企画展展示会名:縄文海進と貝塚−富士見市と周辺の貝塚−場所:富士見市立水子貝塚資料館 期間:平成14年3月9日(土)〜5月26日(日) 博物館情報開館時間:午前9時から午後5時まで休館日:毎週月曜日(祝日を除く) 祝日の翌日・年末年始 入館料:無料 |
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企画展示について酷評すれば、一応時系列に並べているだけの印象でした。内容としては、悪くはなく、富士見市内における貝塚の特徴(縄文海進という早期後半から中期中頃までの自然条件によるもので貝塚の最盛期には逆に衰退している)ことを良く示していると思います。 が、解説もパネルに文字で書いてあるだけであるし、土器の分類(時系列、地域)もなされておらず(されているのかもしれないが素人にはわからない)、 直感的にわからない。 つまり、いままでの博物館展示であれば、合格点であるが、図解・マルチメディアの利用など(理化学分析の有無なども含めて) は不充分と言わざるを得ない。 今後の活動を期待します。
常設展示について常設展についても、やはり旧来的評価からは普通であるが、企画展とおなじ印象である。今回の場合、旧石器・縄文時代の常設展示のところに企画展示をしていた。 各時代ごとの特徴・土器など出土物を並べている。分類等も解説文の中だけであるし、須恵器などの系統の説明も少なかった。直感的にわからない。 目を引いたのは、宮脇遺跡において出土した密教法具の土の鋳型の展示でした。 資料館とは別棟に水子貝塚展示館があり、こちらは中央に住居跡の再現展示を配置し、ぐるっと壁周りに解説パネルがありました。 こちらは、常設展示なのですが、資料館よりも優れています。 映像システムとして「縄文の人々−水子貝塚」と題する、出土した人骨から復元した縄文人女性を語り部としたビデオを上映している事があげられます。全部は見られませんでしたが、直感的に水子貝塚のことが印象に残せます。
それから、ちゃんと図解もありましたし、縄文時代の地形模型、発掘現場の解説もあり、資料館と展示館を一体とすれば評価はかなり上がります。 この館で特筆すべきは、希望者には市民学芸員(ボランティア解説員?)による展示ガイドがあり、土日祝日に10時〜15時30分までの間、展示・資料両館・水子貝塚公園内復元住居のガイドをして貰える事です。 今日も2名ほど待機しておりました。 この募集・養成などシステムについては、いずれ聞き取り調査をしたいと思います。 笑えたのは、展示館に約5500年前(黒浜期)の縄文海進図に4月7日に見学した釈迦堂遺跡(博物館)の位置があった事です。 |