『週刊かすてら・愚か者の退屈な生涯』2018年第45号
18年10月21日 日曜
晴。
バナナ、鳥フライ、茹で卵、蕎麦。買い物。昼寝。読書『文字渦』。カレーライス、コロッケ。ビデオ見ず。
18年10月22日 月曜
晴。
バナナ。外出せず。昼寝。『文字渦』読了。文字が人間を離れて自立していく物語。昔、『ライプニッツ・ドリーム』の続編と言うか主題的延長として、文字が意識を持って人間を支配し始める話を考えた事があった。情報に躍らされる人間の諷刺に成ってしまうような気がして書かなかったのだが、忸怩たる思いがないでもない。円城塔独特の、奇妙な論理を積み重ねた挙げ句、ぶつんと飛躍する処が良い。ルビが勝手な事を語り出す処は吃驚した。結末部分で唐突にゴーレム伝説が出て来る「闘字」も面白い。挙げ春巻、天麩羅。ビデオ。『目がテン』世界遺産第1号・南米ガラパゴス諸島の科学第3弾▽翼長三メートルのガラパゴスアホウドリ/海底を埋め尽くすチンアナゴ/島に依って甲羅の形が違うゾウガメ。『所さんお届けモノです!』普段は捨てられていたモノが大ヒット商品に大変身!?。折れたバットから作る箸/消防ホースからバッグ/廃棄野菜からクレヨン。
18年10月23日 火曜
曇一時雨。
バナナ、鳥フライ、茹で卵、蕎麦。図書館。立花隆著『東大講義 人間の現在1脳を鍛える』読み始める。読み始めてから、もしかして再読? と思う。まあ、二度読んで損する本ではあるまい。豚肉生姜焼き。ビデオ。『のどじまんザ・ワールド』。楽しい。毎月遣れば良い。
18年10月24日 水曜
晴。
バナナ、鳥フライ、茹で卵、蕎麦。買い物。読書『人間の現在1』。鯵の唐揚。ビデオ。『ヒャッキン』剥いた皮が散らからないピーラーがちょっと面白かった。今回もヒャッキングルメはなし。『ろんぶ〜ん』漫才で爆笑を生む技&漫才ロボット。「人間行動学」の視点でサンドウィッチマンの漫才の動作と発語のタイミングを徹底分析した結果、「身体ノリ」と命名したツッコミの独特の技が明らかに!そして、「データ工学」の知見を生かし、お題を入力するとWeb上の膨大な情報を取捨選択してものの1分で4分の漫才を作るロボット。『チコちゃんに叱られる!』高いところでムズムズするのはなぜ?/そば屋さんにカツ丼があるのはなぜ?/学校でウサギを飼うのは?。
18年10月25日 木曜
晴。
バナナ。外出せず。昼寝。読書『人間の現在1』。ハンバーグ。ビデオ。『サイエンスZERO』不思議な図形で脳のナゾに迫る!。「錯覚図形」を人工知能で分析し、脳の謎に迫る研究。人工知能で分析するというよりも、人工知能の中に錯覚を起こす仕組みを再現する、というような研究。『美の巨人たち』横山華山「紅花屏風」。
18年10月26日 金曜
曇。
バナナ、鳥フライ、茹で卵、蕎麦。買い物。図書館。『人間の現在1』読了。著者が講師を務める東大講義「人間の現在」の第一回から第十二回までを再構成したもの。主題としては「マクロに見た人類史の総括、自然の中の人間位置づけ、現代知識社会の変貌と危機、大学は何を学ぶところか」といった物で、人間の知の全体像を俯瞰することと、現在の知の状況、特に日本の大学についての批判が主な物。大学についてはかなり手厳しく批判している。特に、文系と理系の知の分裂を憂慮している。二〇〇〇年発行の本だが、さて、状況は良く成っているのか。こういう、知の全体像を捕えようとする問題意識を持った人は案外少ない。立花隆の他には、養老孟司、松岡正剛、死んじゃったけど小松左京くらいしか思い付かない。海外ではジャレド・ダイアモンドか。まあ、マクロなことやっても学会では評価されないんだろうけど。