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WRITE IT LOUD!! ROLL OF ROCKS

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                        1996年10月11日開始

                                  火だるまG

第18回:1997年6月25日

WHAT IS AND WHAT SHOULD NEVER BE/LED ZEPPELIN(69 IN THE 2ND ALBUM)
QUICKSAND/DAVID BOWIE (72 IN HUNKY DORY)


僕が明日もし君に
僕の手を取りたまえ
さぁ一緒においでというとしたら
行き先は
実存してはいないけど
いつかは現出するといわれている
お城になります

風にのれ
腰を使え
漂え
今日のことなんか忘れろ
空高く
でも本当は風なんて吹きやしないから
君は来なくてもいいんだ
君は僕といて
楽しくいられさえすればいい

君が明日もし僕に
それはきっと楽しいことでしょうねと
いうとしたら
いよいよ僕たちに邪魔者はなくなる
でも現実とあり得ないものとの間の
距離は遠い


風にのれ
腰を使え
漂え
今日のことなんか忘れろ
空高く
でも本当は風なんて吹きやしないから
君は来なくてもいいんだ
君は僕といて
楽しくいられさえすればいい

君が明日もし夜明けとともに目覚めて
すべての夢を鮮明に
覚えていて
鮮烈に幸福を求めているとしたら
その答えは君のすぐ近くにある

風にのれ
腰を使え
漂え
今日のことなんか忘れろ
空高く
でも本当は風なんて吹きやしないから
君は来なくてもいいんだ
君は僕といて
楽しくいられさえすればいい

風なんて吹きやしない
僕たちに行くところなんてない
ただ、ただ
風にのれ
腰を使え

僕の友だちはみんな僕のことをよく知っているように思える
しかし彼らは僕が地獄の道を進んでいることを知っているのだろうか?
彼らは、僕が地獄の道を歩んでいくことを知りやしない


今回のテキストはここにあります。先に歌詞の翻訳をして、しばらくほっておいた間に、今村昌平監督作品『うなぎ』を観てしまった結果、ロックの話と映画の話を2本考える、頭脳的な余裕がなくなりました。別に今村作品に致命的な感銘を受けたということではありません。これら2曲のことを考えて生活している間に、観た映画を、それら2曲の影響下で眺めてしまった、ということです。もともと器用な人間ではなく、なにかについて考えれば、飯でも、犬猫でも、花木でも、その思考の中で見つめてしまうということです。

黄金の夕暮れに
あこがれのインディアンの衣装をまとい
無声映画に暮らし
現実離れしたヒムラーの聖なる王国を夢想する
人生の目標に打ち震え
ボロをまとった
僕にはもう力がない
僕にはもう力がない

ガルボをひねくらせたような目つき
チャーチルなみの嘘吐き
運命論者
光と闇に切り裂かれ
他の人が目標に焦点を合わせているときに
座標軸の向こうの同じところにある
対称物を眺めている
毒蛇の牙にくちづけ
死んで見せようか?
砂地獄の自問自答に溺れ
僕にはもう力がない

自分を信じてはいけない
確信を持って認識すべきではない
生きている間にはわからないこともある

石器時代の予言者でもなく
スーパーマンの可能性を有する
死すべき生き物
人類の連鎖に縛られ
糞みたいな面のキリストの救済に未練たらたら
もし説明不足なら
次のバラードから
あんたが代わってくれ
砂地獄の自問自答に溺れ
僕にはもう力がない

自分を信じてはいけない
確信を持って認識すべきではない
生きている間にはわからないこともある



僕のこの歌詞にスポットをあてる連載で、取り上げる曲の音楽面が最高に格好いいことは保証します。大音量で10回続けて聴いてみてください。きっと感じるものがあるでしょう。(この企画、文章、考え方などの著作権は一応存在するといっておきます)


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