栃木県篇ー2

----TOCHIGI----


■火防(ひぶせ)獅子■
素材となったものは、もとは、栃木地方で盛んに作られていた下駄の、歯と歯の間の落し木を利用したものでした。
市の近郊、太平山神社に伝わる「火防の獅子」をモチーフに、地元の彫刻家の鈴木けんじさん(故人)が考案したものです。

■うずまの鯰■
彫刻家(日府展木芸部)の小林義男さんのが作っています。
「巴波川が干上がったとき、鯰の子をお百姓が助けました。数年後、川が氾濫し、その百姓の子供が溺れかかったとき、沢山の鯰がどこからか現われ、その子供を無事に救いました。」という、巴波川に伝わる民話がもとになっています。




■日光茶道具■
挽き物細工の茶道具のミニチュアセットです。
日光では、この他、種々の木彫品が優れた伝統工芸として残されてきました。
その遠因は、徳川三代将軍家光による東照宮の造替工事(1634〜1636)であり、後世、ここで働いた匠たちにより日光彫・日光堆朱塗・日光下駄(御免下駄)など、この地独特の技法による細工物が生まれました。そしてロクロ師による日光盆の廃材で作られたのが豆茶道具です。





-----栃木県編・おわり-----

(1997.4.14掲載)


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