知の全体像と言うと、図書館の十進分類法とか、大学の学部学科構成などが思い浮かぶが、知を体系化する基準と言うか方法論と言うか、分類の仕方や纏め方自体にも色々あるはずで、そこに興味があるのだが。秋刀魚。グリルで焼いたのとフライパンで揚げたの。どっちも旨い。ビデオ。『そこんトコロ』街道一のお宝を探せ・中山道 29番目の宿場、下諏訪宿 かつて富岡製糸場を経営していたという豪邸 物資の不足していた戦時中に作られた絹を固めて作った歯車 真田幸村の親戚のお宅/ご飯のお供研究所 新しいごはんのお供を開発「新ぬか漬け」に挑戦 生姜や生卵、ゆばなど/日本全国この行列の先に何がある? 雲海の絶景、金運上昇その名も「黄金神社」/名物おはぎ。『タモリ倶楽部』「超レア物!それともただの売れ残り!?日本文具マニアさん大賞!(後)」近年文房具を特集した雑誌やムックが次々と出版され空前の文具ブーム!多くの文具マニアの中で1つのジャンルを極める孤高のコレクター大集合!ヌードフロートペン、替え芯、封筒の裏のコレクションに驚愕!今夜大賞決定!。封筒の裏というのは、企業や役所の封筒を開いた時に現われる裏と言うか内側と言うか、あの面の柄に注目して集めている人。
18年10月27日 土曜
外出しなかったので良く判らないが多分晴。
一食抜く。面倒臭く成った。昼寝。奥泉光著『雪の階』読み始める。おでん。ビデオ。『世界一受けたい授業』現代人のゆがんだ足が腰痛・肩こりの原因に!狭くなりすぎた足指改善法▽男女別・引っかかりやすいマインドコントロール詐欺▽占いにハマる女性・就活の不安を抱える男性は要注意▽シリーズ累計2500万部『ズッコケ三人組』作者が語る世代を超えて愛される理由。『日曜美術館』生き物のいのちを描く〜知られざる絵師 小原古邨。『THE 世界遺産』コトルの自然と歴史地域 アドリア海沿岸の国、モンテネグロ 天然の良港/海に浮かぶ建物/ヴェネツィアが作った町/聖なる遺骨。
18年10月28日 日曜
晴。
鳥フライ、茹で卵、蕎麦。買い物。読書『雪の階』。おでん。ビデオ。『目がテン』里山再生で出てしまう「間伐材」を利用した小屋づくりに挑む里山プロジェクト遂に完結。『所さんお届けモノです!』ガイドブックに載っていない浅草!?「奥浅草」の魅力。オーダーメイド木札の店など。『香川照之の昆虫すごいぜ!』5時間目 ハンミョウ。『Why!?プログラミングフェス』。教育用プログラミング言語“スクラッチ”を使った子どもたちの作品。作品を楽しみながらナンバー1を決める。プログラミング言語を自作しようとした子供の着想に驚く。
18年10月29日 月曜
快晴。
コロッケパン。買い物。読書『雪の階』。ハンバーグ。ビデオ。『100分de名著』モンゴメリ“赤毛のアン”第2回 異なる価値を認め合う。ダイアナと出会い、アンの自己肯定が始まる。自信がなかった者が自分を受け入れていく処は妙に感動する。『ネーミングバラエティー 日本人のおなまえっ!』名乗りづらい名字。禿さまに鬼さま、浮気さま…数あるレア名字のなかでも、名乗りづらそうな名字。結婚して「ブスジマ」になった妻のホンネ。母が生前、隠し続けた旧姓「指吸」。『探検バクモン』東京大学地震研究所 防災・予測の最先端を探る。
18年10月30日 火曜
晴。
