都響定期

スメタナ:売られた花嫁序曲
ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番
プロコフィエフ:バレエ音楽「ロメオとジュリエット」抜粋

指揮:ヤクブ・フルシャ
チェロ:ガブリエル・リプキン

2008年5月14日 サントリーホール


ガンバ: サントリーに行ったのは久しぶりねぇ。

CoCo: うん、2年以上中には入っていないかも。

デデ: 確か、ここ、改修したんだよね。前よりちょっと響きが長くなったような気がしたけど。

ブチッケ: ええ、ずいぶん残響が長くなったような。「ロメオとジュリエット」のバスドラムの大音響がとどろき渡ると、その直後の休符が残響テストのように思われました。

デデ: 都響もずいぶんご無沙汰でしたが、その間にいろいろと騒動もあったみたいで、どうなったことかとちょっとばかり心配ではありました。でも思っていたよりも元気元気。売られた花嫁では颯爽とした弦のアンサンブルを堪能しましたニャ。

ガンバ: ショスタコのチェロコンチェルトはイマイチ乗り切れなかったね。「タコが言うのよね。」もっと諧謔味を出してくれって。第2楽章の切々たる歌は、実は「ナンチャッテ」なのさ。だからこれでもかぁ〜〜〜ってくらい、甘ったるく、切なく、ロマンチックに・・・弾くと、皮肉の効き目が2倍3倍。そこらへんの踏ん切りというか、思い切りというのか、リプキンてチェリストにはちょいと足りなかったね。

CoCo: 第1楽章や第3楽章はもっとはじけないと。リズム先行でガンガン弾き進む迫力が欲しかったなぁ。特に3楽章は音程なんか多少危なくても、音楽は壊れない。でもリズムが停滞すると音楽が台無し。このチェリストにはここでも思い切りが足りなかったかなぁ。

ガンバ: このチェロでバッハを聴いてみたいなんて、ちらっと考えたんだけど・・・アンコールで弾いてくれましたねぇ。やっぱり、この人私にはちょっと合わないタイプだわ。すごく達者な人だけど、古楽のことはまるで眼中になく、ロマン派の延長上にバッハを置いている弾き方。

ブチッケ: 達者な人だけにもったいないね。それにしても、ウィスペルウェイとか最近の若手はとにかく腕は達者だねぇ。

デデ: さて本日のメインはプロコフィエフの「ロメオとジュリエット」。ショスタコではイマイチどう振ったらよいのやら、お勉強してきたけど実践は???って感じだったフルシャっていう指揮者。後半は打って変わって、自家薬籠中の一品といった感じ。実に伸び伸びとオーケストラをドライブしていましたねぇ。

ブチッケ: はいな、はいな。チェコの若手。誕生日が来てもまだ27歳ということだけど、なかなかやるのぉ。おぬし。都響も指揮者の感覚をうまく捕まえて、乗っていったところはさすが。弦の細やかさ、艶やかさは、かなり上出来だったと思いますねぇ。

ガンバ: このくらいの演奏をいつもやっていたら、お客さんも戻ってくるかもね。いつも懐古趣味じゃしょうがないから。新たな境地を目指さないと。

ブチッケ: ですニャ〜 (=^^=)ノ

デデ: あっ、そうそうそうそう、サントリーの前の「カラヤン広場」だっけ、あそこに箱庭のようなロースガーデンが出現しておりました。根元が見えないくらいぎっしりと植え込んであるんですが、うまく生産調整したのか、これから10日ぐらいがちょうど見頃です。たぶん全部鉢植えだと思いますが、なかなか年季の入った株もあって、満開になったら豪華でしょうねぇ。

CoCo: それと、5月23日と24日、普段は公開されていないサントリーホールの屋根にあるバラ園が公開されるんだそうです。朝の10時から午後1時まで。

ガンバ: ケチッ。せっかくだから、もっと大公開すりゃいいのに。夜間ライトアップとかさぁ。青バラを作り出すのに成功したとか、威勢のいいことは言ってるけど、一向に出てくる気配はないし・・・それも、切り花でしか売らないとか何とか・・・そんなのバラとして認めないぞぉ〜。



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