磯の魚たち > 魚(幼魚)の画像 タ行 ドロメ タイドプール(潮だまり)や浅瀬で見られる小さな魚たちの紹介

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ドロメ 〔 ドロメ 〕ハゼ科
見られた時期:5月~

タイドプールでアゴハゼと同様に見られる普通種。意識して見なければハゼ科としてひとくくりとしているわけで、私もそのひとり。

全長が小さい頃は表層~中層を浮遊しておりウキゴリ属と見間違えてしまう。成魚はアゴハゼよりもかなり大きい。

アゴハゼ同様に貪欲で何でも食べて飼育は容易だが、より小さい魚との混泳には注意。

ハゼ科一覧は ⇒ こちらへ
撮影個体:3.2cm(成魚:15cm)
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ドロメ

5月中旬、ハゼ科稚魚の群れの中にいるドロメ稚魚(幼魚)。周りにいる個体よりも大きい。

淡水が流れ込む場所ではウキゴリ属も同様に見られるので、目視での判別はちょっと難しいのではないかと思う。

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ドロメ アゴハゼとドロメはアゴハゼ属に分類されます。

アゴハゼ属とウキゴリ属との違いを見てみよう。

①決定的な違いは、胸びれ上方に遊離軟条といわれるものが有るか無いかで、有ればアゴハゼ属となる。でも判りにくいですね。

②上アゴ先端と下あご先端の位置。下あごが出ていればウキゴリ属。こちらが判りやすいかもしれない。

撮影個体:3.2cm(成魚:15cm)
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ドロメ 上記の違いを参考に、ウキゴリ属とアゴハゼ属の違いを並べて見てみると、顔立ちが違うのが判ります。

採集してプラケースに入れて横から見てみればきっと判るでしょう。

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ドロメ 一番上の画像から21日後の状態。泳ぐより底にいることが多くなった。

同属のアゴハゼとの違いは
・胸びれに黒色点列がないこと。
・尾びれの後縁が白いこと。

などで見分けられるが、一見して体の白黒模様が不明瞭なので判る気がします。(尾びれの中ほどが少しかじられています…)

もう食わなくていいんじゃないかと思うぐらいに食う。
撮影個体:4.2cm(成魚:15cm)
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ドロメ

白背景で撮ってみました。

一番上の画像の2日後だけれど、幼さの印象が少し薄れてきた。

本や資料等による日本近海での分布
北海道~九州
撮影個体:3.2cm(成魚:15cm)
 学名:Chaenogobius gulosus ⦿ 写真クリックで大きい画像
「日本の海水魚」(山と溪谷社:1997年版)では学名が訂正前の(Chasmichthys gulosus)となっています。訂正後の学名は「日本産魚類検索 第三版」を参照した。