バナナ、鳥フライ、茹で卵、蕎麦。買い物。図書館。読書『雪の階』。豚肉の生姜焼き。ビデオ。『又吉直樹のヘウレーカ!』僕たちの目はいつからついてるの?。およそ5億5千年前の化石に、突如現れた「目」の形跡。なぜ急に出現したのか?最新の研究では、植物の仲間、ウズベンモウソウに光を感知する部分があり、その遺伝子が動物に乗り移ったことがわかった。これは“水平移動”と呼ばれる。分子進化学者の五條堀孝は、ヒトの祖先が他の遺伝子が入ってきても排除することなく取り入れた現象を「ゲノムちゃらんぽらん説」と名づける。『所さん!大変ですよ』なぜか大人気!?超高級マヨネーズの謎。鹿児島の山間部で作られる超高級マヨネーズが、生産が追いつかないほど売れている!?実はマヨネーズの消費量は過去最高を更新中。空前のブームの背景にあるのは、料理の手間いらずの「カット野菜」人気だった。一方子育て世帯の食卓からはコメが姿を消している!?ピザやパスタなど味のついた主食を好む子どもたち。激変する現代日本の食卓。
18年10月31日 水曜
晴。
バナナ、鳥フライ、茹で卵、蕎麦。ベランダのペンキ塗り。読書『雪の階』。揚げ春巻。ビデオ。『カラオケ★バトル』。『ろんぶ〜ん』「猫」の論文×ロンブー淳。江戸時代にも猫ブーム&猫の心に迫る実験。
18年11月 1日 木曜
晴。
バナナ、メンチカツパン。ベランダのペンキ塗り。『雪の階』読了。形式としては推理小説だが、事件の謎解きの部分は、俺がミステリーファンでない事を勘案しても、あんまり面白くない。タイトルと時代設定から、二二六がらみで展開するのだろうという予測も読み始めてすぐに付く。が、本書の面白さはそういう処に在るのではない。興味を惹かれるのは、主人公惟佐子の見る予知夢や、惟佐子の伯父白雉博允の一種の超人思想など、神秘的な部分だ。そして、本書最大の魅力は、惟佐子のエキセントリックな人格設定である。世俗の事に興味がない、上流階級の娘だが、知性が高く囲碁と数学が趣味という、浮き世離れした性格。人の心が判らないという訳ではないが、判った上で突き放した言動を取ったりする。つまり、他人に対して冷淡。興味の在り所が人並みではなく、その事に自覚的。セックスは好きだが恋愛には興味がなく、自分の結婚も些事と思っている。神秘的な展開から、著者得意のロンギヌス物質物に成っていくのかと思いきや……。兄妹の霊能力対決にしても良かったような気もする。奥泉光著『夏目漱石、読んじゃえば?』読み始める。カレーライス、ソーセージ、コロッケ。ビデオ。『NHKスペシャル』マネー・ワールド〜資本主義の未来〜(1)お金が消える!?。スマホ決済、仮想通貨、ICチップ…。いま私たちの暮らしから、どんどん現金が姿を消している。その理由は単に「便利だから」だけではなく、資本主義の大転換が関わっている!?現在のお金の歴史や“限界”、そして「時間通貨」など、世界中で次々生まれる“新時代のお金”を探求していく。『NHKスペシャル』マネー・ワールド〜資本主義の未来〜(2)仕事がなくなる!?。AIロボットが幅を利かせる近い未来、私たち人間はどのようにして生きていけばよいのか。『チコちゃんに叱られる!』運動会って何?/かつおのタタキはなぜタタキ?/女性の電話はなぜ声が高くなる?。
18年11月 2日 金曜
快晴。
バナナ。買い物。図書館。『夏目漱石、読んじゃえば?』読了。
夏目漱石って知ってる? 香日ゆら
はじめに
第1章 『吾輩は猫である』小説は全部読まなくてもいいのである
第2章 『草枕』小説はアートだと思うといいよ
第3章 『夢十夜』「夢十一夜」を書いてみよう
第4章 『坊っちゃん』先入観を捨てて読んでみよう
第5章 『三四郎』脇役に注目するといいかも
第6章 “短編集”作者の実験精神を探ってみよう
第7章 『こころ』傑作だなんて思わなくていい
第8章 『思い出す事など』「物語」を脇に置こう
第9章 『それから』イメージと戯れよう
第10章 『明暗』小説は未完でもいいのだ
コラム1 漱石とお菓子−−漱石は大の甘党だった!?
コラム2 漱石と動物−−漱石は犬派だった!?
