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１９９６年10月１１日開始
火だるまG
第４１回：１９９８年６月２５日
SITUATION VACANT/ KINKS/ 67 IN SOMETHING ELSE
スージーとジョニーはじゅうぶん幸せだった
家賃を払うぐらいは稼げていたし
しかしスージーのおふくろは満足していなかった
だから義理のおふくろを喜ばせようと
彼は求人情報誌を買ってきた
ただただ家庭の平和のためにである
彼は職を変えた
おふくろを喜ばせるためだけにである
彼は彼の人生のほとんどを過ごしてきた
仕事に背を向けたのだ
彼は空っぽになっちまった
空空
おふくろを喜ばせるためだけにである
彼は彼の人生のほとんどを過ごしてきた
仕事に背を向けたのだ
けっきょく彼はアパートを維持できなかった
そしてちょっと程度の落ちるアパートを探した
かわいそうにそんなアパートを維持するためだけなのに
スージーとジョニーは倹約の日々を送るはめに陥った
ジョニーの金が切れた
職もなくした
ジョニーは落ちるとこまで落ちた
スージーともわかれた
彼女はママと暮らしている
おふくろは大満足である
�@やじうま寄席 日本テレビ75 後の『お笑いスター誕生』の枠（土曜12時～12時54分）でやっていた番組。司会は当時まだ柳家こえん（え、は旧文字）だった立川談志と………。『ユリイカ ２月臨時増刊号 総特集＝北野武そして／あるいはビートたけし』
�Aミオは風俗営業店を始め、気楽に職を代えて暮らすような、どこかとらえどころのない女ですが、そのうちミオも妊娠します。………『創作合評 田久保英夫・川村二郎・津島佑子 群像98年３月号より 田久保氏の発言として』
�Bこれはエビデンスをもう破棄してしまったのだが、我が愛読の『週刊ベースボール』が先週号で、創刊４０周年記念ということで、長嶋茂雄以降の４０年間の両リーグの新人王の当時と現在を追うというグラビア企画をやっていた。長嶋の年のパリーグといえば当然、長嶋の学友、立教～南海ホークスの杉浦忠であるが、杉浦さんの談話の中で当時の監督、そして、いまだに通算最多勝監督として殿堂入りも果たしている鶴岡一人氏の名前が鶴田になっていた。
上記拡大太字のところが、それぞれ間違いなんだけど、なんかショッキングだと思いませんか？ なぜって、それぞれ、その世界の良心ともいえるべき雑誌です。ライター、担当編集者、デスク、校正者、の３～４段階で、それぞれの超初歩的なミステークがみつからないという事実に恐怖を感じます。それぞれのフィールドに対するそれぞれの愛情みたいなものはきちんと存在しているのだろうか？ 偶然目にした事実なんだけど、きっとこんなことばかりなんだろうね？ 近頃はさ。
てな話をよくする親友といつものように食い物の話をしていて、僕が「僕はインスタントラーメンなんて喰わない」っていったら、超喰いしんぼうの奴は「あれはあれでうまい」といった。僕のイメージは発泡スチロールのカップ麺だったんだけど、よく考えれば、袋詰めのインスタントラーメンにはそれなりの思い入れもあり、不思議に喰いたくなって、ほぼ10年ぶりに、僕はそれを購入した。
中国食材店で安物のメンマのパックを買い。肉屋で豚肉のバラの細切れを買う。あとは白菜と長ネギ。これらは一気に強火でラードで炒めます。
それに忘れちゃいけない冷やご飯。僕はラーメンをおかずにして冷たいご飯を食べたいのです。それがこどものころ好きだったんだ。おっと生卵も落とさなくては。
まず、ザーサイが無茶苦茶しょっぱいのが計算外。これには、たとえインスタントでなくなってしまっても塩抜きという工程が必要でした。それに長いことラーメンを作っていなかったので、スープの素をかき混ぜるという、超基本的な行為さえ忘れてしまって、うまいはうまかったのだが、最後の最後のつゆはしょっぱくてしょっぱくて、あたかもわしらに愛情のない奴には喰ってもらわんでもいいもんね、というインスタントラーメン族の復讐という味わいでありました。次回は上手に食べて見せましょう。
かれこれ半年前からバーガーキングのWHOPPERがうまいと力説しているのは、発狂中の絵描きAA。僕はこのＸＸＸＸの審美眼は信用しているので、今日はそれを分析的に食してみることにしました。
本来、中野で映画（市川崑２本）の前の食事であれば、序列３位のＫでトンカツというのが筋なのですが、17日～23日の１週間で、Ｋ、Ｓ（渋谷＝序列４位）、Ｍ（コモンストックの近く、はじめて食べたけど、不思議なことにトンカツそのものよりもソースがまずい。よほどせっぱ詰まらなければ再訪はしない）、ＫＲ（神奈川県なので序列外、神奈川唯一の名店、超有名なチェーン店、どこで食べてもうまいよ）、ＫＳ（京橋＝序列５位）というトンカツの嵐でブタ族のたたりも心配だし、不思議な審判の判定でワールドカップを予選で敗退したイスラム国家、モロッコ（ハッジは格好よかったね）に哀悼の意を表するつもりでバーガーキングに入ったのでした。
WHOPPER
（350円）を２個頼み、ひとつをひっくり返したり分解したりして、眺めながら、もうひとつの方を食すという作戦。
簡単にいうとこれはマックでなら、ビッグマックに当たる商品でしょうが、たしかにうまい。
内容は、下から、胡麻パン、ハンバーグ、ピクルスとレタスの薄切り（ケチャップ味）、トマトの薄切り、セロリーの薄切り（ケチャップ味）。そして胡麻パン。
まず全体に膨張感がある。みなぎっているという感じ。ディスカウント作戦を開始以来、マックのバーガーは痩せている、乾いている、という風情なのですが、これは豊饒だ。よく濡れる、イタリアの熟女という感じ。
ハンバーグの食感が独特、粉の割合が多いのだろうか？ 卵をつなぎに多用している？ 妙に弾力的な食感。ハンバーグというよりチキンボールに近い感触。もちろんビーフボールだろうけど。
パンにも独特の湿り気がある。パンとパンケーキの間、パン寄り、という食感。これは米好きの日本人の嗜好にあうでしょう。
ということで、たいへんおいしく食したのですが、店に爪楊枝がなかった。「申しわけありませんが爪楊枝はおいていません」との丁寧なお詫びだった。店長でも誰でもたった１００円程度のことなんだから、気を利かせて買い置きしておかんかいと、僕が激怒して、往時のロンドンモッズなみに、辛らつな言葉で店員に毒ついたかどうかは内緒です。
マックにはあるのかな？ 爪楊枝。
爪楊枝をおいていないメシ屋の存在する時代になったというお話で、ここで冒頭につながるのですが、つながりましたでしょうか？
ベンベン。
僕のこの歌詞にスポットをあてる連載で、取り上げる曲の音楽面が最高に格好いいことは保証します。大音量で10回続けて聴いてみてください。きっと感じるものがあるでしょう。（この企画、文章、考え方などの著作権は一応存在するといっておきます）
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 音楽中毒=A |
 酩
酊料理人 ・工 |
