WRITE IT LOUD!! ROLL OF ROCKS
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１９９６年10月１１日開始
火だるまG
第２６回：１９９７年１０月２５日
WATCHING WHEELS/JOHN LENNON（80 IN DOUBLE FANTASY）
世間は儂のことを好きなことしかしない狂人という
このままいくと儂は破滅するそうだ
それはそれでいいのだといっても
化け物を見るような目で
そんなことしていて楽しいのか
遊びの時間は終わったんだと
世間は儂のことを夢ばっかりの怠け者という
儂は啓発されねばならぬそうだ
壁に映る影を見つめているのだからほおっておいてくれといっても
このチャンスを逃してはいけない
もうよた者じゃぁないんだからと
儂はメリーゴーランドが回転するのを見ている
本当にそれを見ているのが好きなのだ
ただし乗る気はない
回っていてくれればいい
世間のいっていることがわからない
彼らは混迷していると思う
問題なんてない、解決があるだけだ
と、儂がいっても
まるでキチガイを見るような眼で儂を見つめ
頭を振る
儂は、急ぐことはない
じゅうぶん楽しんでいると、いっているだけなのだが
日のある間中、バスに乗っていた
一番後ろの左隅の席で
新聞を読んだり、窓の外を見つめたり
眠ったり
黄色い声に起こされる
前の席に女子中学生がふたり
可愛い顔してじゅうぶんオンナだから
しかしオバンやババアよりは許せる
片っぽは初めてのコンパらしい
爪を見られたら嫌だなぁ、私の爪って丸いでしょ
だぁれも見やしないと思うけど
今の若い男のフェチズムはそこまで進化しているのかもしれない
少し慣れている方が携帯をとりだし
渋谷で待つ男たちに電話
遅れ気味らしく、あやまる
ごめんなさい
いきなり電話を切られる
やばい、やばいよ
バスが停まるのも待ちきれず
ふたりして新宿駅改札口へとダッシュ
いきなり電話を切るような無礼な男とつきあう必要があるのかと
俺は思うのだけど
それもこれも彼らのゲームなのだろう
バスを乗り換え
俺も渋谷に
新聞を眺める
対人地雷
鉄人28号やウルトラマンみたいな大きな何かを科学者に作ってもらって
彼らに片っ端から地雷がありそうな土地を
踏んでいってもらうわけにはいかないのかね
内戦
内線している国や地帯を
科学者に作ってもらったでっかいカプセルかなんかでおおって
そこに一週間くらい人間を仮死状態にする
ガスを流し込んで
彼らが眠りこけているうちに
引き離したり、武装解除するわけにはいかないのかね
宗教虐殺
キリストならキリスト
マホメッドならマホメッド
これも鉄人なみに大きいフィギュアを科学者に作ってもらって
虐殺地域の横町という横町に
おったてて
夜にはライトアップして
はっと、見上げると、虐殺者が必ずそれと目が合う
なんて仕組みはできないかね
うつらうつらそんなことを考えていたら
バスは公園通りに突入して
さっきのバスでお会いしてお別れしたような
女の子がたくさん
真夏日の秋の日向は彼女たちの黄色い声と匂いでむせかえるようだ
砂漠の真ん中の、だぁれもいかないような所に
これまた鉄人なみの
でっかい、真っ赤な、お●んこを作るのだそうだ
真っ青の空、白い砂、巨大な、真っ赤なお●んこ
それは、なんのためかというと
そのお●んこは、実は、銃とか戦車とか原爆などを捨てるための
装置で
そのお●んこに、そういう武器をぶちこむと
そのお●んこは、くちょっくちょっと、たいへん悲しい音を立てて
それを処理すしてくれるのだそうだ
（以上、なかのいい絵描きのアイディア）
急にそんな話を思い出した
俺は
きっと、その砂漠の匂いは
この公園通りと同じような匂いなのだろう
そのくちょっくちょっという音も
黄色い音にちがいないと
思った
が
バスから降りて見上げてみたけど
空は青くはなかったよ
僕のこの歌詞にスポットをあてる連載で、取り上げる曲の音楽面が最高に格好いいことは保証します。大音量で10回続けて聴いてみてください。きっと感じるものがあるでしょう。（この企画、文章、考え方などの著作権は一応存在するといっておきます）
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