第97話 主婦の主婦による主婦のための、、、

月のある日、主婦のためのパソコン雑誌、「パソコン主婦の友」誌から取材の申し込みがありました。メールを頂いたライターの方は、時々この奮闘記ページを読んで頂いていたとのことです。最近、デジカメを購入したのを知って、「主婦のデジカメ活用特集」にどうですか?というものでした。

取材そのものより片づいていない部屋や元気な子供達のことが気がかりでしばらく悩みました。パソコン主婦の友は部屋で家族と一緒に撮った写真が沢山載るのです。でも、同居人(この人は絶対出たくないときっぱり)や友人にも相談し、何事も経験だということで引き受けることにしました。実は3年近く前の第32話ではパソコン主婦の友には絶対に載りたくないなどと書いていたのですが(実はそんなことを書いたことをすっかり忘れていた)、もうとっくに舌の根は乾いているからいいよね(^_^) この3年でパソコンを巡る社会環境が変わったように、ママの考えも色々と変わったのだ。

デジカメ活用ネタなどを事前にメールで何度かやり取りし、ライターの方はママと近い世代、かつ主婦だということでちょっと安心。この取材のためにデジカメの画像を使ったスクリーンセーバ等も作ることになりました。メールのレスポンスがとてもよく、相談するとすぐに返事をいただけてこれにも助かりました。メールの返事がなかなかこないと、ヤキモキしちゃうもんね。自宅周辺の地図や、デジカメ活用アイディアをデジカメで撮って添付したメールでお送りしたりして準備です。

ライターの方が紹介してくれた。「パソコン主婦の友の取材の舞台裏」なるサイトも参考にして、ママは美容院に行ったり、シンプルで色がキレイな服を用意したりとちょっとでも写真写りが良くなる努力もしてみました。

事前に用意した手作りウチワ さて、そんな訳でデジカメやスキャナ活用のネタを準備し、1週間前から部屋の片付けに着手して、当日を待つことにまりました。とにかくにパソコン周りは色々な小物が散らばっているし、壁には子供達関係のメモが貼ってあるし、とても写真にとれたものではなかったのです(取材班の皆様、あれでも綺麗にしたつもりだったのです。元はどんなだったのかと呆れないで)。

身近で何か楽しいデジカメの活用法はないかと考えて、子供達の写真を入れたウチワを作ってみました。右が事前に用意した子供の写真入りウチワなのだ。町田のソフマップで「ウチワ作りキット(3本組600円)」も用意したのですが、よくお店でくれる名入りのウチワにA4版横に印刷した紙を貼り付けると丁度よい事を発見(大げさだ)しました。

写真だけを貼るよりもキャプションを付けたり、イラストを張り付けたりするともっと楽しい。凝り性のママは作り出したら止まらずに3人の息子達のそれぞれに作り、撮影当日は長男の友達の誕生日だったのでその友達のプレゼントにもう一本作りました。

材当日がやってきました。遊びに行きたがる子供達をなだめ、普段はしないコンタクトレンズをはめ、部屋の最終チェックをしました。約束の10時半にライターと編集部の女性、背の高いカメラマンの3人の取材班が到着。お茶を出す間もなく取材と撮影が始まりました。

撮影中 いつになく片づいたパソコン周辺にママの苦労が忍ばれます(右の写真)。まず、子供達がそれぞれの顔写真入りウチワを持ってパソコンの前で撮影。初対面のママに緊張せずにインタビューするのはさすがはプロでした。

その後で、長男はプレゼント用のウチワを持って庭で撮影でしたが、かなり緊張しているようでした。長男は撮影用に作ったウチワをプレゼントに友達の誕生会に行きました。後で友達のお母さんからも「ユニークなプレゼントをありがとう」とメールをいただきました。

次男が朝顔(朝顔の花が咲ききらないように暗い部屋に置いてあった)の観察のためにデジカメを使っている様子や三男がトカゲを撮ってる写真も撮りました。ウチワの制作過程の写真ももう一度、作成しながら撮影しました。

他に我が家にあった、Macintosh時代から作っていたビデオテープやファイルフォルダの背表紙、幼稚園のバザーで作った作品、子供達の成長の記録のPhoto-CD、毎年の年賀状や暑中見舞い、アイロンプリントのTシャツなどなどを撮影です。ママもよく取ってあった思うほど色々と出てきました。

庭での撮影

昼食をはさんで午後も取材は続き、デジカメの付属品やテレビでデジカメの画像を見ているところや、デジカメでクレジットカードの写真を撮り、整理をしているところなども写真を撮りました。とにかく、100の言葉よりも1枚の写真で伝わることが大きいようです。

子供達の通知票をスキャナで読み込むと言うアドリブも飛び出して、取材と撮影は 午後3時過ぎまでかかりました。カメラマンは子供達の機嫌を取りながら、てきぱきと撮影を進めますが、とにかく写真を撮る量が多いのだ。カメラの前でポースを取るなんてしたことのないママはそれだけで疲れました。

それでも仲の良い友達にパソコンを自慢しているような雰囲気で取材が済みました。話してみると、ライターの方も編集部の方もパソコンにかなり精通されていてさすがはプロです(当たり前か)。最近はママもすっかり「パソコンお山の大将」状況でしたが、謙虚な気持に戻りました。もっと精進しないとダメですね。

「パソコン主婦の友」は主婦ライターが主婦を取材し主婦が読むという、主婦の主婦による主婦のためのパソコン雑誌です。皆さんも機会があったら読んでみて下さい。今回の記事は、9月発売のデジカメ活用特集に載る予定です。どんな写真と記事になるのか、楽しみと不安が交錯しています。それとパソコンについてチョットばかり続いてるから偉そうに雑誌に出たりして、容姿に自信もないのに、出しゃばり過ぎかなと少しの後悔。

100円ショップで大実験!
100円ショップで大実験!
「科学」と「学習」編
学研
書館で面白い本を見つけたので借りてきました。その名も「100円ショップで大実験!」です。ママも子供の頃に読んでいた「科学」と「学習」の学研編集部が作っています。第89話で100円ショップの話を書きましたが、100円ショップにはありとあらゆる物があります。この安さと素材の豊富さを活かし、100円で買えるものを材料にして色々と遊んでみよう!というネタが100個詰まった本です。

電池で動くマッサージ器を利用した振動実験、中華鍋の集熱器、口紅のローソク、園芸用品で作るボルタ電池などなど、丁度子供達の夏休みの自由研究のネタにぴったりです。男の子が憧れる目覚まし時計や電卓の分解だって、100円ならぜんぜん惜しくありません。

この本にあるだけでなく、100円ショップをぶらぶらすると新しい遊びのネタが見つかるかもしれません。ちなみに同居人はさっそく100円マッサージ器を買ってきて子供と遊んでいます。

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M.Nakamura Aug. 1,'00