U-5-[テクニカルチャートの活用法]−(5) DMI(Directional Movement Index) DMIはW・ワイルダーが考案したオシレーター系指標です。 主にトレンドを読むのに最適な指標です。 この指標は一般的に3つの指数から構成されています。 DI+(Plus Directional Indicator) プラスの方向性指数(上昇力を示します。) DI−(Minus Directional Indicator) マイナスの方向性指数(下降力を示します。) ADX(Average Directional Movement Index) トレンドの強さ示す指数 【計算式と計算方法】 +DIの14日平均=+DMの14日平均値÷TRの14日平均値 −DIの14日平均=−DMの14日平均値÷TRの14日平均値 【±DMの求め方】 +DM=当日の高値−前日の高値 −DM=前日の安値−当日の安値 ただし、+DMもしくは−DMのどちらかが正数なら、もう一方を0として計算する。 同値の場合は0としない。具体的には以下のような条件になる。 【TR(True Range)実質変動幅の求め方】 『当日の高値−当日の安値』、『当日の高値−前日の終値』、 『前日の終値−当日の安値』の3つうち最大の数値を使用。 【DMIチャートの見方】 [1] ポジション作り(売買タイミング) (a) DI+が−DIを上抜いた・・・買シグナル (b) DI+が−DIを下抜いた・・・売シグナル (c) DI±のクロス後、ADXが下落してきたDI−を上抜いた・・・買シグナル (d) DI±のクロス後、ADXが下落してきたDI+を上抜いた・・・売りシグナル [2] ポジション、クローズ(手仕舞いのタイミング) ADXが反転したときがトレンド発生時点(また終了時点)です。 尚、DI±とADXに現れるシグナルは必ずしも一致するとは限りません。 見方 +DI>−DIの時は、プラス方向への動きが大きい事(上昇トレンドである状態)を示します。 −DI>+DIの時は、マイナス方向への動きが大きい事(下降トレンドである状態)を示します。 +DIが−DIを上抜いた時が買いサイン +DIが−DIを下抜いた時が売りサイン 極端な数値を取った場合を売買サインとすることもあります。 |