CHANDRA マルチ OS への道(苦笑)

CHANDRA Last update: 2001/02/13

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まずは準備

 僕の CHANDRA は一番最初のロット(日本オフィス・システムNP-10N)なので、 HDD が 500M しかありませんでした。Windows95 を使っているだけでストレスがたまる状態だったので、IBM DYKA-23240(3.2G)に換装しました。容量が広くなったので、2G を Windows95 にあてて、1G は他の OS を入れてマルチ OS にすることにしました。

 Linux を拡張パーティションにインストールしようと思っているので、パーティションを切る手間を省こうと QUARTERDECK の『PARTITION・IT』というソフトを買いました。ところが、起ちあげるといきなり『パーティションエントリーには不正な終了セクタアドレス (6346367), か サイズ (2161152)が含まれています!』と表示されて、そこから進みません。SCANDISK をかけてもわからないので、Web ページを見てみたら『不正な終了セクタエラーが発生する場合、fdisk を使い、最大容量よりも 4MB ほど少なくパーティションを切りなおしてください』と書いてありました。FDISK を使いたくないから『PARTITION・IT』を買ったのに・・・(-o-;)(:今はバージョンアップして大丈夫になったようです。)
 しかたがないので、論理パーティション内のファイル(幸いバックアップに使っているだけだった)を整理して、論理・拡張パーティションを削除。1055M の内、1050M を拡張パーティションにして、それを一つの論理パーティションに設定。再起動して、『PARTITION・IT』を起ちあげたところ、『パーティションエントリーには不正な終了セクタアドレス (6346367), か サイズ (2161152)が含まれています!』という表示はでなくなったのですが、今度は『パーティションエントリーが壊れているか〜(すいません。正確に覚えていません)』と表示されてしまいます。しかたがないので、今度は 1050M を 200M と 850M の二つの論理パーティションに設定。再起動して『PARTITION・IT』を起ちあげると、なぜか今度はうまくいきました。これでやっと、インストールを始められます。

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CHANDRA で、BTRON

 Linux は論理パーティションにインストールするので、先に 1B/V3 をインストールする事にしました。
 『TRONWARE VOL.45』についている『1B/V3 体験版ディスク』で動作を確認。とりあえず問題なく動きます。Nifty の CHANDRA 会議室で、レジュームも問題ないと書いてあったので、『1B/V3 エントリー』を購入しました。

 『ハードディスクに 1B/V3 を登録する区画を準備する』という紙を参考にしながら、『PARTITION・IT』で 850M から 200M を切り離し、Windows95 を終了して、『1B システムディスク』から 1B/V3 を起動。『小物』メニューの『ハードディスク登録』で、切り離した『空き区画』を選んで、1B/V3 を登録。無事登録が終了したので再起動すると、なんの問題もなくハードディスクから、1B/V3 が起ち上がりました。
 ちなみに、1B/V3 のパーティションは『PARTITION・IT』では『不明』と表示されます。FDISK で見ると、基本パーティションになっているようです。

 『1B お使いになるまえに』の『はじめて 1B を起動したときに設定すること』の通りに『システム環境設定』を始める。変更点は以下の通り。

『フロッピーディスク挿入検出』
CHANDRA は普段、フロッピーディスクを繋いでいないので、『[Insert]キー』に設定。
『PC カード』
『装置構成ユーティリティ』で PC カードを『03E0』にしてあれば、問題なく動作します。(と言っても手前の 2スロットだけで、奥の 1スロットは動きませんが)とりあえず、『EPSON FLASH PACKER 10MB』と『TDK DF3314EX』を差してみましたが、問題なく認識しました。
『画面』
『標準』の『640×480:16色』のみ。
『800×600:16色』の『VESA』と『6A』でも画面は表示されますが、下と右の部分が、画面からはみ出して表示することができないので、設定しても意味がありません。ちなみに『58』と『29』では表示が壊れます。

