TEAC PD-301+UD-301
最小セパレート式CDプレーヤ


これはオフィス用サブシステムです


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TEAC PD-301 CDプレーヤ


 
ボトムエンドだけどマニアックがテーマのオフィス用サブシステム。3万円台で買えるTEAC PD-301を導入しておりましたが、ある日、同じ301シリーズで、UD-301というDAコンバータが、TEACストアで、「訳あり品、中古、ほぼ新品、在庫多数」として3万円ちょっとで売っているのに気が付きました。

 PD-301にはデジタル出力がありますので、UD-301と繋げば、
世界最小・多分最安のセパレートCDプレーヤになる。これこそボトムエンドなのにマニアックを地で行く組み合わせ。

 UD-301は、DACチップにBurrBrown製PCM-1795をモノラルで二基入れた、なかなかマニアックなDAコンバータです。ちょっと古いですが、マランツ SA-11S3のDSD1782の流れなので、音は期待できます。

 PD-301だけでは「オーディオ的には
アナログレコードのほうがよい」と感じていました。しかも、Benchmark DAC3-Bを買った時のPayPayボーナスなどがTEACショップで使えることが分かったので、UD-301を買ってしまいました。

 「訳あり品、ほぼ新品の中古品」とは、メーカー直販店としてのオーディオショップ向けの言い訳っぽく、実際には、2021年製の新品・未開封品が届きました。お買い得でした。

 PD-301とUD-301を二台を重ねた姿がトップと下の写真。ミニ・セパレートCDプレーヤ感が出ています。



その音は
 想像はしていましたが、PD-301単独からは、かなりの差です。安いデジタルアンプが、TU-8200真空管アンプに変わったくらいの差。耳障りな何かが減りました。小音量でもよく音が届き、大音量でもうるさくならない。
 これなら、
Ortofon 2M Bronze によるアナログレコードの音にも負けてないです。ジャズのボーカルが、とても自然。サックスの中央定位も正確で音も深みがある。ピアノは、PD-301の音はひずんでいたのかしら、と思うほどの差です。

 UD-301は、ヘッドフォンDACの視点で評価されていることが多く、PD-301とセットで、
セパレート式CDプレーヤ、というマニア的な視点はネットでも見かけませんが、これは面白いですよ。まあ、7万円出せるなら、優秀なフルサイズCDプレーヤが買えるので、そのほうが合理的かもしれませんが、置き場所の面積が小さいし、要するにマニアックな印象。私は、こっちが好きです。

 一点だけ、「これはなければよかったのに」と思ったのは、実にマニアックじゃない
「Hi-Resマークシール」。これはやめてほしかった。金属シールなので剥がすことができない。


 UD-301には「2倍、4倍アップサンプリング機能」がついています。一応、試してみました。音は変わりますが、想像の通り、私には44.1kHzそのままの方が、遥かによいと思えました。
  無理に細身の音にする感じ。本当のハイレゾってこういう音じゃなく、もっと自然でストレスのない音です。

 私は、ボリウム機能も、ヘッドフォン機能も、USB-DAC機能も使わないのですが、それでも、UD-301がものすごくお買い得だった気がしています。
 
  USB-DACは、タブレットPCを置く場所さえ見つけられれば、いつか使う日が来るかもしれません。


ここに訳あり?
 ひょっとして、ここが「訳あり」なのかも、と思ったのは、PD-301の上に重ねた時、底面の精度が悪く、足が1つ、1mmほど浮いてカタカタしていたこと。足に薄いスペーサを貼って調整完了です。日本製では珍しいですが、海外製だと、遥かに高価な機器だって、こんなことはざらです。本当はもっと柔らかいゴム足にすればいいだけなのですがね。
  硬い方が音が良いとか、おかしな説のためにこんなことになってしまった。

とにかくも、二台揃って、小さく、可愛く、デザインもよく、音もよく、なかなか楽しい機材です。非常に気に入りました。

2021年12月29日


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