河出書房新社の「14歳の世渡り術」というシリーズの一冊で、漱石の読書案内。つまり読み方を導く本なのだが、「読み方に正解はない」と繰り返し書かれていて、案内であると同時に「惑わせる」本である。「小説は全部読まなくてもいい」「小説はアートである」「脇役に注目する」「イメージと戯れよう」など、学校の国語ではあんまり教えないことを教えている。『こころ』は傑作ではない、と言われて、やっぱりと思う。「小説は人生の役に立つか。それはわかりません。けれども、人生は小説を面白く読むのに役に立つ」(カバー袖)。「小説の面白さはそのとき、そのときの自分が作り出すもの」(p.22)。「(脇役に注目すると)全く違った世界が出現する可能性がある」(p.107)。「小説には正しい読み方とか間違った読み方は存在しない」(p.163)。「面白い読み方とつまらない読み方、豊かな読み方と貧しい読み方という軸はある」(p.163)。「なるべく多くのイメージの素を見つけて、それを脳内で増幅させ、世界を構築していくというのは、大変高度で贅沢な小説の読み方」(p.209)。「原理的に言えば、どんな小説も終われない」(p.215)。奥泉光責任編集『増補新版 夏目漱石 百年目に逢いましょう』読み始める。ハンバーグ。『そこんトコロ』開かずの金庫を開けろ! 葛飾北斎ゆかりの地、長野県小布施町に眠る3つの開かずの金庫/ガラクタを置いて行くので何か作って下さい 壊れたビデオデッキ、自転車、ラジカセから人形などの玩具を作るメタルフィギュア職人/あなたの街のなんちゃって所さん 所さんにあこがれて自分のベースを持ちたい変わりものが続々登場。『NHKスペシャル』AIに聞いてみた どうすんのよ!?ニッポン 第3回▽健康寿命。『美の巨人たち』プチジャン神父「大浦天主堂」。
18年11月 3日 土曜
晴。
バナナ、鳥フライ、茹で卵、蕎麦。買い物。何も買わず。少し昼寝。読書『夏目漱石 百年後に逢いましょう』。豚カツ。ビデオ。『THE 世界遺産』アッパー・スヴァネティ ジョージア 石の塔の役割とは/鉄壁の守り/1000年以上続く暮らし/積み重ねた石の秘密。
18年11月 4日 日曜
曇一時雨。
バナナ。外出せず。昼寝。昏々と眠る。読書『夏目漱石 百年後に逢いましょう』。塩鯖、鯵の味醂干し。ビデオ。『目がテン』目がテン人気シリーズ「歴史研究会」第8弾は昭和20年代後半の生活▽家電製品がない時代…家事はどうしてた?▽お釜とかまどでご飯がふっくら炊ける秘密▽“氷で冷やす”冷蔵庫▽かつお節削り器。『所さんお届けモノです!』全国の穴場観光地★第15弾。有名観光地の隣町★東京ディズニーランドの隣町・千葉県市川市。梨の山地。『フランケンシュタインの誘惑E+』第一話 人体蘇生。有史以来、人類が追い求めてきた夢「死者の復活」。『日曜美術館』巨大な絵画にこめたもの〜画家・遠藤彰子の世界。
18年11月 5日 月曜
曇後晴。
バナナ。買い物。読書『夏目漱石 百年後に逢いましょう』。ハンバーグ。ビデオ。『NHKスペシャル』マネー・ワールド〜資本主義の未来〜第3集▽借金に潰される!?。『美の壺・選』ぬくもりの手仕事 刺しゅう。モダンな刺繍も面白いが、東欧や京都の伝統的な刺繍の素晴らしさに圧倒される。『100分de名著』モンゴメリ“赤毛のアン”第3回▽ひたむきさが運命を変える。
18年11月 6日 火曜
雨。
バナナ、スティックチキン、茹で卵、蕎麦。買い物。図書館。『夏目漱石 百年後に逢いましょう』読了。漱石に関するエッセイ、対談、漫画、蘊蓄など。高橋源一郎「でも漱石は(鴎外とは)逆で、わからないということを大事にしていた。というよりも、自分のなかにわからないものがある、それこそ小説が書くべきことだと気がついたんだと思う」(p.9)。斎藤美奈子「江藤淳も平岡(敏夫)さんも、敗者の文学論を言う人はだいたい皆大学人なの。彼らにしてみると、赤シャツが残って出世していくのが勝ち組であり、学校を首になって東京に舞い戻ってくるのが負け組のように見えるかもしれないけど、坊ちゃんは東京で楽しそうに暮らしている」(p.11)。養老孟司著『半分生きて、半分死んでいる』読み始める。カレーライス、コロッケ。ビデオ。『ヒャッキン』特に興味を引く商品はなし。『ネーミングバラエティー 日本人のおなまえっ!』鮪!鮭!魚偏漢字の謎。
