リヒャルト・シュトラウス:「インテルメッツォ」

東京室内歌劇場
東京交響楽団
指揮:若杉弘
2004年7月17日 二国中劇場


(CoCoとガンバ)

CoCo: 暑くってさぁ、デデもブチッケも出かけるの嫌だって。

ガンバ: ホントよねぇ。一体どうなってんの、

CoCo: それにしても何でまた、連休にオペラなんか・・・

ガンバ: ホントよねぇ。一体どうなってんの。

CoCo: さっきからそれしか言いませんニャー。

ガンバ: いや、まあ、わざわざ出かけていって、損したなぁって・・・

CoCo: 仕方ないね。こういうこともよくあるさ。シュトラウスのインテルメッツォってのは日本初演だったそうで、まあ、そこらへんに釣られて出かけた私たちがバカでこざいました。

ガンバ: そうよ。あんたがいけないのよ。このロクデナシ。

CoCo: まあまあ。しかし、今まで演奏されなかったわけがわかっただけでも・・・

ガンバ: ま、そういうことか。副題に「交響的間奏曲を伴う2幕の小市民喜劇」とあるように、内容は至ってつまらない。陳腐。プチブル。唾棄すべき身辺雑事を延々とご大層なオーケストレーション付きで見せるって芝居ね。

CoCo: まず、本がなってない。いろんな人に断られて仕方なくシュトラウスが自分で書いたらしいけど・・・どうしようもないですニャー。そのどうしようもない身辺雑事に大仰なオーケストラを付けて、逆の意味で笑いを取るのかと思えば、そんな効果さえない。

ガンバ: そう、どこを切っても金太郎飴みたいな音楽だったわねぇ。まあ、小さなホールで声も楽器も良く通るんだけど、響きはないでしょ。音に包み込まれるわけでもないし、ホントに陳腐な公演だったわ。

CoCo: 主演の多田羅迪夫、釜洞祐子はなかなか頑張っていたし・・・

ガンバ: 料理女の村松桂子ってのがなかなか存在感があったよ。ルマー男爵の近藤政伸ってのはミスキャストだね。

CoCo: 途中からあんまり退屈なんで、ピットの若杉をずっと見ていたんだけど、もういちいち歌い出しのたびにキューを送って大変だったですねぇ。確かにあのくらい細かい指示をしないと、すごく凡庸な会話が続くから歌手もわかんなくなっちゃうんでしょうねぇ。

ガンバ: 歌手もオケもものすごく頑張っていて、そこそこの水準の上演だっただけに、作品の下らなさが際だってしまったみたい。あ〜あ、疲れた。

CoCo: 演出は鈴木敬介っていういつもの人だったけど、まあ、無難に収めた感じ。あれで、ストレーレルみたいな、光りのマジックを使いこなせる照明がいたら、もうちょっとましになったのかもね。



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