●●●池袋モンパルナス その5●●●


オイラ、駄猫のデデ(別名スミレ博士)。オイラと一緒に、池袋モンパルナスの痕跡を求めて、東京の北の路地裏散歩としゃれこまないかい? 何かいいことあるかもしれないよ。



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ふっふっふっ。池袋モンパルナス路地裏散歩へようこそ、明智君。いや、テンプラ君か。ま、どっちでもいいってことよ。まずは正一位稲荷大明神にお参りしたまえ。

ここは東長崎。池袋モンパルナスの西の端。モンパルナスのそこここには、こんなチビお稲荷さんや道祖神が残ってるんニャ。昔は名主だったような家の庭先にもあったりするんニャ。東京も、ここら辺りになると戦災の影響が少なかったってことかな。
さて、左は飲み屋だったかしらん。右にあるお茶屋がちょいと出っ張っておるな。さ、さ、柏手一発、どうぞ。


おお、コワモテなお狐様がにらんでるよぉ。お賽銭盗らないよぉ。よもぎ団子も星ミカンも盗み食いしないよぉ。祟るのばっかりは許してにゃん! でも、よーく見ると、よだれかけがナイスだぜ。けっ、狐なんか怖くないぞ、んがーお!フーッ!



に一発にらみを利かせた後は、飲み屋の縄のれんを無視してテクテクテクと・・・おや、何じゃ、あれはっ! 店先で客の呼び込みたあ、見下げたもんだにゃ、ネコたるものが。よく考えてみたら、カメラ下げて歩いてるネコっつうことは、オイラのお仲間か。ふむふむ、なかなかビューチフルな肉球してるじゃないの、キミ。記念だ、はいチーズ! かしゃ。

れれ、5メートル前方に茶シマ猫と見られる物体発見! 敵意はないものと思われるぞ。じっとこっちを見つめてる。よしっ、あいさつ始めっ! にゃーお、んなーお、にゃうにゃう。あ、気に入ってる。「んんんにゃおおおん」と返ってきたよ。退屈して遊び相手が欲しいらしい。
お、オイラに負けないデカ猫だ。いい毛並みしてるね。それにしてもアンモナイトみたいだね、その尻尾。そんなに楽しそうに遊んでくれると、もうどこにも行けなくなっちまう。


てくてくてくてく・・・あの路地、この路地、てくてくてくてく・・・



町と椎名町の間の四つ角にある昔ながらの八百屋さん。今日は休業日。黒だの茶だのシマだの駄猫たちがいつもたむろしてる八百屋さん。ぽかぽか暖かい春の午後は眠いのよお。なんでか知らんが眠くて仕方ないのよお、と常連の黒茶シマ猫さんが昼寝の真っ最中。撫でても撫でても目玉がトロンとしてる。野菜の台の上が、いたくお気に入りらしい。
れでも、遊ばれてるうちに正気に返っちゃった。と、小腹がすいとるよ。何か食べるものないのって聞かれたけど何にもないんじゃ。ごめん。そしたら猫さん、台から降りて歩いていくんニャ。どこか当てがあるって感じ。


はあ、ここか。四つ角の向かいにあるソバや。おうっ、ソバ屋かあっ♪(by三波春夫。誰も知らんか)。ここが猫御用達のお食事処?? 玄関が渋いじゃん。あ、店に入る前に、とりあえずナメナメですか・・・じゃ、オイラも・・・んむ、んむ、んむ。

で、この店のお薦めは? って、聞くと、だまって右前足でウィンドウを指したのだった。「な、鍋焼きうどん! テンプラ付き、ですか・・・」ちょっと財布と相談しよう。

ウィンドウの中で謎の猫像が不気味に笑う休日の午後のことでした。




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