめる。次回は図書館の特別教室で行います。

04月29日(木曜日)

快晴。みどりの日、閑散とした母校で『元輔集』の注釈作業。帰宅すると、『源氏研究/第九号・特集 歌と伝承の回路』(翰林書房、\2400+税を頂戴していました。個人的関心としては、池田和臣先生の「古筆切からのぞく本文の伝流」からつぶさに拝読。さっそく手許の文献で異同を調べていました。本号も充実の一冊、みなさんももちろん御高架をお願いします。

04月30日(金曜日)

快晴。ジムに出かけた他は、ほぼ終日デスクワーク。パワーポイントを駆使してデータを貼り付け加工する。30画面ほどのスライドショーになります。


04月01日(木曜日) Special Thanks 156,000 Hits

快晴。満開の桜を気にしつつ、アープリルフールも関係なくデスクワーク。根本智治さんから「『うつほ物語』と降魔伝説 『悪魔国』をめぐる会話の分析」(「信州短期大学紀要」15)を頂戴しました。僕は『大乗毘沙門経功徳経』巻七を典拠と考えていますが、諸注には採られていません。今回のを参考にもう一度考えてみたいと思います。

京都の地下鉄の広告に、紫式部顕彰会の連続講演会の案内が登場。僕の名前を見つけたという方からメールを頂戴しました。詳細が手元に届いていませんが、確かにそちらへ琴を携えて伺う予定です。緊張。。。

04月02日(金曜日)

快晴。鉢植えの桃が一輪咲きました。原稿を片づけて添付で送信、一息つくため桜を眺めながらの散歩。それに飽きたらずジムで腹筋。

来週は集中的に大学用コンテンツの更新に勤しみます。今年は全部AV完備の教室にしていただいたため、このページもフル稼働の予定。やたらと短く感じるこの春休みです。

04月03日(土曜日)

快晴。所沢の松井公民館で『源氏物語』「篝火」巻。一気に一巻読みきり、さらに古来名文の誉れ高き「野分」巻の冒頭まで。玉鬘十帖の世界の「雅」こそ、日本人の精神基底の源流を垣間見るような気がします。

04月04日(日曜日)

雨で冷え込む。本棚を整理して雑誌を発行順に並べ、目に付くところは掃除まで。ただ、雑誌論文に目が留まると作業が滞り、寒さに震えてまた動き出す。こんな一日でした。

04月05日(月曜日)

快晴。道に桜の花びらの絨毯が広がり始めました。日差しも暖かく、黒目川添いの桜を眺めながら新座観音まで歩いてみました。あと一週間で始業。昨年のレポートを加工して近日アップの予定です。

04月06日(火曜日)

快晴。勉誠出版で編集会議。叢書の概要と執筆者、宣伝方法などの詳細を詰める。いよいよ始動です。夕方は、伏見先生と琴道・琴学復興普及プロジェクトの打ち合わせ。楽しい時間はあっと言う間に過ぎました。

04月07日(水曜日)

快晴。新年度から水曜日に変更となった小右記の会のため慶応へ。長和元年八月条。毎回、自身の知識の浅さを痛感します。帰宅してから、叢書の依頼者155名のアドレスチェック。徹底した電脳化で「依頼状」以外は、電子メールで原稿もやりとりすることになっています。

04月08日(木曜日)

快晴、竹内正彦さん、森野正弘さんより『源氏物語の解釈の鑑賞と基礎知識/若菜下巻・前半』至文堂を頂戴しました。「女楽」前後の注釈・論文は詳細を究めます。萬謝。

04月09日(金曜日)

快晴。明治大学のページ青山学院女子短期大学のページをそれぞれ更新しました。さすがに目が疲れました。

04月10日(土曜日)

快晴。『浜松中納言物語』輪読のため白百合女子大学へ。緑が豊かで風も心地よい。帰宅すると、紫式部顕彰会の電車用ポスターが届いていました。ハートピア京都を会場に、4月24日土曜日より、秋山 虔先生の「源氏物語の受難」からスタートするとのこと。関西のみなさんはぜひ聴講を。

04月11日(日曜日)

快晴。明日からの新学期に向けて、気分はやや登校拒否状態。しかしながら、明日の「私家版履修マニュアル」を作り、徐々に気合い充実です。

04月12日(月曜日)

快晴。明治大学に出講初日。一時間目は一年生でみんな緊張気味。スクリーンにスケジュールを映して年間予定や方針を説明して短めに終えました。論文演習はまだ履修登録前ですから、こちらもジャブ程度で初日を終えました。

04月13日(火曜日)

曇天。明治大学二日目。一年生もかなり慣れてきた様子。時間割が変わって開始時間が遅くなっているのが何かと不便。それにしても寒暖の差の厳しいこの二日です。僕の母校の、外国語学部出身の中国語(学生の間では《チャイ語》と呼ぶらしい)の先生(僕より10歳若い!)と御一緒しました。大学院出たての僕の後輩に当たる先生も、同じく商学部にこの先輩の紹介でお入りになったとのことで、僕にも緊張気味に御挨拶してくださいました。

