----鳥取県篇(1)----
----TOTTORI----
■鳥取県の郷土玩具ガイド■(掲載されていないもの、廃絶品を含みます)
鳥取市:流し雛。鳥取張り子。山陰地方のきびがら姉様。 北条市:土人形。 米子市:米子だるま。 岩井温泉:木地玩具。 倉吉市:倉吉張り子。土人形。 用瀬(もちがせ)市:流し雛。 出雲地方の土人形(天神とそえものの土人形)。 ■施設■ 西伯町歴史民俗資料館 鳥取県西伯郡西伯町法勝寺341 TEL:0859-66-3111 もちがせ流しびなの館 鳥取県八頭郡用瀬町別府32-1 TEL:0858-87-3222 鳥取県物産観光センター 鳥取市末広温泉町160 TEL:0857-29-0021 |
■鳥取張り子■ この張り子の玩具は、「柳屋」初代・田中達之助氏(昭和54年没)によって始められました。 彼は明治から大正にかけて廃絶した因幡地方の玩具を惜しみ、その復元に心血を注ぎました。いまもこの地方の玩具の原画の記録が残されていて、鳥取の郷土玩具を今日に伝えた貴重な人でした。 掲載の張り子のほかにも「柳屋」では下記の「流しびな」や、「鳥取の諸玩具」ともいえる、紙や木、布を素材にした多くの玩具を作っています。--軍艦(灯玩)。田舎雛。面かぶり。八上羽子板。大吉独楽。など-- 現在は、田中勤二、宮子夫妻が受け継いでいられます。 制作者:田中勤二、宮子「柳屋」:鳥取県茶町403..TEL:0857-22-2695 ■岩井温泉の木地玩具■ 岩井温泉はまだ素朴なたたずまいの残る町並です。その町角の「おぐら屋」の店の横の仕事場で、制作が見学できます。 木地玩具はすべてロクロで挽いた細工物で、掲載の作品は十二支の干支(えと)の動物です。この十二支は、先代の木地師であった小椋幸治氏が昭和9年に、商工省の工芸展に入選したのが作り始めです。 この他、コマ、臼に杵、唐人車、岩井びな、などが作られています。 制作者:小椋昌雄「おぐら屋」:岩美郡岩美町岩井319..TEL:0857-72-0520 ■鳥取の流しびな■ 各地で流し雛の行事がありますが、ここ鳥取市でも市内の中心を流れる旧袋川の若桜(わかさ)橋と花見橋の間で、観光をかねた「雛流し」がおこなわれます。 3月になると、10体を竹に挟んだ流し雛が 店頭に並びます。昔はこの流し雛をつくる人が何人もいたようですが、現在は上記の:田中勤二さんだけになってしまったようです。 |
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