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2012.1.1

ガイガーカウンタ

ガイガーカウンタ

年末の休みに、P板.com(ピーバンドットコム)さんのJ304ガイガーカウンタキットを作ってみました。 電子工作コンテスト2011の企業賞の賞品として頂いたもの。

制御にPICマイコン(PIC16F819)が使われています。今回、キットの製作ですので回路図やプログラムの掲載はありません。回路図面はキットに付属していましたが、プログラムはPICに書き込み済みで、プログラムの解説やソースはありませんでした。



部品一式

部品一式

写真中央が放射線を測定するGM管(ガイガー・ミュラー計数管)、その右はLCDモジュール(秋月で売られているもの)、右下がプリント基板(両面スルーホール)、左側は部品が小袋に分類されている。

小袋には部品番号と品名が記載された紙が入っており、抵抗は定数とカラーコードが表記されてわかり易い。

説明書

説明書

説明書はシンプルでA4用紙5枚のみ。概要・部品リスト、回路図・実装図、実装手順、部品注記(足の説明)、測定の基礎知識。

プリント基板

プリント基板

ノイズ対策のためかGNDはベタになっている。部品ピンのGND接続はサーマルランドになっていたが、熱が逃げてしまい少し半田付けしにくかった。使った半田ごてのワット数が小さかったのも一因だと思う。

表面には部品の形状や部品番号のシルクが印刷されていて、初心者でもわかり易い。

ガイガー・ミュラー計数管

ガイガー・ミュラー計数管

「J304βγ型計数管」というもので、中国の南京で作られたもの。

キット名のJ304は、このGM管の名称からとったものと思われる。

アルミパイプ

アルミパイプ

GM管にアルミパイプをかぶせると、β線が遮蔽されてγ線のみ測定できるらしい。

原発事故でよく聞くようになった毎時のマイクロシーベルト値はγ線の空中線量値なので、アルミパイプを被せて測定するようだ。

部品実装完了

部品実装完了

実装手順書の指示に従って、小袋から部品を取り出し、シルク印刷の通りに実装していく。キットの組み立てはすごく久しぶり。ユニバーサル基板で配置配線するのに比べてとても楽。

LCD表示器を載せる前に可変抵抗2個の調整を行う。基板剥き出しなので、そのうち適当なケースを探して収めようと思う。

部品実装面拡大

部品実装面拡大

左下のP-Geigerというラベルが貼ってある部品がPIC16F819。単四電池の電池ボックスは両面テープで貼り付けてから端子を半田付け。

中央にある白いシールの貼ってある丸い部品はブザー、シールを剥がすと大きな音になるとのことだが、貼ったままでも十分に大きな音で「ピッ」と鳴る。

基板半田面

基板半田面

半田面もこのようにGNDベタ。信号パターンの引き方が、部品面は縦方向、半田面は横方向に統一されていてきれい。さすが基板専門会社であるP板.comのキットである。

測定

測定

CP値は測定開始からの放射線の総量、CPMは1分間の平均、Sは測定時間(秒)、uSv/hは毎時のマイクロシーベルト値。誤差を少なくするためにCP値は100程度が目安とのこと。101CPまで測定した結果、毎時0.10マイクロシーベルトとでた。結構高い数値のようだが大丈夫か?

東京都健康安全研究センターの環境放射線測定結果によると、都内のモニタリングポストの最新測定結果は0.05uGy/h(マイクログレイ/時間)程度(1グレイは1シーベルトに換算可能らしい)、2011年11月の町田市の小学校などでの測定結果も0.04〜0.05uSv/h程度だ。

以上


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