守部王
もりべのおおきみ
- 生没年 未詳
- 系譜など 舎人親王の子。兄に三原王・三島王・池田王・船王、弟に大炊王がいる。子に笠王・何鹿王・為奈(猪名)王らがいる。
- 略伝 天平六年(734)三月の難波行幸に従駕、歌を詠む(万葉6/999・1000)。天平十二年(740)一月、無位より従四位下。同年冬の関東行幸に従駕し、十一月、鈴鹿郡赤坂頓宮で従四位上に昇叙。以後の消息は不明。天平宝字八年(764)十月九日、淳仁天皇が帝を廃され、配流となったとき、故守部王の男子笠王ら三名を、三長真人賜姓の上丹後国に配流(続紀宝亀二年七月乙未条)。宝亀二年(771)七月、故守部王の男王、故三原王の男王、船王の子孫、故三嶋王の女王らを皇籍に復す。同年九月、故守部王の男王らに山辺真人を賜姓。宝亀五年(774)十二月、山辺真人笠(もと笠王)を皇籍に復す。
関連サイト:守部王の歌(やまとうた)
表紙へ