アジア旅行記 |
'97/04/26〜05/05 作成日:'97/10/18
◆運ちゃんの家へお邪魔
GHに戻り、日差し対策で長そでに着替えてから出発。今日はロリュオス→西バラ
イ→アンコール・トムの順の予定。僕はトムを先にしたほうが良いと思うのだが、運
ちゃんがトムの夕日もきれいというので従うことにする。
シェムリアップの南東にあるロリュオスまでは結構距離がある。リレイは小さい寺
院だった。次も小さいところで少しがっかり。最後のところは結構な規模で、“見せ
方”(寺院がどのように見えるかを考慮して作られた寺院の構造)がアンコールワッ
トに近い。しかし痛みがひどい。“歩き方”に1つだけ残っていると書いてあったレ
リーフを探したが、どこにあるか分からなかった。
“この辺の村を見てみるか”と運ちゃんが言うので面白そうだから行ってもらう。
どこまで行くのかと思いきや運ちゃんの家まで行き、そこでパパイヤと昼食をごちそ
うになってしまった。スープにはなんと梅干しのような物が入っており、とてもおい
しかった。しかし、梅干しって日本独特の物だと思っていたけど、外国にも似たもの
があるんだね。知らなかった。パパイヤはもぎたてだったが、固くてそれほどでもな
かったが...。家の回りでパパイヤ、パイナップル、バナナと言った果物を育てて
いた。市場で売るらしい。豚が6頭に鶏もいた。家の人と写真を撮って出発。ごちそ
うさまでしたー。
◆どでかい、どでかい西バライ
GHに寄らずに西バライへ向かう。予定を大分オーバーしている。お金が足りない
のでオールドマーケットの近くで両替1万円→75ドル。レートが恐ろしく悪い。そ
れでも言い値より+1ドルさせたのだから、よしとせねば。西バライもとても遠い。
シェムリアップの北西だから、ロリュオスの全く反対側。西バライは近くまで来ると
すぐそれと分かった。この湖は掘ったのではなく、盛り土で堤防を造った形になって
おり、如何に大きいものを作ったかが実感できる。堤防に登ると遺跡のある島までの
ボートの客引きが大勢よって来る。島まで5ドルと言っているが、それではバイクの
1日並。3ドルにしてくれと言う。4ドルまですぐに下げたが、そこから下がらない。
良し分かったと3ドル+100R出して手渡してみる。“これじゃバイクで行ってもらう
しかない”なんて言いながらもお金を受け取るので、“バイクでもいいよと”なんて言っているとOKとなった。
20人くらいは乗れそうな船を1人で貸しきり島へ。しかしこんなどでかい湖を人
間が造ったかと物凄さに圧倒された。島までは約10分。遺跡としては小さく、特に
見るほどのものではない。なんと島のすぐ向こうでは湖が干上がっていて、ホントに
バイクですぐ近くまで来れる。日本のどこかのTVクルーが来ていた。島を1周して
こんなもんかと思い堤防に帰る。湖の水に手をつけてみると温かかった。流れがない
からだろうね。
◆夕日を求めて、東へ、西へ
次にバイヨンに行ってもらう。西バライから30分ちかくかかった。西側のゲート
には人がおらず、ノーチェック。これなら今日はチケットを買わなくてもどうにかなっ
たかもしれない。
バイヨンに行ってみるとほとんど観光客がおらず、ひっそりしている。どう考えて
も日の入りは見えないよな、と思いながらもバイヨンを再び見て回る。なんともユニー
クな所である。夕日を見れるところを探すが、回りの樹の方が遺跡より高く見えない。
象のテラスの方まで行ってみるが、やはり見えそうにない。それに人通りがないので
暗くなってからの帰りが怖いと思い、場所を移ることにする。
急いでバイクに戻り西バライに戻ってもらう。
プノンバケン、アンコールワットでの日の入りと言う手ももちろん考えられるが、可
能ならやはり西バライがいい。“行けるか?”と聞くと“大丈夫だ、俺はカンボジア
人だ”とのこと。ガンガンに飛ばしてくれる。アンコールワットの前で止まるので何
かと思うとガス欠になりそうなので1瓶ガソリンを補給。1リットル1500Rと言って
いた。バイクはおじさんから1日 US$3.5 で借りていて中古を買いたいが900ドルもす
るので買えないと言っていた。僕は1日7ドルで雇ったが、借り賃$3.5にガソリン代、
さらにもしかするとGHにコミッションを取られているかもしれないから、かなり実
入りは少なそう。
さっき西バライから来た道をガンガン戻る。舗装されていないので後ろに乗ってい
るとなかなかきつい。今日は夕日が見えそうな感じだが、西バライの近くまで来ると
地平線の辺りは雲がかかっていた。残念。結局まともな夕日は1日も見れなかった。
でも少し高いところはあまり雲がないのでヘールボップが見えるかな、と期待したが、
暗くなる7時過ぎまでここにいるのは危険だというので他の観光客が島から戻ってき
たのに合わせて引き上げることにした。
戻る前にシェムリアップにボートで着いた時に嫌な目にあって以来、疑り深くなっ
ている僕は、運ちゃんが本当にチケットを買って入るのかを見るのにチケットを土産
にくれと言う。するとあっさり渡したので、ちゃんと買っていたようだ。(悪かった
ね)GHまでの道は運ちゃんは帽子を脱いでいた。東へ西へ、西へ東へと走り回った
から、やっぱりしんどいみたい。多分バンティアイスレイ並に走ってるもんね。
◆シェムリアップの最後の晩餐
GHに戻ってシャワーを浴び、夕食へ。今日もマーケットの例の店へ。おばさんは
しっかり覚えていてくれた。夕食を食べ終わったころにアンコールビア2本をお土産
用に買う。宿で飲む物と思ったらしく、缶を入れたビニールに氷を入れてあげようと
言ってくれたが、日本へ持って帰るお土産なのでそれはいらないよ。
日記を書いていたらおじさんが横からのぞき込んでいる。チャイニーズか?と聞い
てくるのでジャパニーズだ、でもチャイニーズも話せるよと言うと、中国語で話しか
けてきた。お父さんが台湾出身で、自分はプノンペンで生まれたと言っていた。タイ
語で料理を注文していた人が斜め前に座る。英語で声をかけると日本人だった。
オーッ、びっくり。と今度は後ろ斜めにいた日本人の女の子がさっきのおじさんと中
国語で喋っている。どーなってるの??日本人てこんなに外国語喋れたっけ?
他の店が閉まりだしたのでそろそろ帰ろうかなと思っているとおばさんが手紙くれ
と言っているので、一緒に写真を撮る。タイ語を操る彼も一緒。彼の横にいたフラン
ス語を話す現地のお客がバイクでGHまで送ってくれた。ありがとう。