アジア旅行記

カンボジア編  '97/04/26〜05/05            更新日:'97/07/20


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【アンコール遺跡群めぐり1】  '97/05/01
売り子 ◆アンコールワットでの日の出
 暑いせいか、蚊に噛まれて痒いせいか時々起きる。と言うより時々寝ると言ったイ メージ。さすがに今日は4:45の目覚ましで起きた。用を足してシャワーを浴びるとバ イクが来た。用意は昨日のうちにしてあるので着替えるだけ。約束していた5:15ちょ うどに出発。既に明るくなってきている。ちょっと心配しながらも、タカをくくりな がら行く。ミャンマーのパガンで自転車ダッシュしたときより気はずっと楽。月がき れいだ。

日の出  アンコールワットに着く。外壁を入ったところで待ち構える。日の出を見ににきた 客を目当てに土産物屋が出ている。買う気はなかったが発音記号が付いていたカンボ ジア会話集(US$5)を買ってしまった。買う瞬間は勉強しようと言う気になっていたが、 しない気がする。朝日が昇ってくる辺りは少し雲があり、気が付いたら登ってきてい た。しまった!せっかく早起きしたのに瞬間を見逃した。太陽がアンコールの塔に隠 れるような位置に移動し、そこからの“日の出”を見る。急に塔の影を見ようと思い 付き、塔に登るが少し遅かった。影は既に短くなっていて良く分からなかった。

◆プリアカーン、ニャックポアン
プリアカーン  昨日、昼食を食べた食堂で朝食。パンに卵焼き(3個も)で5500R。う〜ん、高いと 思う。まずはプリアカーンに行く。子供が「アプサラ、アプサラ」と言いながら瓦礫 だらけのとんでもないほうへ導いて行く。すると瓦礫の山を乗り越えて行った先にア プサラが祭ってあった。元いた辺りまで戻ると“ワンダラー、ワンダラー”と言い始 める。これだけで1ドルというのは物凄い。結局支払わなかった。ここは全体的に崩 れたままであまり修復されていない。樹に喰われているという感じだ。でも逆に大変 興味深い。

ニャックポアン  次に行ったニャックポアンは池(枯れていたが)がメインになっている。プノンペ ンから来たというお坊さんが一緒に写真を撮ろうと言ってきた。まさかお金を要求さ れるのでは(?)と思ったがそんなことはなかった。本当に興味本位だったようだ。 疑ってごめんね。小さな男の子が例によってガイドを始める。まだ小学校にも行って ないような子供なのに片言の日本語で結構まともにガイドをする。いやはや立派なこ と。後でやはり1ドルと要求してきた。持っていた一番小額の200 Rを渡すと、丁寧に 両手で受け取ってうれしそうに行った。こういう雰囲気なら払っても悪い気はしない し、もう少し払ってあげてもいいかなとと思いだす。

 ところで、真ん中の大きな池の周りに4つの小さな池があり、大きな池から小さな 池へ水が流れ込む所にそれぞれ人、ライオン、馬、象の頭をかたどった口があります。 (“地球の歩き方”には馬ではなく牛と書いてありますが、例のガイドちゃんは馬と 言っていたように記憶しています。)
人の顔
ライオンの顔
人 ライオン
馬の顔
象の顔
馬 象
 出口で今度はTシャツ売りの娘さんが熱心に売り込んできた。いずれ買いたかった ので少し見てみる。1枚4ドルと言っている。ねーちゃん、ねーちゃん、いくら何で も高いんとちゃう?なんて言っていると、そこへどこかで出会った日本人が声を掛け てきた。日陰に腰掛けて情報交換をする。Tシャツ売りの娘さんもしばらくはおとな しくしていたが、いつまでたっても話が終わらないので間に入ってきた。いつの間に かだんだん売り子が多くなってきた。結局、最初に声を掛けてきた娘さんから3ドル で1枚買う。別の娘さんが私のも買ってと言ってくるが、もういらないのでバイクに またがると、2ドルまで一気に下がった。やっぱりそのくらいらしい。まあいいか。
 午前の部終了と言うことで宿に戻る。そこを曲がれば宿と言うところをまっすぐ行っ て一件の店に入る。何かと思えばチケット売り場。プノンペンへの飛行機のチケット を買いたいと言っていたので寄ってくれたらしいが、急に行かれても手持ちがない。 と言うことで今度は銀行に行ってくれるが、あー何と今日はメーデー。どこもかしこ もおやすみ。今日チケットを買うのはあきらめる。宿へ戻って洗濯をしてから、昼食 へ。午後の部は2:30〜(多分)

