レッド・プリースト

バロック・ファンタジア
バッハ、チーマ、ヴィヴァルディ、ヘンデルなど

リコーダー:ピアーズ・アダムス
ヴァイオリン:ジュリア・ビショップ
チェロ:アンジェラ・イースト
チェンバロ:ハワード・ビーチ

2006年6月6日 津田ホール


デデ: レッド・プリーストというグループ。全くの初耳でしたが、いやあ、楽しかったですニャー (=^^=)ノ

ガンバ: いやあ、すごかったね。

ブチッケ: ぶったまげました。

CoCo: リコーダー吹きって、ブリュッヘン以降、なかなか難しい立場だったと思うんだけど、最近、メメルスドルフとか、このアダムスだとか、うまい人が出てきましたニャー (=^^=)

デデ: このグループの持ち味は、何と言っても編曲の妙。チーマの3声のソナタなんてのもプログラムに入っているけど、ヴィヴァルディのコンチェルトや、バッハの無伴奏ヴァイオリンの曲なんかを、華麗に編曲して、ひょっとしたらオリジナルよりもずっと楽しく聞かせてしまうわけです。

ガンバ: 最初はバッハの無伴奏ヴァイオリンのパルティータ第3番からプレリュード。これはバッハ自身がカンタータの器楽曲に編曲しているくらいだから、もともと華やかな曲だけど、それをまあ、この編成でいきなりやられると、ちょっと面食らうわねぇ。

デデ: いきなりビシッと決めて、技の冴えを見せつけておいて、初期バロックのチーマやらイギリスのファンタジアの類で鄙の香りも聞かせてみる。でも、このグループの特徴は編曲の面白さ。前半ではヴィヴァルディのコンチェルトグロッソやら、ヴィターリのシャコンヌやら、聞き慣れた曲でも「ほほ〜、そう来ましたか」って感じのノリの良さでお客さんを惹きつけてしまいました。

CoCo: そして、何と言ってもダンス曲のビート感とテンポ感が心地よかったねぇ。4拍子に見える曲が2拍子になり、軽やかな踊りのステップに変身するさまは、ホントに鮮やかでした。

ブチッケ: 後半はヴィヴァルディの「四季」を全曲。ちょっと面白かったのは、1曲ごとに解説をしてから演奏したこと。譜面にはもともと四季折々のソネットが添えられていて、ほぼその詩に沿って曲も作られているわけですが、彼らはこのソネットをもっと具体的かつ即物的に捉えて、酔っぱらったり、夢を見たり・・・

ガンバ: 仕草まで交えて楽しい演奏。でも、技術的にはまったくブレがなく、超一流の技を聞かせてくれました。

デデ: ホントに、楽器を使った描写のリアリティがすごかったですニャー。それにやっぱりダンスミュージックのノリの良さ。ウキウキとして、聞いているほうも体が動き出しそうでした。

ガンバ: 編曲の面白さと、高度な演奏技術で聞かせるグループといっていいでしょう。レコードよりも実演を聞いたほうが何倍も面白いね。


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