●●●池袋モンパルナス その1●●●


駄ネコ好きの君なら、ちょいとお待ちあれ。いろいろ写真が出てきます。自慢じゃないけど、血統書付きのネコなんか1匹たりともいやしない。正真正銘、世の中を尻尾1本で渡ってるネコばかりさ。
(写真をクリックすると、大きなJPEG画像がご覧になれます。)


 アトリエ?!
池袋に残るアトリエは、もうかなり数が少なくなっておるのじゃ。中央の三角屋根が小さな看板屋さんで、その左隣がお絵かき教室。右隣(手前)は焼き物教室。三軒並んで、何やら、いわくありげな商売じゃ。確証はないものの、スミレ博士は、この中央の看板屋の部分が、現存する池袋モンパルナスの残滓と見ておる。この屋根。高い天井の木造1階建て。明かり取りの窓。いかにも、絵描き向けの造作!むむう、あやしい。54.3%あやしいぞ。(ただし、この地区は戦災で焼かれたという地元の古老の話もあるので、建て直した可能性もある。)

デデの後日談・・・カメラを首に下げて取材に向かったオイラを待ち受けていた真実!!アトリエハウスはあまりに大きく、ネコはあまりに小さい。んで、写真撮影は困難をきわめるのであった。


 あやしいシマネコ
アトリエ探訪の途上、看板屋の目と鼻の先でスミレ博士ことデデが出会ったシマネコだ。コイツにアトリエ・ハウスのことを尋ねたのだが、「うにゃにゃん?」言いながら、スリスリするしか能のないバカもんだった。博士の調査、挫折す!ま、いっか。愛嬌ものだったからね。

 ドド
上のアトリエハウスより1キロほど先、「つつじヶ丘」、「桜ヶ丘パルテノン」地区への入口に当たる地点の、とある医院の門前ネコ、ドドである。世間の人の目には、ただの「汚ねえネコ」。だが、駄ネコとしての完成度には素晴らしいものがあるのじゃ。この「糸目」の角度を見よっ!高度なコミュニケーション機能もついておる。

 ズズ
実は、ドドの相棒。ズズの方が美形なんだが、近所の人気はドドが独占。そこで、イジケネコとして少々屈折した性格のネコとして成長してしまった(物憂げな表情を読み取ってね)。だが、そこはやはり駄ネコ。いい奴なんだな、これが。

 オレんち
話変わって、ここは「すずめが丘」(現在の豊島区要町から高松のあたり)。家の門柱に陣取っているお前は誰だい?と尋ねたら、「オレだい」と答える声あり(ネコ語→人語翻訳済)。何だか、偉そうな表情のコイツは、前足なんか、ほとんどとろけそうで(発禁本「チビクロサンボ」のトラ・バターを思い出すな)、門柱と一体化しかけてる。「そうか、こいつの理想は“三越のライオン”か!」そうつぶやきながら、スミレ博士は「オレんち」を後にしたのであった。

 スタスタ
別名昼アンドン。夜もアンドン。年がら年中アンドン。このキラキラ光る目を見よっ。1000でもない1500でもない。タウリン2000の力か?!スタスタは、アトリエ街の中心地――「つつじヶ丘」と「桜ヶ丘パルテノン」と「すずめが丘」の中間地点――に住まうネコ。町のガイド・キャットでもある。昼間出会うと、「うにゃうにゃ」言うだけの、ごく普通のネコだが、夜出会うと、どこまでもスタスタ、スタスタ先頭に立って、アトリエ街を案内してくれる。


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