水槽撮影で悩ましいのは人工照明(蛍光灯、HIDランプ、LEDなど)を使用することによる色の変化です。照明の種類に合わせて的確にカメラの色温度(WB:ホワイトバランス)を設定しないと魚が変な色合いになってしまいます。
しかし、最近のデジカメは優秀であり、ホワイトバランスがAUTOのままでも眼で見た感じに近いものが撮れてしまいます。それでもカメラは間違えることがあるので、保険として画像記録形式を RAW(生データ)+jgp として撮影されることをお勧めします。
RAW(生データ)は未現像データなので、デジカメに付属のソフトウェアで現像(ホワイトバランス、露出、コントラスト等々の調整)することにより眼で見た感じに近いものに仕上げることが出来ます。jpgも同時に記録するのは閲覧ソフト(エクスプローラーなど)で画像として見やすくするためです。
参考として、ホワイトバランスの設定例を下に示します。AUTOでも不自然な色合いにならずに撮れているのがお判りでしょう。
何枚か撮ってみて、どうしても色がおかしい…、RAW現像が面倒くさい…、という場合は、使用する光源の元で、白紙を用いてのマニュアルホワイトバランス設定を行います(設定方法はカメラの使用説明書を参照)。
下の画像、左画像はAUTOの設定で撮影したもので、やや冷たい印象です。右画像はマニュアルホワイトバランスで得られた数値でRAW現像したもの、目でみた感じに近いです。(左画像の色温度は4850K、右画像の色温度は5300K。)
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