----長野県編(1)----

----NAGANO----


■長野県郷土玩具ガイド■

松本市立博物館:松本市丸ノ内4-1(中央公園)....TEL.0263-32-0133

大町郷土玩具博物館:大町市大字大町3300....TEL.0261-22-1060

日本土人形資料館:中野市東山公園内....TEL.0269-26-0730

長野市物産館:長野市善光寺町大門(善光寺参道、仁王門前)....TEL.0262-32-8824

野沢温泉村:あけび細工(鳩車)。道祖神の木像。
中野市:中野土人形。立ケ花人形。
長野市:桐原の藁馬。
須坂市:須坂の手まり。
上田市:蘇民将来。木槌。
松本市:七夕人形。姉様。押し絵雛。松本手まり。
奈良井市:からくり人形。しなの猿。



ふぐ乗り大黒
ふぐと大黒の取り合わせは、ふぐの毒は当たるというところから、「福に当たる大黒」というわけで、商売繁盛の縁起物です。全国の土人形の中で、この中野の「ふぐ乗り大黒」だけは、他に例のない人形です。

立ヶ花土人形
明治30年頃、愛知県三河の瓦職人の斎藤梅三郎が、当時中野の安源寺で瓦の製造をしていた西原己之作に、冬は粘土が凍みて仕事ができないため、冬季の副業として土人形の製作を教えました。梅三郎は、歌舞伎の造詣にも深く、余技として土人形作者のために型をつくりました。
現在は、西原家(本業、りんご栽培)、4代目の邦男氏が冬に製作されています。

道祖神の木像:野沢温泉村では、1月15日の夜、雪の中で「道祖神の火祭り」が繰り広げられます。この祭りのクライマックスに、火の中に投げ込まれる、道祖神の木像が、郷土玩具の一つとして収集されています。
15〜25cmの丸棒状の木で、紙の着物に紙の帯が締められています。
この道祖神は、トウソジンまたは、ドウロクジンとよばれ、正月に村内の各家で作られ、男女一対にして神棚や敷地内の祠におまつりします。1月15日夜、広場に門松やしめ縄を積み上げた櫓に火をつけ、それが燃え盛るころ、各家の「道祖神」が次々と投げ込まれます。炎がまわりの雪を赤々と照らして、神秘的な雰囲気をかもしだします。
この道祖神は、このような民俗行事から生まれたもので、一般市販はされていないものです。

(1996.12.2掲載)


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