 『レジューム』も問題なし。あまりに問題がなくて、つまらないくらいです。
 はっきり言って、CHANDRA は 1B/V3 を使うのに向いていると思います。CHANDRA II が発売されて、CHANDRA 初期ロットは 10万を切っているので、パーソナルメディアさん、1B/V3 専用機にどうでしょうか?CHANDRA に TRON がのっているなんて、SF 尽くしでいいと思うんですが。(^^ゞ

 1B 入門書を見ながら操作の練習したら、だいたい使えるようになりました。この本はよく出来てますね。ただ、ポインティングスティックだと『仮身複写』はちょっとやりづらいです。
 変換しようとして、つい習慣でスペースを押してしまいますが、これは慣れるしかないでしょうね。あと、これはしかたがないことですが、僕の名前が候補に出て来ないので『中国語入力小物』を使ってユーザー辞書に登録しました。そういえば、3B/V に搭載される日本語入力 FEPって、僕はてっきり WX シリーズだと思い込んでいたのですが、VJE だったんですね。
 今のところ、ファイターズの試合や moonriders の LIVE、見た夢のメモなど、日付のついているデータを仮身として、年毎のカレンダーに貼り付けて『過去の記録』をつくっています。

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CHANDRA で、Linux

 『私はウルトラ Linux』という替え歌を ASAHI-NET の UNIX 会議室で見て、Linux 導入を決めました・・・と言うのは冗談で、WIRED 1998年 3月号の記事にかぶれたというのが本当のところです。(^^ゞ

Red Hat Linux 4.2

 『LINUX JAPAN Vol.6』の付録 CD-ROM に『Red Hat Linux 4.2』が入っていたので、ブートディスクと補助ディスクをつくって、とりあえず SCSI の PC カードが使えるか確認したら、問題発生。
 僕が持っている SCSI カードはアルファデータの『AD-PCS2』とメディアインテリジェントの『MSC-110』なのですが、『AD-PCS2』の方は『Software Design』2月号に使えないと書いてあったので除外。一方、I・O・DATA の『PCSC-II-L』は使えると書いてあって、『PC カード活用バイブル 2』には『PCSC-II-L』も『MSC-110』もマクニカの『MIRACLE SCSI II』とほぼ同等品と書いてあったので、『MSC-110』が使えるのではないかと期待したのですが、『インストール媒体の選択』で Local CD-ROM を選ぶといきなりフリーズ。My Walking Linux HomePage で調べたら、『MSC-110』は『MPS-100』の方と同等品で、『PCSC-II-L』は『MPS-110』と同等品と言う違いがあって、『MSC-110』は β版ドライバがなくては使えない事がわかりました。
 しかたがないので使える SCSI カードを探していたら、T-ZONE ミナミで、ADAPTEC の『APA-1460A』にケーブルをもう一本サービスしていたので、それを購入しました。
 『APA-1460A』を使ったところ、あっけなく認識しました。いろんな OS をインストールするつもりなら、とりあえず ADAPTEC の SCSI カードを持っていた方がいいでしょう。
 1998年のゴールデンウィーク中に『LINUX JAPAN Vol.6』の記事、『Linux を動かそう!』の記述に従ってインストールしました。問題なくインストールは進み、アップデートと XFree86 のセッアップも完了しました。ちなみに、root は 560M、スワップは 80M にしました。

 ところが、APM のためにカーネルを再構築して、pcmcia-cs を再構築しようと思ったら、ソースが見当たりません。(パッケージの選択で『Select individual packages』を選んで、適当に OK で進めたのが良くなかったのかもしれません。(^^;)いろいろやっているうちに再起動してしまったら、当然ですが『APA-1460A』を認識しません。こうなるともう、CD-ROM からソースを持って来ることもできないので、しかたなく再インストール。(:今なら、Windows95 で Web から pcmcia-cs を取ってくれば良かったとわかりますが、これを書いた当時は VFAT のドライブをどうやってマウントすればいいのかすら分かっていなかったので・・・(^^;)今度は『Select individual packages』を選ばないようにしてインストールして、カーネル再構築の前に、PJE のインストールを先に済ませてしまいました。
 この時点で、lilo.conf に以下の文を加えて、1B/V3 も起動できるようにしました。

