アジア旅行記

【ミャンマー編】 '96/04/27〜05/08          更新日:'96/07/14


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【パガンの太陽】

◆最初の朝日  '96/05/03
 ミンガラゼで見る朝日が一番きれいだと思う。行った時期だと日の出は5時40分 だった。パガン2日目の朝に初めて行ったのだが、何故か日の出は6時10分と誤解 しており、朝っぱらから猛然とダッシュする羽目になってしまった。
 昨夜は晩ご飯の後、マーケットの近くのコールド・ドリンク屋で2次会と称してと ぐろを巻き、夜中の12時半にGHに戻る。それから自分自身でひでー客だなとか言 いながらもGHの人に明日の朝、日の出を見に行きたいから、5時に自転車用意して 欲しいんだけど、と思いっきりわがままを言う。
 起きれるかな?と心配になる。5時出発、出発の時起きていたほうがノックをして 返事がなければ見捨てると言うことにする。頑張って4時半に起き、5時に部屋をで る。Nさんの部屋をノックするが反応がない。もう1度ノック。寝ていた。5分で支 度をしてもらい、ロビーへ。おーっ、ちゃんと自転車が用意されている。10分遅れ て出発。
 サドルが高い。低くしようと思ったが一番低くなっていた。さらにサドルが硬い。 おしりがすぐに痛くなってくる。半分も行っていないのに空が明るくなってきた。ま ずい。起きたばっかりだというのにダッシュするのは大変きつい。なんせ7〜8km もの道のり。ときどき後ろを振り返り空の明るくなり具合をチェックする。チェック したってどうなるわけではないのだが、気になって仕方ない。オールドパガンに入る。 もう少し。でもこの先の道が実は良く分からない。ちょっといくと道が直進と左折に 分かれている。どっちなんだ。キョロキョロして左へいくことにする。右手にゴードー パリィン寺院が見える。道は合っている。ちょうど月が寺院にかかりとても美しい。 見とれていたい光景だったが、そんな余裕はない。ひたすら先を急ぐ。
 ミンガラゼに到着。えっ?フェンスが閉まっている?とにかく行く。大丈夫。鍵は 閉まっていない。上へ登っていく。振り返ると日の出直前。よかったー。間に合った。
 太陽はちょうどシュエサンドーの辺りから昇ってくる。この日はうまい具合に地平 線に雲もない。5時40分。地平線から太陽が昇ってくる。写真を撮るが、日の出の 時の太陽はとても速い。ファインダーで切り取られた絵を見てるなんてもったいない。 そこそこにして自分の眼でみる。急いだかいがあったというものだ。
 シュエサンドーより高くなったころ、日差しが強く感じられてきた。帰り道の暑さ を考えて早めに切り上げて帰ることにする。そんなとき自動車が来た。ガイドに連れ られた観光客。もうちょっと早くおいでよ。

◆最後の朝日  '96/05/07
 最初、最後と書くと何度も朝日を拝んだような感じだが、2回しかトライしていな い。2回目は最終日の朝だった。こちらもミンガラゼで。Nさんは昨日、帰国の途に ついたので、今回はY君と。日の出の時刻はもう分かっているので5時前には出発し た。余裕で到着。
 しかし、ほんの4日で月は大きく動いてしまい、初日にゴードーパリィン寺院で見 た、すばらしい月と寺院との共演は見れなかった。さらに、雨期が近いせいか曇って おり、地平線からの日の出は拝めなかった。初日が最大のチャンスだったわけだ。
 「明日も太陽は昇るさ」、おっしゃる通りだが、同じ太陽ではないことに気づこう。 思い立ったが吉日なのである。

◆ミンガラゼの日の出の右にでるものは?
 ミンガラゼの日の出は美しい。でも、インドネシアのボロブドゥールの方が神秘的 だった。森の中にあり、森が朝靄にけむっているのである。もちろん、どちらが上だ とか下だとか言うつもりはない。どちらもすばらしい。

◆イラワジの川原での夕陽  '96/05/02、05
 こいつはすばらしかった。マンダレー・ヒルの夕陽もすばらしいが、趣が違う。マ ンダレー・ヒルのは天上界から我々の世界の夕陽を見たような感じだったが、イラワ ジ川の夕陽は毎日繰り返される自然の営みと言う感じだ。
 川の向こうに山が見え、こちらの川岸では地元の人が水浴びをしているが、川の向 こうには人影どころか家も見えない。沢山あるはずのパゴダも山頂に白いパゴダが1 つ見えるだけ。川のこちらは人間の住む世界、向こうは人間の力の届かない大いなる 自然の世界、そして太陽は人間の世界から自然の世界に帰っていき、そして眠りにつ くのである。

◆シュエサンドーでの夕陽 '96/05/03、06
 パゴダと夕陽の共演はここで見るのが最高。でも、有名だし、日の出と違い「努力」 がいらないので観光客が多い。だから土産物売りも多い。夕陽に見とれ、感動に浸る には騒がしいのが残念。

◆夕陽と砂嵐
 すばらしい夕陽が見れたら空が赤から紫になり、そして深い紺色に変わっていく中 で余韻を感じていたいが、パガンではそれは許されなかった。
 日が沈むと川の向こうにもやが見えだし、それが猛然と襲ってくるのである。その 正体は砂。地元の人に聞くといつもこうだとのこと。まるで、太陽が人間にとってな くてはならない存在だというのを教えようとしているようだ。
 この砂嵐のせいか、晴れ上がった日でも、夜空に星はあまり見えない。降り注ぐよ うな星空のもとにぼんやり見えるパゴダなんてのを期待していただけに残念。

◆恐ろしい太陽
 太陽は美しいだけではない。日中はあまりに厳しい日差しと暑さで我々に襲いかかっ てきます。無理せずに回ってください。


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