04月14日(水曜日) Special Thanks 157,000 Hits

曇天から雨。明治大学三日目。一時限目の「国語」で一巡しました。教員室もこの日は知人が多く楽しくやれそうです。おひとり、昔、高校でも御一緒し、こちらにも政経学部に出講されている、母校の外国語学部出身の英語の先生(こちらも5歳僕より若い!)とお話ししたら、今年は明治大学だけで09コマ、余所の大学も含めて計24コマ担当なさっておられるのだそうで、「上には上があるもんだ」と、狭くて広いこの業界の摩訶不思議を実感しました。

今年から民俗・文化演習を担当されるモノケンの先輩にあたる先生が、青山学院そのものを全く初めてと言うことで、御一緒に青山学院女子短期大学へ。今年から古典演習は、卒業論文・卒業演習・卒業創作に組み込まれることになったので、これらの演習は同じ時間割で編成されているわけです。担当者は気鋭・著名な先生方ばかりで、光栄です。僕の古典演習の「幻」巻精読も、「自由研究」に重点化しようかと考えています。マルチメディア教室でデータの収集とプレゼンは万全。来週から概説的な内容に入ります。

04月15日(木曜日)

快晴。明日の進路ガイダンスのため信州に帰省。桜が満開でもう一度花見が出来ました。

04月16日(金曜日)

快晴。群馬県の上信電鉄沿線の高校で進路講話。埼玉と県内の国文科で迷っているとのこと。思わず埼玉の学校を勧めたくなりましたが、残念ながら自重しました。帰宅して、複数申請していた科研のひとつが通っていたことを知る。近々、かたちになるでしょう。また、岡部隆志さんより『聞き耳を立てて読む 短歌評論集』(洋々社.2004.04/\2400)を頂戴していました。僕も老舗の短歌結社に所属はしているけれど、ここには別世界から短歌の時空が切り裂かれ、開かれています。

04月17日(土曜日)

快晴。行きは大泉学園駅で財布を忘れてきたことに気付き、また家から出直すというハプニング。開始にやや遅れて入った物語研究会会場は、参加者も多く、静謐な中に熱気が感じられました。叢書の執筆依頼状もほぼ送り届けられていたようで、かたちになるのが今から楽しみです。

04月18日(日曜日)

快晴。明日のために横光利一の予習。やはり作家のことは母校のこのページが最も充実しているようです。夕方、ジムで水泳。6時過ぎたらプールを独占状態で得した気分。

04月19日(月曜日)

曇天から雨。明治大学。「国語」「論文演習」ともに本格始動。教員室では同僚の先生が早くも熱心に添削をなさっておられます。

04月20日(火曜日)

快晴。明治大学。「国語」。人生経験豊富な学生さんが一番前の席でいつもニコニコ、クラスを引っ張っている感じ。こちらも話が派生して脱線気味。B型人間ですから。

04月21日(水曜日)

快晴。明治大学の「国語」三クラス目。四月の漢字テスト全クラス実施完了。クラスの下から7番までの人と遅刻・欠席者は『源氏物語絵巻』の特別レポートお願いします。詳しくは、自分のクラスのページ参照。ついで、青山学院女子短期大学で「古典演習」。発表順序を決め、僕の『源氏物語』のページで、入門編から勉強する。誤植ニ箇所発見。ついで「紫の上」をなんとかまとめて次回に繋ぐ。夕方は、慶応で『小右記』の会。気がついたら次回のレポーターにされていました。

04月22日(木曜日)

快晴。四月は進路講話もなく安息の一日。小嶋菜温子さん渾身の大著『源氏物語の性と生誕』(立教大学出版会.2004.03.31/\7600)と吉海直人さんから「源氏物語研究ハンドブック(補遺)」(「同志社女子大学学術研究年報」2003.12)を頂戴しました。どちらも必読・必見必備の書。ありがとうございます。

04月23日(金曜日)

快晴。神田神保町は近年、さらに国文系専門出版社が密集し始めたようですね。その地にある某社で、出版内定の御挨拶と大筋の打ち合わせ。今年は手がいくつあっても足りませぬ。

04月24日(土曜日) Special Thanks 158,000 Hits

快晴から曇天。午後、急に冷え込み、夜は暖房が欲しくなるほどの寒さ。この気温差、どうなっているのだろう。

04月25日(日曜日)

快晴・爽快。大塚の日本文学協会事務所で枕草子を読む会。僕のレポーターで「あぢきなきもの」の段以降を。発表している最中に資料の不備に思い至る。留学生の方に「琵琶行」の解釈を教えていただいた時は、目から鱗の一瞬でした。

04月26日(月曜日)

快晴。明治大学。「国語」は『春は馬車に乗って』。居眠り退場一名。今度からこうしたことはないように。「論文演習」は情報実習室で「自分史を書く」。パソコンに関してはずいぶんと個人差があるもの。高校の「情報」科目の成果が大学生に定着するのは二、三年先のことになるでしょう。

04月27日(火曜日)

雨、突風が吹き抜けた一日。明治大学。大学にたどり着くと、ゴミ箱に折れた傘が山積みでした。「国語」は明るいクラス。またまた脱線気味になんとか予定を終える。漢字テストで満点も何人か出で、「出席免除券」ももれなく進呈できました。移動して國學院で『うつほ』の会。中古文学会のプレ発表を聞く。若い人の質問がシャープで、今後の会の未来は明るい。僕のはどうも「教えてやるんだ」と評判悪いらしいけれど、本人は至って謙虚なつもりなのですがねぇ。


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