神奈川月記9711b

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この月記で口角泡を飛ばして力説しながら結局なにもしないてなことがちょいちょいあるのであるが,DOS/Vキイボウドでタイトル入力のできる画期的MDプレイヤ・MD-10(TEAC)も買う買うと言いつつ早4箇月である。
暫く放っておいたのは,ミニコンポ サイズのMD-H500がモデル チェインジしてキイボウドコネクタを備え,MD-5とかいった型番で出やしないかと淡い期待をしていたからだ。MD-10はフルサイズ(442×100×365mm^3, 6.8kg)であって広大な設置面積を要求し,おれとしては250mm程度の横幅があらまほし。なに,まだもう1・2箇月は待てる状態なのである。
果たして後継機MD-7が出た。10より2万円も安く,しかも質的向上があるようだ。コストダウンはどこで?と思ったら,あっ何と言うことだ,キイボウドコネクタが無いのである。こ・ここを整理しますか。こんな所を評価するのはおれだけなのか。
今後も省略されっ放しな雰囲気だし次を待ってみる余裕はないから──7もフルサイズだ──余り古くならない内に買ってしまうことにした。無論MD-10のほうである。
いやー,ここ3年ですんごく進歩してるのな。既存のXM-D1(Victor)と出てくる音が全然ちがう。D1で録ったディスクでさえ遥かに活き活きと再生される。サンプリング周波数コンヴァータはあるはディジタルフェイダ/ヴォリウムはあるはDivideの頭出しを0.06秒単位で微調整できるは不要トラックを潰しながら録音できるは,D1に欲しかった以上の機能が満載なのだった。
あれあれっと思ったのは,カレンダと時計を持っているくせに──録音日時を自動記録する──タイマ録音/再生が単独ではできない点である。今どき別売りのタイマを買わせるか,おい。
デザイン優秀,金色のパネルに測量器ふうのマスタ ヴォリウム摘まみがおれ好みである。TOCを読むスピードはXM-D1と大差ないが,シャフルしての音出しが約2秒と倍のスピード。光2・同軸1のディジタルinに光1のディジタルout,アナログ系に入出力をひとつづつ持っている。
さて肝心のキイボウドによるタイトル入力であるが,実はまだ試せていない。今PCに繋いでいるのをMD-10に下げてワイヤレスのを新調してやろうと考えていて,そっちを入手していないのだ。本体でのタイトル入力が望外に速くできるのを幸い,わざわざ手持ちのキイボウドを繋ぎ替えてやってみることもしていない。
OS/2ユーザだけに昨今の109キイトップが忌ま忌ましくて堪らない。慌ててワイヤレス化しないで,106キイの物をじっくりさがすつもりである。


スピーカ&ラックのほうは困った問題が起きた。何とスピーカ端子が見つからないのだ。東急ハンズへ行ってもあるのは実験用のせこいワンタッチ式ばかり。おれの欲しいのはちゃんとしたオウディオ用の,気密に気を遣った大型締め付けタイプである。+−が薄いプラ板に相乗りしているのではうまくなく,1本1本が独立したシャフト形状の物が望ましい。
以前はハンズにもまともな製品が売られていたのであるが,自作派ってそんなに数へったのかね,とんと見当たらなくなった。もう板と裁断,発注しちゃったんだよ。どうすんのよ,ったくもう。

項目 名称 メイカ 購入月 修理回数
Pre-Main Amp. A-10 NEC 83/10 1
AD Turntable SP-25 Technics 86/03 0
AD ToneArm WE-407/23 SAEC 86/03 0
CasetteDeck TC-K555ES Sony 83/10 2
MD Deck XM-D1 Victor 94/03 0
MD-10 TEAC 97/10 0
AM/FM Tuner ST-S500 Sony 92/11 0
CD/LD Player LX-200 Panasonic 90/08 1
BS Tuner SAT-100RGX Sony 90/12 0
VideoDeck EDV-7000 Sony 88/09 4
SL-2100 Sony 91/02 1
Television KV-19HT1 Sony 87/04 0
SpeakerUnit FE-103Σ Fostex 87/05 0

MD-10が入ってもうどうにもこうにもプリメイン アンプを介しての相互リンクは不可能になった。とっくに飽和点を過ぎており,機械どうし直結できる物はそのように手当てしてある(ダビングには直結有利なのでVCRなどは最初から直結)。ことによるとまだDVDデッキが参入するかもしれないし──十中八九CD/LDコンパチと交替だけど──質の良いセレクタを導入しないと埒が明かない。
滅多に使わない機械まで常時接続しておくのは音質・画質にとって悪以外の何者でもない。それは百も承知である。しかしながらケイス by ケイスで繋ぎなおして劣化を抑えるといった気力は果てて久しい(堕したな)。ラック背面を開放してて,接続作業が楽なようにはしてあるんだけどね。
んでまぁ入力がなるべく多くてビデオ入力があってクロスダビングできる,となるとプリアンプよりもセレクタに傾く。AD(Analog Disk)に殆どお呼びが掛からない現状からしてもVAセレクタにパワアンプを合わせるのがベターだ。プリアンプとはフォノアンプのことだからね。
一応ソニーのSB-V3000が第1候補。でもこれけっこう古い機体だ。91年12月のカタログに(EDベータと共に)載っている。ソニーのwebに現役であるのは確認できた。6系統のVA機器を相互ダビングさせられる。フォノは無いからV3000のモニタoutをA-10アンプのメインinに食わせてタンデム駆動の予定。DVD以外は相変わらず2chだから今日でも充分もつとは思うん。おれDSPってどうもしゃらくさい感じで好かんのよ。
んー,やっぱやばいかな。


DJEBEL XC,(意に反して)4週間ほっておいたらお冠。
2週目あいて乗ろうとしたのね,そしたらバッテリが上がってたん。その時は諦めて充電に徹し,しかるに翌週も翌翌週も動かす機会に恵まれなかった。やっとフルパワのバッテリを積み戻し張り切ってセルを回したのであるが,エンジンのほうに火が入らない。ぎゅらぎゅらぎゅらぎゅらと来た後ごかかかかかと言い残してセルは沈黙。こりゃ参ったね。
もう一度充電しなおして試みたものの,まぁ予想どおりである。こういう時のためにキックアームを後付けしてあるのだけれども,このキックで始動した例がなく──セル始動で十二分に暖気した直後なら掛かる──ましてやバッテリ上がりが原因でないのにセルで駄目なものがキックや押し掛けで掛かる訳がない。
どうにもお手上げで甘木に来てもらい,R32 GT-Rから電力を貰ってセルを無限に回してみた。この辺の救済テクニックにおれはまことに暗い。甘木に皆お膳立てを頼み泣きたくなるほどセルを回していると,ぎゅらぎゅらぎゅらがばばばばぱんっがばばばぱんぱんと音が変わってやっとこさ生き返った。やれやれ。排気ガスが如何にも不完全燃焼で,安定するのにずいぶん時間を費やした。
大光量のライトは結構だけど,やっぱ消せないのはまずいよ。アイドリング時だって勿論ジェネレイタは廻っているのであるが,常時点灯式のバイクでは放電が勝って赤字になっているらしい。
サイドスタンド降ろしたら消えるとかさあ,なんとでもやりようはあるでしょうに。

1997年11月24日


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written by nii. n
裁断図1 MX-111改1 MX-111(1) MX-111改2