民芸館‥岡山県篇(1)-1
日本全国郷土玩具の旅:岡山県篇・第1回

----岡山県篇(1)ー1----

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岡山県の郷土玩具ガイド(掲載されていないもの、廃絶品を含みます)
 津山市:練り天神。久米の泥天神。吉備牛。土鈴。

 岡山市:うわはん人形。吉備津のこま犬。古型高麗犬。倉敷蒸気船。

 川上村:寄木細工。

 湯原町:こま。

 久世町:凧。

 倉敷市:倉敷張り子。

 倉敷市玉島:玉島だるま。。

 北木島:流し雛。

 成羽町:備中神楽人形。

■施設■

 日本郷土玩具館    倉敷市中央1-4-16  TEL:0864-22-8058

 独楽の博物館  真庭郡湯原町豊栄1551  TEL:0867-62-2184
 
 岡山県観光物産センター  岡山市表町1-5-1  TEL:0862-34-2270

 岡山県観光土産品協会  岡山市地下一番街(岡山駅前地下一番街/協会売店)
             TEL:0862-24-3759

 作州ふるさと観光センター  津山市山下97-1  TEL:0868-22-3310
               




■岡山・紀美工芸の土人形
 戦後に創作された土人形で、県内の民俗芸能にちなんだ「うわはん人形」や「神楽(かぐら)人形」その他があります。画家の中田政夫さんのデザインで、奥さんのキミコさんが制作しています。
「うわはん人形」:蒜山(ひるぜん)高原の八束(やつか)村に伝わる盆踊り(大宮踊り。県無形文化財)を模した人形。「うわはん」とは、この踊りの囃子言葉からつけられたものです。
「神楽人形」:備中神代神楽の姿を人形にしたものです。
 その他、唐子踊りの「唐子人形」。茶屋町の鬼祭りからの「茶屋の鬼」。吉備にちなんだ「桃太郎でこ」などの組ものがあります。

制作者:中田キミコ「紀美工芸」:岡山市津倉町2-9-23..TEL:0862-53-0756 

吉備津のこま犬■(写真、前の方にあ小さな人形)
 岡山市郊外の「吉備津神社」の授与品。(近くに吉備津彦神社がありますので混同されないよう)
 「吉備津のこま犬」は、立っている犬、座っている犬、と鳥の3個を1組とした授与品の総称で、全長が3センチにも満たない手捻りの土人形です。
 神社の栞によれば、ご神宝の「こまいぬ(県重要文化財)」は、火難盗難を防ぐ霊験があると伝えられ、「鳥」は食事の時の喉づまりを防ぐとされています。これにちなんで作られた授与品です。
吉備津神社:岡山市吉備津931..TEL:0862-87-4111

制作者:塩見八重子(ご高齢のため、長男の奥さんが受け継いでいられるようです)
    岡山市吉備津996-2
..TEL:0862-87-6698 

古型高麗犬・倉敷蒸気船
 「古型高麗犬」は、戦後、近くに住む東さんが作り始めた土製の手捻り人形です。東さんはお勤めのかたわら制作されているので不在がちですが、吉備津神社門前の茶店「桃太郎」でこの人形は売られています。この他に、兵と高麗犬、復刻達磨なども作っています。
 「倉敷蒸気船」も、東さんの新作で、経木(きょうぎ)と厚紙で作られた紙細工の玩具です。 

制作者:東 隆志:岡山市吉備津859-1..TEL:0862-87-3813

[桃太郎」:岡山市吉備津9-5..TEL:0862-87-5654

倉敷張り子
 倉敷には伝統的な郷土玩具に「倉敷張り子」があります。市内の笹沖で4代目の生水(おみず)さん一家(幹一。長男・洋次。二男・哲男)が親子で制作しています。
 代表的なものに「飾り虎(首振り虎)」がありますが、これは次ページに掲載してあります。
「昇り猿」は、節句飾りの「日本一」の旗を持つ桃太郎が描かれた幟(のぼり)につけられます。幟を上げたとき、竿に猿のU字型の手を通しておくと、幟が風をはらんだとき「猿」はするすると竿を伝って上下する仕掛けになっています。
 古くから伝わるものに、素隠居面が作られています。これは阿知神社の秋祭りに素隠居役が被る面です。残念ながら掲載できませんでした。
これの張り子人形が「素隠居人形」です。
「十二支」の張り子は、幹一さんの創作した比較的に新しい作品です。

制作者:生水幹一。長男・洋次。二男・哲男:
    倉敷市笹沖1202
..TEL:0864-22-3978



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(1998.12.13掲載)