◆タ・プローム
タ・プローム  2:30きっかりにバイクが来る。ズボンが乾いているか心配したが腰の辺りが少し 湿っている程度でしっかり乾いていた。スッキリして午後の部スタート。それにして も午前とまったく同じものを洗濯してきているというのは凄い。
 ずっと奥へ進み、タ・プロームへ。中へ入って行くと熱帯の植物が蔽い茂り寺院が 崩れている。奥へ進んでいくにも崩れていて次はどっちへ行けるのか分からない。ど こもかしこも崩れている。見ているとガイドらしき人が瓦礫を乗り越えていく。なる ほどそれで良いわけか。それにしても崩れてこないか心配になるところもある。ちょっ とこわごわ見て回る。
 大木が遺跡を飲み込んでいるというのはなかなか凄い。午前中のプリアカーンも “飲み込まれている”ところがあったが、そんな比ではない。植物が遺跡を破壊し、 そして今は支えている。しかし破壊された遺跡は植物を押し付ける。そこに人間が入 りどちらも壊していく。独特の感じがして、なんとも哲学的になってしまう。
 ずっと奥まで行くと兵士(?)が木に登っていた。何していたんだろう?戻る途中 で池の方に行くが、土の上を歩くのは地雷がないか気になってしかたない。気にした ところでどうにもならないのだが、踏み固まったところをなるべく選んでいく。

◆バンテアイ・クディ
バンテアイ・クディ  次はバンテアイ・クディへ。ここでも物売りが凄い。気になって見物どころではな い。それをパスしてさらに奥に行くとまた別の一団が待ち構えている。まあ結構あっ さりあきらめてくれたが、小さな女の子が例によってガイドを始める。化粧をしてい なければかわいい女の子(小学校低学年くらい?)なのに、何かケバイ。ちょっと隠 れたところにあるレリーフなどに案内してくれる。まあその点は良いのだが、ペース を乱されるのはかなわない。こっちのペースは大変ゆっくりしているので連れ回され るとイライラする。帰りに女の子が恥ずかしそうにガイド料を要求してきた。途中か らガイドに加わってきた男の子はよそと同じで強引な要求の仕方。女の子だけなら500R 渡してもよかったが最小の手持ちを渡す。“もっと”と言うかと思い気や、残念そう な顔をしながらも、ありがとうと言って戻っていった。200Rのつもりだったが100Rだっ たみたい。この女の子にはちょっと可哀想なことをした。
スラスラン  男の子の方はもっとよこせとうるさい。全くこんなガメツイやつにはビタ銭一枚や りたくない。既に渡したのまで取り上げるのも酷なのでそれはしなかったが...。 スラスランの池の方に行く。さっきからジュース売りの女の子がついてくる。うーん、 本気で売ろうとしているのか、遊び半分なのか良く分からないがいつまでもどこまで もついてくる。僕が持っていたカメラに興味をもち、撮ってくれという。まさか被写 体になったからお金くれ、じゃないよね?さすがにそれはなかった。撮ってあげたら 今度は撮らせてくれとのこと。カメラを貸してあげると入れ代わり立ち代わりパシャ パシャとシャッターを切るきる。オイオイ、フィルムがもったいない!まさか全部撮 りきった後でポケットからフィルムを出し売り込むんじゃないだろうな?とちょっと 思ったが、そんなこともなかった。どうもなぜか安心しきれない。男の子が飛び込み をしたり、女の子が泳いで撮ってくれと言ったりして随分フィルムを消費した。ジュー ス売りの女の子がうがい(?)をしていたが、きれいなんかい?
 他の観光客の一団が来たところでこっちは引き上げる。例のガイドの男の子はまだ ついてくる。すごいしつこさ。半分遊んでいるのだろう。こっちがこれ以上お金を渡 さないのが分かったところでポケットからお金を出し見せ付ける。実は結構持ってる じゃないか!

◆プラサット・クラヴァン
プラサット・クラヴァン  小さな寺院プラサット・クラヴァンへ行く。レリーフが結構きれいだ。ここでも小 さな男の子がレリーフ2枚を軽く説明しただけで1ドルと言ってくる。さすがにこれ はやれない。
 夕日をトライしにアンコールワットへ行く。東からの方が近かったので、こちらの 裏から入れとバイクの兄ちゃんが言う。実は昨日、中からこっちへ出て来たのでスムー ズ。塔の上には多くの人が来ていた。結局雲があり夕日は見れなかったが、夕暮れの アンコールワットを撮ることができた。夕食は宿の近くのレストランに行ってみたが 失敗。TVがうるさいし、カンボジア式スープはコリアンダーがプンプンだし、焼き 飯は“粉っぽい”し、そして高い。明日はやっぱりマーケットで夕食にしよう。


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