まさか、この私が園芸を趣味にするようになるとはお釈迦様でも予測をしていなかっただろう。とにかく、曲がりなりにも東京の下町で生まれ育ち、とにかくアスファルト以外の地面を見たことが無いのだから。
結婚して初めて入った社宅が庭付きの2DKだったから子供達がある程度育った時点でキュウリとなすを植えて見た。東京の母にその話をすると、親の意見となすびの花は万に一つの無駄がない。という事を教えてくれました。
古人の知恵というものが、事実だった事はその年の収穫で思い知ることになりました。まあ、なすやキュウリの事ですから、そんなに儲かった、ような気はしませんでしたが、物を作ることの楽しさは、仕事でも物作りの起りである設計の仕事をしている僕にとっては大変新鮮に思えたのでした。
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