other=/dev/hda2
label=tron
table=/dev/hda

 ドキュメントを読みながらいろいろいじっていくと、『mount -t vfat /dev/hda1 /win』とやっても、Windows95 のパーティションをマウントしない事に気がつきました。CD-ROM もやってみましたがやはりマウントできません。そこで、df -a で見てみると、RedHat Linux 4.2+PJE でほとんどいっぱいになっていました。どうやら、それが原因のようです。しかたがないので、予備にとってあった論理パーティションの 200M といっしょにして、また再インストール。どうやら、何も考えずに全部インストールすると、580M くらい必要なようです。500M の時に見当たらなかったファイルがちゃんとインストールされていたので、全然、容量が足りなかったって事ですね。何が必要なのか、ちゃんと取捨選択できるようにならないといけませんね。(^^;

初心者の試行錯誤

 X Window を設定する前に、/etc/sysconfig/keyboard を KEYTABLE="defkeymap j106-d cl2c-d k2esc-d" と書き換えたら、Xconfigurator がグラフィックボード選択の画面でエラーを出して終了するようになってしまいました。kbdconfig もはじかれてしまいます。あわてていろいろ調べて、『XF86Setup』と『xf86config』で設定したら、なんとか X Window が使えるようになりました。

 My Walking Linux HomePageからダウンロードした XF86Config を /etc/X11/ にコピーしても、X Window が起動しません。しばらく悩みましたが、わかってみれば簡単なことでした。文字コードが SJIS、改行コードが CR+LF になってました。JIS、LF に保存しなおしたら問題なく X Window が起動しました。

 カーネルの再構築も無事に済んで、環境のカスタマイズを進めていたのですが、今月の『Linux Japan』に付いていた CD-ROM に入っていた『PJE 0.15cm』をインストールしたら、AfterStep が起動しなくなってしまいました。これもさんざん悩んだのですが、rpm -Vp で調べてみたら足りないファイルがいくつか見つかったので、結局、古い AfterStep が削除されてから、新しい AfterStep がうまくインストールできなかったって事のようです。

 そのあと、Windows95 の調子が怪しくなって、しんぼうたまらず再インストールした後、LILO を入れなおそうとフロッピーで起動したら、『LIL-』で止まってしまいます。どうやら、カーネルの再構築をした時に /sbin/lilo するのを忘れていたようです。explore2fs という EX2 ファイルシステムをマウントするエクスプローラタイプのソフトを見つけて、vmlinuz を引っ張り出せたので、loadlin を試したのですが、PCMCIA モジュールを読み込んだところでフリーズしてしまいます。(メモリが足りないのでしょうか?)もう、こうなったらインストールし直すしかないかと思ったのですが、ふと『Software Design』月号に付いてきた『Plamo Linux』の CD-ROM を思い出して、インストール用 bootdisk をつくって、boot: のところで bootdsk root=/dev/hda5 ro とやったら、HDD の Linux を起動できました。そこで /sbin/lilo をやって、なんとか LILO が使えるようになりました。

 その後、12月 9日にハードディスクがクラッシュしてしまいました。ハードディスクを入れ代えて、結果的にハードディスクは 3.2G から 4.3G にグレードアップしましたが、あんまり嬉しくありません。(^^;

