U-5-[テクニカルチャートの活用法]−(2) RSI(Relative Strength index) RSIは米国のチャート研究家W・ワイルダーによって考案されたモメンタム系オシレーター指数です。 株価相対力指数とも呼ばれ、同一商品のデータの比較をおこない、価格の相対的な強さを推し量る指標です。 縦軸に百分率(%)を取り、その水準によって買われすぎ、売られすぎを判断します。 【RSIチャートの見方】 [1] 50%を中心にして上下に警戒区域を設け、 80%以上を買われすぎ、(70%でも可) 20%以下を売られすぎ(30%でも可)と判断します。 [2] 上昇相場で、価格が新高値をつけているにもかかわらず、RSIがその動きに追従せず、 しかも直近のRSIのボトムを割り込んで下降し始めた場合は、買われすぎと判断します。 [3] 下降相場で、価格が新安値をつけているにもかかわらず、RSIがその動きに追従せず、 しかも直近のRSIのトップを超えて上昇し始めた場合は、売られすぎと判断する。 RSIは短期から中期的なタイミングをとらえるのに広く使われ、次の点において効果的です。 短期的には14日を使うことが多く、75%以上は買われすぎ、30%以下は売られすぎとみます。 14日線は8ヶ月〜10ヶ月の上昇サイクルの押し目に有効で30%以下は買いになります。 上昇サイクルでは14日線が80%過ぎると、目先反落が近づいています。 株価が出来高を伴って上昇を続ける場合80%を過ぎても、株価の上昇は続くケースがあります。 株価が上昇中に42日・52日線が70%以上になると、目先高値に近づいています。 42日・52日線が70%以下から下降すると、株価はしばらく調整に向かいます。 株の達人 RSIの見方 東洋経済新報社 株価の代表的なオシレータ指標(変動性を測る指標)であるRSI と、 出来高指標のボリューム・レシオを重ねて表示します。 株価と、 これに先行すると言われている出来高を、同一座標軸で比較すること により、 相場の変動をいち早く予測しようというものです。 RSIは逆張り愛好家のための指標 J_Coffee RSI(相対力指数Relative Strength Index) は、天才アナリスト、J.R.ワイルダーによって、 提唱されたテクニカル分析の指標です。 一定期間(例えば10日)の株価の値上がり幅の合計と値下がり幅の合計をそれぞれ計算する。 次の式でRSIは、求められます。 RSI=値上がり幅の合計÷(値上がり幅の合計 + 値下がり幅の合計) つまり、変動の幅を考慮したサイコロなのです。 0%に近いときは売られすぎ、100%に近いときは買われすぎです。 自己流でRSIをEXCELで計算しました。手順は次のとおりです。 データはyahoo の時系列から取り、EXCELにコピー&貼り付けをします。 日付(A列)と終値(B列)以外は削除します。 yahooは最新データが上にきているので、(データ)(並べ替え)で古いデータが上にくるようにします。 前日比のデータ(C列)は引き算で出します。 値上がり幅の合計(10日間)は、=SUMIF(C1:C10,>0)を使ってD列に出します。 値下がり幅の合計(10日間)も、=SUMIF(C1:C10,<0)を使ってE列に出します。 D列とE列を用いて、RSIを求めてF列に表示します。 時間がかかりすぎるというのが、素直な感想です。拙いグラフですが、参考までに下に掲げます。 RSIはサイコロと同じ性質を持ち、トレンドに弱い欠点があります。 実戦的な使い方としては、参考例が少なすぎて、よくわかりませんが・・・ RSIが一定の比率(例えば15%)以下に落ちた株に狙いをつけ、RSIが25%に回復した時点で買います。 RSIが極大に達して落ち始め、例えば75%を切った瞬間売るというルールはどうでしょうか? 武富士の場合、11月30日、RSI=0.272、株価6580円で購入して、1月31日、RSI=0.648、株価8510円で売れます。利益率29.3% 「なんだ、サイコロと同じではないか」と思われるかもしれません。ところが、大きな違いがあるのです。 1月31日は、310円値下がりした時点でRSI=0.748となることがわかります。デイトレーダーなら、8810円で売ることができるかもしれません。 具体的な買値や売値の水準が算出される点が、 サイコロジカルラインにないRSIの強みだと思います。 コンピュータソフトの支援があれば、逆張り愛好家にとって、絶対に役に立つと思います。 ルールは、多くのデータから改善される必要があるでしょう。 |