日本全国郷土玩具バーチャルミュージアム:民芸館:宮城県篇(2)



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ぼんぼこ槍楚民将来
 旧暦3月3日、陸奥(むつ)国分寺・木ノ下薬師堂の祭礼の日に、「ぼんぼこ槍」「木ノ下駒」「楚民将来」などが売られます。
ぼんぼこ槍」は、薬師堂再建の時からの縁起物として売られているものです。(上が現在のもの。下が以前のもの。)
楚民将来(そみんしょうらい)」は、信仰玩具として全国各地にみられる「護符」、お守りです。ここの楚民将来は他のものより小型(全長2、3センチ)で、八角の頭に「ソミンショウライ」と片仮名で墨書きされています。
 この「ぼんぼこ槍」と「楚民将来」は祭以外の日にも、常時、薬師堂でも授与されています。
◇ 陸奥国分寺(木ノ下薬師堂):仙台市若林区木ノ下2-8-28 TEL: 022-291-2840

■気仙沼人形・天神■(廃絶)
 気仙沼市の階上(はしがみ)で、昭和36、7年頃まで作られていた土人形です。素朴で、とぼけた表情に味のある人形でした。天神の他、だるまや、秀の山人形(力士)などがあったそうです。
一文字天狗旗
 白石市の鎌先温泉では、一文字天狗旗が復元されています。
 これは、藩政時代から作られていた凧ですが、大正時代末に途絶えていました。それから約50年後に、鎌先温泉旅館「木村屋」の主人、木村繁氏が文献や古老の話しをもとに復元しました。
 安くてよく揚がるのがこの凧の持ち味ということです。木村屋旅館で販売。
製作者: 木村繁「木村屋旅館」:白石市福岡蔵本孤峰3-19-3 TEL: 0224-25-6606

日の出凧
 気仙沼市には、日の出凧があります。現在は、高橋純夫さん一人が制作を続けています。(1992調べ)
 この凧と同じような「日の出凧」が、江戸凧の中にもあるのですが、なぜ同じような絵柄の凧が作られてきたのかは、まだ分っていません。
製作者: 高橋純夫(てんばたや):気仙沼市潮見町 2-52 TEL: 0226-22-0315
◆(註)記事中の制作者の記録は、1995年頃の調査資料ですので、ご了承下さい。

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(1996.07.01掲載/2001.03.05/2002.07.03/改訂)