Vine Linux

 1999年 2月 5日に『LinuxJapan』3月号に付いてきた『Vine Linux 0.9β』をインストールしたら、7日に 1.0βが発表されて、やられたって気分です。まあ、1.0 が出た時にインストールし直す可能性を考えて、 / に 1G、/home に 800M と分けてあったんですけどね。(^^ゞ
 まだβ版なので、インストーラが英語のままですが、インストールパッケージの『Note PC Tools』を選んでおけば、APM が有効になったカーネルがインストールされるようです。あと、これは RedHat 5.* の機能なんでしょうが、sndconfig というサウンドドライバ設定ツールを使えばカーネルの再構築なしで音が出るようになってしまいます。RedHat 4.2 の頃と比べて、こんなに楽でいいのかって思ってしまいます。しかし・・・サウンドが有効になったら、WindowMaker しゃべるしゃべる。(^^;;;
 ただ、なぜか LILO のインストールがうまくできませんでした。どちらかというと、RedHat のインストーラ自体のバグっぽいですが・・・とりあえず Skip して、緊急ブートディスクで起動した後、lilo.conf を見てみたら、データ用に 500M をあてていた hda5 まで、label=dos になっていたので、その部分を削って /sbin/lilo したら MBR にインストール出来ました。

ハードディスクトラブル

 トホホ・・・やってしまいました。(T-T)
 Vine Linux 1.0βが手に入ったので、3月 11日に『Upgrade』を試してみたのですが、LILO をインストールする画面で 1B/V3 のディレクトリが表示されないので変だと思いつつ、インストールを済ませ、Linux を起動して /hda2 が tron で起動するように lilo.conf を書き換え、/sbin/lilo しました。その後、しばらく Windows95 で Nifty の通信をして、upgrade.log を見るつもりで Linux を起動しようとリブートして、ふと 1B/V3 が起動できるか確認しようと tron と打ったら(英語だったので正確には覚えていませんが)『システムがないからレスキューディスクを入れろ。Alt+H でレスキューディスクなしで起動する』という内容のコメントが表示されました。ここで素直にレスキューディスクを入れていれば助かったのかもしれませんが、ヤマッ気を出して、Alt+H を押してしまったら、わけのわからない数字の羅列が表示されて、なにも起動できなくなってしまいました。
 Windows95 の起動ディスクで FDISK した所、/hda1 のディレクトリは残っているようなのですが、1.5G あるはずなのに 500M と表示されていて、1B/V3 用の /hda2 は見当たらず、 /hda3 の拡張ディレクトリが /hda2 になっていて、しかも『論理ディレクトリはありません』と表示されてしまうというトホホな状態です。ふと思い出して、 Plamo Linux のブートディスクで起動して、FDISK したら、以下のようなメッセージが表示されます。(本当はこれだけではなくて、終端や /hda2、/hda5 についても表示されています)

デバイス Boot Begin Start End ブロック ID システム
/dev/hda1 * 205 1 68 514048+ 6 DOS 16bit >=32M
パーティション1は物理的な始点と論理的な始点が異なっています。(non-Linux?)
phys=(204,1,1,)logical=(0,1,1)

復活!\(^o^)/

 FDISK のエキスパートモードや FIPS ではこの状態を直す方法が見つからず、FDISK/MBR や SYS C: も試してみたが復活せず、ASAHI-NET で質問しても反応がないので、RDISK で /hda1 を出来るだけバックアップ(98互換機の EPSON PC-386NOTE AR 経由だったので、とんでもなく時間がかかりましたが・・・(^^;)した後で、Linux の fdisk でパーティションを切り直す事にしました。
 以前、『間違ってパーティションが解放されてしまった場合には、何もいじらないで前と同じ容量で切り直せば復活する事がある』とどこかで読んだ記憶があったので、3月 17日に、少しだけ期待しながら /hda1 と /hda5 を前と同じ容量でパーティションを切り直して、Windows95 を起動ディスクから起動したら・・・やりました!どちらのパーティションも Vz から無事に見えます!
 ところが、起動ディスクなしで起動してみたらいきなり Safe モードに・・・(^^; でも、SCANDISK を試した時にやたらと不正なファイルやディレクトリが検出されたのを思い出して、試しに変更されたディレクトリ名を元どおりに直して起動し直したら・・・やりました!元通り起動しました!まあ、SCANDISK でいくつかの画像ファイルや UAE の実行ファイルが削除されてしまったようですが・・・たぶん SCANDISK を試さなければ、完全に復活できたのでしょうが、バックアップは取ってあるし、いい経験になったと考える事にします。

