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144   懐かしい町を訪ねてみた(2009.11.29)

前話やDIYのページにも書いたようにフィギュアアスケートの応援に入れ込んでました。子供も中学生にもなると野球の応援も来なくて良いと言われるし、私の中の応援エネルギーの注ぎ場所がなくて爆発した感じかな? ロシアのWebテレビのおかげでライブで応援できて本当によかった。海外の放送は演技中に余計な解説がなくて演技に集中できる。日本のテレビ局も見習って欲しい。

現地のWebテレビは日本で中継の少ないペアも全選手を見られるのもいい。日本の報道では浅田真央選手ばかり注目を浴びているが、日本の選手層も深いのでそれぞれの選手の情報を出して欲しい。真央ちゃんへの期待も判るけど、ちょっと力を出し切れない試合が続くと非難では可哀想。まだ十代の女の子、見守って行こうではありませんか。

グランプリシリーズは他にもアメリカ、カナダでの試合もオンラインのライブ中継で楽しめました。ネット経由のライブで試合が視聴できると応援や番組のあり方も変わってくる。今回独占中継のテレビ朝日も映像をゴールデンタイムまで封印しないで鮮度の良い状態で放送してほしい。テレビ局は世の中が変化しつつあることを認識しているのかな?

ロシアテレビ局のWebライブ中継

11月に入り、寒くなって日が短くなると鬱々と寂しい気分になってくる。今更仕方ないが子供の不出来が心配になり居ても立ってもいられない。既に一番下の子も中2だから親は見守るしかない。人間の性格や能力は持って生まれた遺伝と成長期の環境とどちらに影響を受けるのだろうか? 家の三人息子を見ていると同じ環境で育ててもそれぞれの遺伝子の力が大きい。一人一人個性的でかけがいない我が子です、みんな同じならばつまらないしね。兄弟って面白い。

私が社会に出たときに比べて、会社に余裕がなくて人を育てる余力が感じられない。こんな世知辛い世の中に長男が船出していくと思うと不安だ。辛いのは本人だし、頑張るのも彼なのだが、ちゃんと就職して、自力で暮らしていけるか心配。勉強勉強と言ってきたわけではないが、学力を付けることに重きをおいて、家事や身の回りのことがキチンと身に付けられなくて本人の為に後悔している。

大学4年生の多くが就職先が決まってない非常事態のはずだが政府、民主党・自民党も何の政策もコメントも出さないのね。未来を背負う新卒の働き場所が無いのだよ。将来の税金や年金を納めてくれる若者が就職でき無い状態なのに、子供手当とか高速道路無料化とか言っている場合では無いはず。

職の決まらない学生も黙ってないでネットで連携し、デモでも直訴でもすればよいと思う。でも、学生運動なんか見たことも聞いたこともない連中だから、一人でウジウジと引きこもり、生まれた時代が悪かったと諦めているのかな? 就職無くてもアルバイトで取りあえずは暮らしていけるけど、将来辛いぞ。

親としてみれば必死に学費を払って大学出したのに定職に就けないなんて悲しすぎる。国の先々を考えたら企業に新卒を採用したら税制面で優遇するとかの策を緊急にするべきだ。この期に及んでも無策な日本、もっと将来を睨んだ政策を行ってくれと思う。明日は我が身の私には切実な問題だ。

話題の国の予算案、事業仕分けでスパコンをはじめとする科学系の予算が削られそうだが、未来への投資は削らずに過去からの慣例で残る負の遺産をこの機会に削除して欲しい。仕分け作業もネット中継しているが、ついでにネットで賛否の決を採ると良い。今まで密室でお役人のお手盛りでしていたことを白日の下で生々と予算を決めて欲しい。ただ値切るのではなく、未来に向けて実る有る投資にはしっかりお金をかけて、後々の繁栄に繋げるべきだ。

自転車スポーク

話は変わって、先週末に夫とMake: Tokyo Meeting 04が開催された大岡山の東京工業大学に行ってきた。若い頃にこの沿線に住んでいたので懐かしい。Make:のイベントとは、140話137話で訪ねた工作趣味の発表とコミュニケーションの場だ。東工大は再来年に創立130年を迎えるそうだ。伝統ある建物と近代的な建物が調和ある配置で紅葉した木々が美しい。

3回も続けて行くと常連さんの展示が段々進化していく様子が伺えますね。初音ミクちゃんが自転車のスポークでLEDライトで映し出されました。透明標本の展示の方はついに本まで出版していた(後日、図書館から借りて眺めた)。

今回もデイリーポータルZ工作班の展示があった。べつやくさんのBESIMOの実演や、乙幡さんに、(偽)ホンダの電動一輪車U3-Xの実演を見せていただき感謝。横腹にLEDを組込背びれを撫でると光る60pほどの魚や、アルコールを検知すると光る提灯アンコウのかぶり物など乙幡さんの電子工作の上達ぶりも拝見できました。

手芸と電子工作の融合の作品も多くて、私も編み物で何か作ってみたいと刺激された。ご両親が出店したが都合が悪いのでと、お嬢さんが一人で展示を管理するブースなど、一歩間違えば我が家もそうなるかもと思われる展示もありました。

Make:に行くと学生だった頃の研究室のことなど思い出せて懐かしい。今回は、昔は目蒲線だった目黒線の大いなる発展を目にして、あの頃住んでいた商店街を歩いてみた。昔のままに残っている店もあり、携帯やスタバなど流行りの店に様変わりした店もあり、十数年の時の経過を実感。あの頃は子供もいなくて自由で若くて景気も良くて、輝いた時だったのかな? 今はデフレで株価も低迷し、こんな時代に自分の子供達が成人していくことに不安が一杯。いつの時代にも若い人たちのエネルギーには未来があると信じたい。

次回は新しい自分用のパソコン環境について語りたいが年内に更新できるか・・・

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