富士屋ホテルの照明に観るアールデコ
先日箱根の富士屋ホテルに泊まる機会がありました。明治時代の外国人専用ホテルということで、和風と洋風のミックスしたホテルで、以前から非常に興味を持っていたのですが、ひょんなことからこの建物の中でも最も古い105年前に建てられた、しかも珍しいシングルルームに泊まることができました。
残念ながら、若干時間がなく、もっとゆっくり建物や、その装飾を見たかったのですが、QVを持っていたので、撮ってみました。
夜間の為、解像度はいつになく落ちていますが、それもこのホテルにはあっているのかな、という感じです。また、今度はすいている時期にでも行ってみるつもりです。(誰か一緒に行きませんか?)
では、この1ページ目に照明、2ページ目に装飾の写真を、勝手に(間違いも多々あると思います、そもそもこれをアールデコ、と判断するもの独断ですし、時代的にはその前の時代にかかるものもあると思います)評論してみたいと思います。
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左の照明は、ロビーの入り口にあるものです。非常にシンプルですが、天井にこの照明をつけるために施したと思われる装飾と非常に良くあっていると思います。また、間接照明の役割も良く果たしていると思われます。右の照明は、左の照明のところから、2階へ上がる階段の手前につけられているものです。六角形のこれもシンプルな照明ですが、六角形というところに、日本的なものを感じることができます。シンプルな照明に、壁の白さがとても良く調和していると思います。ちなみに、右の写真の手前にぶら下がっているのは、扇風機です。

左の照明は、上の2枚と同じく、ロビーの、待合室のあるものです。同じ大きさの丸い球の照明を3つ付けたものですが、その微妙なバランスが良いです。丸というのは、暖かみと安心感を与えるものではないでしょうか。右の写真も丸が3つですが、これは正三角形の止め具に支えられて、非常に安定感があります。これは、ロビーから2階へ上がる階段の上に付けられているもので、場所柄安定感が要求されるのではないでしょうか。
記憶が定かではありませんが、たしか目黒の旧朝香宮邸の階段にも似たようなものがあった気がします。こういったメインの照明のほかにも、写真を見ていただければ分かるように、天井近くの壁には、間接照明があり全体が非常に暖かみのある空間になっています。

左の照明は、ちょっとうまく撮れませんでしたが、円柱型の天井についている照明です。これも大変シンプルですが、円柱にさらに丸みを加えて、優しさを出しています。右は、ロビーの上に位置する本館の2階の廊下の照明です。先程からの、球が一つだけのシンプルというか、質素な照明です。しかし、壁の白さとあわせて、非常に優しい光を醸し出しており、また、窓枠の上の壁にはさりげない装飾が施されています。

今までの照明が、明治時代に建てられた本館の照明であるのに対し、左の写真は大正末期から昭和にかけて増設された部分のものです。全体は横に伸びた六角形で、なんとなく日本的な感じのするガラスの装飾が施されています。これはまさにアールデコと呼んでふさわしいものではないでしょうか。右も、同じ時期の部分のものですが、行灯をイメージしてしまうような日本的な感じが非常にします。
これは、昭和に入ってから増築された客室部分の地下にあるアールデコ的な照明です。階段の柱の上に付いているもので、どことなく灯篭のイメージもします。花と草の装飾はアールデコと呼ぶにふさわしいのではないでしょうか。
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