Vine Linux 1.0

 99年 5月 19日に Vine Linux 1.0 をインストールしました。今回は、/、/homeを 200M、/usr を 1.4G、スワップを 80M にしてみました。ただ、hda1 を Windows95、hda2 を 1B/V3、hda5 をデータ領域に設定しているせいかどうかはわからないのですが、空き領域から Disk Druid や fdisk でパーティションを確保しようとすると、最初にいきなり hda4 がつくられてしまい、後のパーティションが確保出来ませんでした。しかたがないので、Windows95 を起動し直して、『PARTITION・IT』でパーティションを切り直してからインストールしました。
 僕は『A』の隣に『Ctrl』キーがある方が好みなので、今までは、後から /etc/sysconfig/keyboard を『KEYTABLE="jp106 cl2c-d"』と書き換えていたのですが、1.0 ではインストール段階で、Ctrl と Caps を入れ換える設定ができます。

CHANDRA 向け設定

 Vine Linux 1.0 は APM がデフォルトで OFF になっています。今までならカーネルの再構築しなければいけないところですが、Vine Linux 1.0 では起動時に『LILO boot:』のところで『linux apm=on』とするか、lilo.conf に『append= "apm=on"』を書き加えるかすれば、APM が有効になります。(どういうしくみなのか、僕にはわかりません。(^^;ゞ)
 /etc/sysconfig/pcmcia を『PCIC_OPTS="extra_sockets=1 irq_list=9,15 poll_interval=100"』と書き換えれば、PC カードスロットを 3つとも使えるようになります。
 サウンド関係は、sndconfig で設定した後、/etc/conf.modules を編集して、I/O ポートアドレスを Ox22O に変更しました。(別に 0x530 でも音はなるんですが・・・(^^ゞ)ただ、サスペンドからレジューム復帰すると、音が鳴らなくなってしまいます。
 あと、手抜きして Windows95 で電源を切らずに、再起動から Linux を起動して、bpp16 以上で startx すると、画面が白く抜けてしまいます。
 ちなみに、mule は『mule -fn 7x14 -geometry 80x25 &』で起動すると、ちょうどいい感じです。画面一杯になって他のアプリケーションが見えなくなっちゃいますけどね。(^^ゞ

WindowMaker

 WindowMaker は、仮想デスクトップが上下左右に繋がっている形式ではなく、ワークスペースというページをめくるような形式をとっているのですが、NP-10N のような 640×480 の狭い画面で使う場合、『Netscape の設定』のような行儀の悪いプログラムでは画面をはみ出してしまって『確認』ボタンが押せません。まあ、Alt+左ドラッグでウィンドウを移動すれば何とかなるんですが、本来なら『最大化』でちゃんと画面におさまるようにするのが本筋でしょうね。
 WindowMaker は、アイコンが画面の両端と下を占有してしまうので、640×480 の狭い画面には向いていないような気がします。アイコンのサイズは変更出来ますが、アイコンの元画像の一部分しか表示されないので、どうも美しくありません。

DOSEMU

 DOSEMU-HOWTO を見ながら mtools.conf を覗いたら、すでに『drive n: file="/var/lib/dosemu/hdimage" offset=8832』と設定されているので、『mdir n:』でハードディスクイメージの中身が表示されるのかと思ったら、xdos を起動して dir した時に表示される物と全然違っていたのでしばらく悩みました。
 結局、/var/lib/dosemu を見てやっとわかったのですが、RedHat 5.* 系の DOSEMU には、FreeDOS のハードディスクイメージがついていて、要するに、hdimage と hdimage.freedos があるんです。mtools.conf に『drive n: file="/var/lib/dosemu/hdimage.freedos" offset=8832』と書き加えたら、無事、『mdir n:』で FreeDOS の入ったハードディスクイメージの中身が表示されました。
 ただ、今のところ /etc/dosemu.conf や config.sys を書き換えても、/dev/hda1 や / をドライブに割り当てることができなくて困っています。う〜ん。どこが間違っているんだろう?(^^; ひょっとして、FreeDOS のハードディスクイメージからは出来ないようになっているとか?
 ちなみに、VZ を mcopy して試してみたら、起動は出来るんですが、ウィンドウを開くと凍りつくし、ファイルを開くとキー配置がおかしくなって、まともにキーを打てません。(-o-;) FE や KL も試してみたのですが、うまく動かないので、FreeDOS 自体の互換性に問題があるのかもしれません。

