網状星雲 NGC6992-5 NGC6960
網状星雲
'2001.11.12
[解説]
 天の川を飛ぶ白鳥の翼にある星雲です。おおまかには三つに分かれていますが、元々は中央付近にあった一つの星が超新星爆発を起こした後の残骸だそうで、まとめて網状星雲と呼ばれます。(画像の上でクリックすると左右の星雲の拡大画像がご覧いただけます。) ちなみに、欧米では左側のNGC6992−5のみが網状星雲と呼ばれるようです。
 肉眼ではほとんど見えないので主に写真で楽しむ天体ですが、大口径の望遠鏡では淡く見えるそうで、見た人の話では”素晴らしい”そうです。機会があれば見てみたいものです。
 この画像では星雲がほとんど赤く表現されていますが、本来はわずかに青い星雲も含まれているはずで、E−200フィルムとの相性が悪かったようです。次は別のフィルムで挑戦してみます。
[観測ガイド]
 白鳥座の右翼の中間の星と翼の先の星との間付近にあります。(左図参照) 肉眼で見つけるのは難しいので、双眼鏡やファインダーを使って星図を頼りに星をたどっていくことになります。ただ、NGC6960(画像では右端)は比較的明るい52番星にまとわりついているので、この星を中央に入れるとNGC6960を中央に捕らえることができます。
 右図は網状星雲付近の拡大図で、赤枠は画像の画角に対応しています。(それぞれクリックで拡大します)
網状星雲ガイド星図−1 網状星雲ガイド星図−2
[撮影データ]
日時:2001年09月23日 **時**分**秒 露出:約60分
場所:静岡県 富士山須走口登山道 五合目第三駐車場 天候:晴 気温:約5℃
レンズ:高橋製作所 BRC−250直焦点 架台:同製 NJP + PD−7XY
カメラ:光映舎 マルチシステムアストロカメラ6×9 ピント:目視
フィルム:Kodak E−200 感度(ISO):200
ガイド鏡:高橋製作所 FC−76 ガイド方法:SBIG ST−4 スター・トラッカーによる自動ガイド
[画像処理]
マシン:SONY VAIO C1S
スキャン:EPSON GT-8700F 透過原稿ユニット
ソフトウェア:Adobe Photoshop
処理:周辺減光補正, レベル補正, トーンカーブ補正 等

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