18年11月 7日 水曜
曇。
バナナ。外出せず。『半分生きて、半分死んでいる』読了。「もともとヒトは地球の生態系の一部である。お腹のなかには100兆の細菌が棲んでいる。地球の生態系からヒトだけ千切れて飛んで行っても意味がない。宇宙を考えるなら、自分を地球の一部分と見なくてはいけない。その意味では環境なんてない。自分と環境の間に切れ目はないからである」(p.21)。「日本の大学で教えないものがある。それは考える方法である」(p.25)。「自然を感性で捉えれば風流になり、理性で捉えれば学問になる」(p.44)。「自然物を認識するというと、『それで何がわかりますか』と認識の内容を訊く人がある。認識は内容ではない。行為である。もっというなら、生き方である。世界をどう見るか、それで生き方が違ってくる。これを哲学と呼ぶ人もある」(p.44)。「ここで古くからの問題が浮上する。手段と目的というあれ。コンピュータはヒトの手段だったはずだが、どうもだんだん目的化してきたらしい」(p.49)。「いまの人は統計を持ち出すと黙るけれども、私は統計を信じていない。闘鶏には統計の論理があって、それはべつに万事を説明するものではない。(略)さらに統計を使いこなすのは、じつは容易なことではない。わかりやすいというので、すぐにグラフにするが、わかりやすいというのは、自分の頭に入りやすいということで、じゃあ世界は自分の頭に入るようにできているかと反省したら、そんなはずはない、とわかるはずである」(p.90)。「世界を数字で測ればわかりやすい。だからといって、世界自体がわかりやすくなったわけではない」(p.96)。「私はISをアラブの古い社会システムと、多国籍企業に代表される新しいシステムの相克だと考えている。欧州の古いシステムにも新しいシステムにも参加できなかった若者がISに参加して、テロリスト候補になる」(p.122)。「人は何かを『片付けたい』と思うのだが、たぶんそれは死ぬまで片付かない。それが歴史であり、生きているということなのであろう」(p.155)。「しかしそもそも理性的に神秘体験を説明することはできないはずである。なぜなら神秘体験だからである。説明できるなら神秘ではない」(p.197)。保育園の待機児童問題について「切って捨てられているもの、それは何か。子ども自身の、子どもとしての人生であろう。結局は万事、親の都合だからである。子どもに投票権はない。子どもは大人になることを前提として扱われている。そういう存在でしかない。世間から子ども自体としての価値が消えた。そういってもいい。だからそれを補っているのがペットである」(p.214)。「人間の性質の多くをノイズと見なし、そうでない部分を情報として処理する。そういう世界に、現実の人間としての未来はない」(p.218)。ミランダ・ジュライ著『最初の悪い男』読み始める。豚肉の生姜焼き。ビデオ。『デザイン トークス+』デザインハンティング イン 徳島。藍染、杉工芸、和紙。『ブラタモリ』#114 箱根の温泉。『所さん!大変ですよ』お墓の悩み一挙解決スペシャル!。費用も安く墓守りの負担もかからない究極の供養“骨仏”。仏の形をした合同墓で費用は3万円程度で管理もおまかせでよいという。仏像なため誰かが手を合わせてくれるので寂しくないと人気なのだ。他にも、骨をアクセサリーにしたり真珠に生まれかわらせる供養や、墓に収めず遺骨を部屋において供養する方法など。その動きに伴って生まれた骨を砕きパウダーにする粉骨ビジネス。
18年11月 8日 木曜
曇。