 FreeDOS ではうまくいかないので、PC WAVE 最終刊となった(T_T) 4月号に付いていた『OpenLinux』の CD-ROM から OPENDOS-.RPM を持ってきてインストールしてみました。ただ、mtools.conf がかち合ってしまうので、オリジナルをリネームして、rpm -ivh --replacefiles OPENDOS-.RPM でインストールしました。とりあえず、/etc/dosemu.conf の hdimage.first を hdimage.od に書き換えたら、DR-DOS(:ちなみに、Caldera Thin Clients は Lineo Inc. と名称を変更しました。最新の DR-DOS7.03 の hdimage はLineo DrDosからダウンロードできます。ただ、7.7MB ほどありますので、遅いモデムを使っている人は覚悟が必要です。(^^;)が起動できました。Vz もほとんど問題なく使えるようで、Windows95 の DOS 窓の時よりも、スクロールはスムーズで速いくらいです。ただ、Vz から他の DOS ソフトを起動した後、Shift+Enter で Vz に戻れません。(Vz のファイラーで『Shift+英数字』とやった時に、その英数字にジャンプせずにメニューが開いてしまうので、Shift キーが効いていないのかもしれません。(:『$_rawkeyboard = (1)』にしたら、『Shift+英数字』が効くようになりました。)あと、コンソールから DOS で起動して、exitemu で終了すると、DOSEMU 自体は終了しているようなんですが、画面が書き換えられなくなってしまうみたいで、画面が exitemu のまま凍りついてしまいます。

 いろいろ問題はありますが、日本語化に挑戦してみました。『Software Design』6月号の記事『フリーの DOS で日本語を扱おう!』に従って日本語化しました。途中、『$FONTX.INI』の『X』を抜かすなどマヌケな失敗もしましたが、コンソールから起動した場合、問題なく日本語表示されます。ただ、X の DOS 窓では黒い画面が青くなってしまってまともに動きません。その上、X を終了した後に黒いコンソール画面が出る代わりに画面が水色一色になってしまいます。(LINUX ROOMを読むと『上記の設定(jfont.sys,jdisp.sys)で、X11 上においても日本語dosemu (xdos) が一応動きますが、非常に遅く動作も少し変なので、あまり実用的ではありません。遅い原因は、日本語フォントを``X11 でエミュレーションされた VGA ウィンドウ''上にちまちま と描画しているためですが、まだ VGA 16色モードのエミュレーションが良くないようです。』と書いてあるので、そちらにある『dosemu 0.99.13 の xdos を日本語化するパッチ』をあてたものなら問題なく動くのかもしれませんが、まだ試していません。(^^ゞ)

 次に、OS の入っていない hdimage に Windows95 のシステムを入れてみたのですが、DR-DOS の時とほぼ同じでした。そこで、/etc/dosemu.conf の video 機能のところをいろいろ書き換えて試してみたのですが、$_console と $_graphics が『1』になっていると、コンソールから dos で起動して、exitemu で終了した場合に、画面の書き換えがされなくなってしまうようです。(と言って、そのふたつを『0』にすると日本語化出来ません。(^^;)まだ、video 機能のところと hdimage のところしか /etc/dosemu.conf を変えていないので、もう少し設定を詰める必要があるのか、C&T65550 との相性が悪いのかはわかりませんが、/etc/dosemu.conf 設定のドキュメントを読んでみようと思います。(^^;(:その後、DOSEMU Main Page の Stable Code である dosemu-0.98.8-1.rpm をインストールしたら、とりあえず exitemu で終了した後に画面が復帰するようになりました。)

