不況の進行局面   金融  郵貯  生命保険  年金  税金  FA初級講座  景気


 景気がとんでもないことになってきている。不況は三つの局面を経ていく。

第一段階 コスト削減 すべての企業が生き残りをかけ、人件費や諸経費の削減、 他社との共同仕入れなどによりコストを切りつめる。

第二段階 デフレのスパイラル化 コスト引き下げは個々の企業にとっては適切な対応でも、 他方では需要減となります。 このとき、合成の誤謬が作用し、個々の合理的行動を合わせると需要全体を縮小させてしまいます。 企業収益の低迷から倒産やリストラが増え、そのために失業率が上がり、 消費者も失業や収入減に備えて消費を控えてしまいます。 このような企業収益が悪化し、倒産やリストラが増え、需要減退にますます拍車をかけるという、 デフレが深刻化したときに起きる悪循環に、2000年後半から入ってしまったようです。

第三段階 供給能力の強制削減 供給能力過剰の下、弱者は否応なく排除される。 株価百円未満の上場銘柄は約8%にのぼり、債務負担比率が高水準の中小企業の潜在的退出割合は20%、 実質国内総生産ベースの能力過剰は10%にもなるとのことだ。 市場から否応なく撤退させられる企業が益々増えてくる。 これから2002年にかけて、本当の厳しい状況がやってきそうだ。(2001.11.15)


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