バナナ、スティックチキン、茹で卵、蕎麦。買い物。『最初の悪い男』読了。ミランダ・ジュライの作品らしく奇妙な人が大勢登場する。と言うより、変な人しか出て来ない。普通は、変な人の変さを際立たせるために、周辺には普通の人を配置する物である。『粗忽長屋』みたいに。例がおかしいか。アメリカにはもう普通の人は居ないのかも知れない。四十三歳の子供と、二十歳の子供が大人に成っていく話である。最後は母にまでなる。そういう意味では一種の教養小説だが、一番面白いのは二人の関係である。暴力を伴う、ある種のゲーム(と言うかスポーツと言うか演技と言うか)が始まるのだが、相互にルールを確認し合う事はなく、手探りで型が決まっていく感じが何とも奇妙である。歪んだコミュニケーションの話。麻婆豆腐。ビデオ。『ネーミングバラエティー 日本人のおなまえっ!』フシギな料理のお名前。餃子はなぜ「ギョーザ」と読むの?「たまご焼き」は、卵焼き?玉子焼き?おにぎりとおむすびって、お名前で違いはあるの?竜田揚げの竜田って?。『所さん!大変ですよ』移住者殺到!南海に浮かぶ“楽園の島”。東京から飛行機と船で20時間。南の海に浮かぶ小さな島々に今、移住者が殺到しているという。多くは、働き盛りの子育て世代。就労支援や住宅補助、ミルク代やおむつ代の補助など、手厚い移住者支援も魅力だが、それ以上に移住者をひきつけるのが、牛の放牧やバナナ畑の開墾など、都会にはない島ならではの暮らし。『ろんぶ〜ん』「アイドル」の論文 アイドル文化の起源&ヒットの法則。日本独特のアイドル文化の成り立ちを解明した論文と、大ヒットアイドルグループが売れた仕組みを分析した論文。『フランケンシュタインの誘惑E+』第二話 放射能 マリーが愛した光線。誰もが知る偉人マリー・キュリーの「放射能への愛」が招いた悲劇。
18年11月 9日 金曜
雨。
バナナ。外出せず。昼寝。『赤塚不二夫生誕80年企画 バカ田大学講義録なのだ!』読み始める。ハンバーグ。ビデオ。『タモリ倶楽部』空耳アワード2018(前編)。『美の巨人たち』ゴッホ「アルルの寝室」。『日曜美術館』刀って美しい。美術の世界で最近話題の刀剣ブーム。
18年11月10日 土曜
晴後曇。
バナナ、コロッケパン。買い物。図書館。『バカ田大学講義録なのだ!』読了。二〇一五年十二月1日〜翌年3月末まで、東京・本郷の東京大学(山上会館)で開講された「赤塚不二夫誕生80年記念企画『バカ田大学』」の講義録。手塚治虫と赤塚不二夫を対立的に捉えていて、手塚派・赤塚派みたいな事を言う人が何人か居たのが興味深い。みうらじゅん「小学校の頃は仏像が好きだったので、なりたい人は空海だったんです」(p.35)。「中三くらいのときに『仏像を熱く語ってもモテないんじゃないか?』ということに気がついて」(p.35)。駐車場の看板について「しかも『空あり』と書いてある。『“ない”ことが、ある』って書いてあるんです。投げかけてきているんですよね」(p.37)。「そういう繰り返しの言葉って『真言』なんですよね。『これでいいのだ』と繰り返していうことで、『これでいいのだ』という言葉が意味をなくしてしまう。繰り返すことで宇宙と交信するんです。世俗と離れて宇宙と一体化していくわけです」(p.37)。「死んだあと、当然僕のようなやつは地獄に落ちるので、もう地獄のマップを入手しています」(p.52)。養老孟司「人間って、そういう一番基本的なことを考えるのが嫌なんですよ。『私はなぜ生きているのか』とかね。ツレの顔を見て『なんでコイツと一緒にいなくちゃいけないんだよ』とかね。そういうことを考えていると、人生が暗くなってくるんですよ。ですから考えません。学者はとくに意識については考えたくない。だってみなさんがやっておられる『学問』は全部意識に依存しているんですから。そうすると、意識がどんな性質を持っているかについては、気になるとは思うんだけど、調べない」(p.216)。「感覚が何をしているかいうと、世界の“違い”がわかることです」(p.217)。「人の意識が何をしたか。その“違い”を“同じ”にするということを始めたんです。これは、動物はしないことです。たぶん動物は“同じ”にできないんです」(p.218)。「『等しい』も『交換』もないから、動物は絶対に『お金』を理解しません。みなさんがやっている『買い物』は、乱暴にも感覚を無視して“同じ、同じ、同じ”と言っているだけなんですよ」(p.224)。養老孟司 藻谷浩介著『日本の大問題 現在をどう生きるか』読み始める。ビデオ見ず。
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