DOSEMU その後

 DOSEMU Main Page の Stable Code である dosemu-1.0.0-1.rpm をインストールしたところ、xdos を使った後に X を終了しても。ちゃんと黒いコンソール画面が出るようになりました。ちなみに、xdos では画面が青くなって、画面の書き換えは遅いものの、一応、Vz などもちゃんと動いているようです。ただ、Vz のファイラーではカーソルが見えないので、とても実用はできませんが。(:dosemu-1.0.1-1.i386.rpm では、画面の書き換えは遅いものの、xdos でもそれなりに動くようになりました。)

音楽を聞こう

 使っているうちに、Linux でも好きな音楽(と言えば、もちろんmoonriders!!!\(^o^)/)が聴けたら・・・と思うのは当然でしょう。ところが、xplaycd の再生ボタンをいくら押しても、CD は動いているようなんですが、CD-ROM ドライブにつないだイヤホンから聞こえて来ません。
 『UNIX USER』12月号の連載『Linux びっくり箱』の第 19回が『CD-ROM を使いこなすぞ』で、それを読んでやっとわかりました。ようするに、自分のユーザーが CD-ROM デバイスを読み書きする許可を持っていなければいけなかったんですね。具体的には、/etc/group の disk のところに、自分のユーザー名を書き加えるか、chmod で /dev/cdrom の属性を変えれば OK です。

 音楽 CD が聞けるようになったら、次は当然 MP3 でしょう。僕はもうすでに MP3 ファイル化した物をいくつかもっているのですが、まだ持っていない人は、moonriders が新曲 2曲を "Pissin' on-line" で無料配信しているので、エンコードする前にそこからダウンロードして試してみるのもいいでしょう。ただ、NP-10N のように Pentium 100MHz だと、gqmpeg(mpg123 の GTK フロントエンド)ではちゃんと聞けるのですが、xmms では音がブツ切れになってしまいます。
 ちなみに、WindowMaker のデスクトップを右クリックした時に出てくるメニューから、mpg123 を呼び出す曲目リストをつくるツール、 WMmpg123 はなかなか便利です。(英語ドキュメントしかなかったので、MP3 ファイルを置いてあるディレクトリをオプションで指定する事が、しばらくわからなかったのは内緒。(^^;)

FAT32

 僕が初めて『Red Hat Linux 4.2』をインストールした当時は、Linux の安定版カーネルで FAT32 をサポートしていなかったので、そのままずっと FAT16 で通してきました。しかし最近、さすがに Windows95 パーティションの残り容量が窮屈になってきたので、まず、Vine Linux 1.1 では FAT32 をサポートしているのか Web で調べる事にしました。
 いや〜〜〜。すでにカーネル 2.0.34 からサポートしてたんですね。(^^ゞ Vine Linux 1.1 のカーネルは 2.0.38 って事で、当然大丈夫なので、『PARTITION・IT』で、FAT16 から FAT32 に変換しました。う〜ん。空き容量が大きいと気分的に余裕ができますね。(^_^)V

WXG のユーザー辞書を Canna に。

 Canna を本格的に使おうと思ったら、Windows で今まで使っていた IME のユーザー辞書を移行させないわけにはいきません。そこでまず、WXG の『辞書ツール』から『テキスト出力』を使って、ユーザー辞書の単語をテキストに書き出し、ぱぱんださんが Linux.Papa.To で公開している Perl スクリプトを使って、Canna のユーザー辞書に変換しました。ただ、このスクリプトは WX3 用で、『非接尾』などの品詞がついていると変換できなかったので、余計な品詞は全部取ってしまいました。(^^ゞ Canna の品詞をちゃんと調べれば、もっとできたのかもしれませんが、ほとんど登録できたので良しとしましょう。

