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WRITE IT LOUD!! ROLL OF ROCKS

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                        1996年10月11日開始

                                  火だるまG

第44回:1998年7月25日

APPLE SCRUFFS/ GEORGE HARRISON/ 70 IN ALL THINGS MUST PASS

僕は
君がそこに座っているのを見ている
道行く人をにらんでいる
君は
行くところがないみたいだね
それでいいんじゃない?
だって
彼らは
リンゴのぽっちについてなにも知らないのだから

君は
そこにもう何年も立っているんだよね
僕の
笑顔や涙顔も知っている
なんて長く古い、時間
ずっと僕の心の中にいる
リンゴのぽっち

リンゴのぽっち
リンゴのぽっち
愛しているんだ

霧の日も雨の時も
喜びも痛みも
一歩違いのところに
君は立っている
両手に花をいっぱい抱えて
リンゴのぽっち

年月は過ぎゆく
今までもこれからも
だから君ははっきりと僕に示さなくてはならない
時間も空間もこえて
僕らは
永遠に向き合い続けるのだと
リンゴのぽっち

リンゴのぽっち
愛しているんだ


 あまりにも、バイトが忙しく。今回はこの連載も落ちるかなと思った。
 久しぶりに、彼らのいうところの実業(親友のKがいうところの虚業)の世界で、人間関係にどっぷりと浸かって仕事をしてみると、それが人間だと割り切りつつも、どうしようもなく非能率的な無駄な時間が目について、そのことが一番僕を萎えさせる。
 結局、実業(虚業)の世界の最低なところは、知識の共有化をしないということ。人間の本質が、生まれそして死ぬこと、そしてその間に、喰い垂れ眠ること、と、簡単に表現できるがごとく。仕事と呼ばれる行為も、起承転結、金の流れ、ものの流れ、作業の流れと、猿にだってわかるように表現できるはずで、皆が、そのような基本的な了解を共有してはじめて、その間の、各々のパートでの創意工夫が生まれてくる。そういう方法論を採らない限り、仕事は常にレベル的に同程度の行為のくり返しで進歩はしない。
 しかし実業(虚業)の世界では、各々のパートが、それぞれ単に派生的な知識を囲い混み合って、全体としての仕事のレベルアップを阻害しているのだね。そして派生的な知識というのは、常に、すべての仕事に対応するわけではないから、その知識そのものは独立的に正しいとしても、まったく見当はずれな派生的知識を振り回すと、かえって、ある特定の仕事にとっては、阻害的になったりするのだ。
 どうして、共同で仕事に当たっているどうしが、まず、その仕事の全体図を考えてみて、エ〜ッ、ワタシノシッテイルコトハコウイウコトデアリマスノデココデハココニコンナオトシアナガアルヨウニカンジマスソコハキヲツケントアカンノデハナイデショウカ?、と、お互いの知識と情報を持ちあい、ナァルホド、デモソコハコウイウフウニタイオウスレバエエンチャウ?、と、アイディアを出し合うような仕事のやり方ができないのだろうか?
 いわれている情報社会というのは、そのような形で、人類の進歩をはかろうという動きだと思っているのだけどね、僕は。
 


僕のこの歌詞にスポットをあてる連載で、取り上げる曲の音楽面が最高に格好いいことは保証します。大音量で10回続けて聴いてみてください。きっと感じるものがあるでしょう。(この企画、文章、考え方などの著作権は一応存在するといっておきます)

 

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