02年4月7日県立上総博物館・木更津市立金鈴塚遺物保存館訪問記

画像は後日入れます。

千葉県県立上総博物館

博物館情報

開館時間:9:00〜16:30
休館日:月曜日(月曜日が祝日・振替休日のときは開館し、翌日休館)
入館料:無料(但し、特別展は有料)

「くらしのなかの技術」をテーマに展示が構成されており、 どちらかと云えば内房地域の民俗博物館に近い。
農業、海苔、アサリ漁、上総掘りが目を引いた。
考古学的には、製鉄関係が目を引く。

企画展

展示会名:「奈良・平安時代の木更津」
場所:木更津市立金鈴塚遺物保存館
期間:平成14年3月15日(金)〜4月20日(土)

今回は、4月2日より「房総の天然瓦斯100年-大地の鼓動に夢をはせる-」があり こちらも少し紹介する。
全国2位(1位は新潟県)の天然ガスの生産量を誇るもので、 100年以上の歴史があるとのことです。
明治はじめより井戸を掘ると泡水が出て、火がつくことを発見し燃井戸と呼ばれたそうです。
そのガス井戸から燃料としての開発に向けての歴史が綴られています。
また、ガスと共に出てくるかん水からヨードが豊富に取れるため千葉県で 生産されているとのことです。
ちなみに、昔から千葉県ではヨード生産が行われていたらしく、 当初は海藻を使った生産をしており、現「味の素」の創始者鈴木三郎助が館山に 海藻からヨードを作る会社を設立したそうです。

実は印象に残り、歴史系博物館情報ではないこの企画展示を記述しようかと思ったのは、 天然ガスの開発を習志野市(八千代市にもある)でも行っていること、そして そういえは、何度か習志野・八千代市のガスタンクのある場所に行ったことがあり、 何でこんなものがあるのかと思ったことがあり、 「ああ、あれはこのことだったのか」 と感心したという個人的なものです。
ついでに、「味の素」の創始者がかかわっていたことですが、そもそも予定に入っていない この企画展示に興味を持ったのは、 もともと私は地学(自然科学全般)系も好きなので、地質構造云々いわれると 見ずには過ごせなかったというのが第一です。


木更津市立金鈴塚遺物保存館

企画展

展示会名:「奈良・平安時代の木更津」
場所:木更津市立金鈴塚遺物保存館
期間:平成14年3月15日(金)〜4月20日(土)

博物館情報

開館時間: 9:00〜16:30
休館日:月曜午後・火曜日(祝日の翌日休館)
年末年始(12月28日から翌年1月3日)
展示替え等による館内整理期間
入館料:無料

では、本来の目的、木更津市立金鈴塚遺物保存館「奈良・平安時代の木更津」 を短く記します。
企画展は、本館ではなく別館(本館別館と呼ばれているかは未確認)で行われていました。
奈良時代前夜(古墳中心)、寺院の出現(瓦、墨書土器)、お堂の出現(瓦塔中心)、 幻の東海道(特記は発掘された6〜8m幅の道を中心に)、 古代木更津の産業(須恵器、瓦、鉄中心)、 人々の暮らしが、出土品・図解で解説されていました。
展示解説シートがよくまとまっており、 内容的にも古墳時代末期から歴史時代の地域の考古史としてしっかりしており、 展示方法を工夫すればもっといい企画展だと思う。
どうせだったら図録化してもらいたかった。その価値は十分にあります。
ここは、木更津市に頑張ってもらいたい。

上総博物館があるために市側は手を抜いていると思う。
この金鈴塚遺物保存館は昭和34年以来修繕程度であまりにも不充分である。
箱物が絶対だとはいわないが、このぐらいのソフト面での力量 (がんばって木更津市教育委員会さん)があれるのだから、 もう少しハード面(最低でも保存面で)での充実が必要である。
(財政が苦しいのは百も承知ですよ(笑))
でなければ、最も近い活用資源と考えられる県立上総博物館と連携してやるべきではないか。
(縦割り行政の悪弊を改善したら)



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