Vine Linux 2.0

 Vine Linux 2.0 のアップグレードを試してみたら、PC カードは認識されなくなるわ、音は鳴らなくなるわ、kbdconfig で設定してもキーボードが 106 にならないわ、Canna を起動するとキー入力できなくなるわで、大変な状態になってしまいました。/etc 以下のファイルを見たり、かなり悩んだのですが、なんとか PC カードとキーボードは使えるようになった・・・っていうか、実は、setup から『システムサービス設定』を起動してみたら、pcmcia と keytable にマークがついていませんでした。なぜ?(-o-;)
 X 上で『Shift + Space』を押すと Canna が起動する事はするんですが、その Window 上でキー入力が効かなくなってしまいます。結局、/etc/X11/xinit/Xclients と入れ替えたら入力できるようになりました。ただ、Emacs でだけまだ起動できなかったのですが、これは emacs-dl-canna-1.2-9.rpm(Emacs 用の canna.el と canna-leim.el)をインストールしたら、無事起動できるようになりました。
 ちなみに、Vine Linux 2.0 のアップグレードのせいではないのですが、『Vine Linux 1.x から 2.0 へのアップグレードの注意』『gnome 関連の古い設定ファイル (‾/.gftp, ‾/.mc, ‾/.gnome*)は一度消去してください。』と書いてあったので、XZ-Filer で /.gtk-desktop を一時的に移動させようとしたら、その下に ‾/ へのリンクがあったために無限ループに陥り、メールから何からごっそり削除されてしまいました。『Vine Linux 1.x から 2.0 へのアップグレードの注意』『アップグレード前の作業』として、『アップグレード前には、念のために重要な各種設定ファイル、その他重要なファイルのバックアップを必ずとっておいてください。』と書いてありましたが、まったくその通りですね。(T^T)

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CHANDRA で、Amiga?

 1998年 3月 10日にシスコンリミテッドに注文した『Amiga FOREVER 2.0』が、発売が伸びたために、5月 12日にやっと到着しました。『Amiga FOREVER 2.0』とは、UAEFellow などの、PC 用の Amiga エミュレータがパッケージ化された CD-ROM です。(Amigaって何?という人は、PEACH TREE FIZZ をご覧ください。また、Amiga の最新情報については、FAMIGA をご覧ください。)
 ところが、実は僕、Amiga 本体を持っていないんです。当然、ROM イメージや OS はどうしたんだと言う疑問がわいて来ると思います。まさか、危ないサイトから・・・いえいえ。実はこのパッケージを出している CLOANTO という会社が、Amiga Inc. からライセンスを受けていて、ちゃんと ROM イメージや OS まで、このパッケージに収録されているんです。

 インストールは実に簡単。CD-ROM を入れると自動的に起ち上がるメニューから『Install to Hard Disk』を選んで、あとは指示にしたがって何を入れるか選ぶだけです。自動的に『Picaso96』もインストールしてくれます。
 必要な容量は約 80M。これでちゃんと Amiga の OS(WorkBench)が動いてしまいます。ただ、CPU が Pentium 100MHz、ビデオコントローラが CT65550 だと、設定がデフォルトのままでは画面の書き換えが遅いので、『SYSTEM』−『Prefs』−『ScreenMode』を開いて、『PAL:High Res Laced』となっているのを『640×480 gfx』に変えた方がいいと思います。

 UAE の設定や Workbench の使い方などはPEACH TREE FIZZをご覧ください。

DiskMaster II

 僕、DOS+Vz 育ちなもんで、GUI の OS を使っていても、ファイラーがないと落ちつかないんですよね。(^^ゞ そこでお薦めなのがDiskMaster II。これは、昔『コモエスタアミーガ!』で DirectoryOpus と「それぞれしのぎを削っている」と紹介されていた DiskMaster の後継ソフトで、「ここ数年バージョンアップをしておらず、現在では入手困難」(『コモエスタアミーガ!2』より)となっていた DiskMaster を、ユーザーがソースをもらって開発を引継ぎ、フリーウエアとして公開しているものなんです。

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 これを読んで、「ここは間違っている」「こうした方がいい」など知識のある方は、rg7t-yu@asahi-net.or.jpにメールをお願いします。