
斜坑が空を見上げる
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北炭清水沢炭鉱は昭和22年に開鉱した比較的新しい炭鉱です。昭和22年11月に斜坑の開発を開始、昭和27年に清水沢炭鉱から遠幌炭鉱に繋がる通洞が完成したことにより、遠幌炭鉱を統合しました。清水沢炭鉱は斜坑エリアを清水沢炭鉱斜坑、旧遠幌炭鉱のエリアを清水沢炭鉱本坑として採炭されたのです。昭和44年本坑は終掘、斜坑も昭和55年に終掘し閉山に至りました。
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写真左は北炭清水沢炭鉱事務所、写真右は北炭清水沢炭鉱繰込所。両者とも現在も木箱製造会社の事務所、作業場として使われていて建物からは白い煙が上がり、子供の声も聞こえていました。
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その繰込所前には立坑を密閉した丸いコンクリートが草原に埋もれていました。ここに清水沢ダムの湖面に姿を映した立坑があったのです。
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そのダム寄りに斜坑を2ヶ所見つけることができました。
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通洞は笹薮の中にありました。
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北炭清水沢炭鉱のズリ山は平地にぽっかりそびえているのですぐにそれと分かります。ズリ山からの眺望は一帯を見渡せ、一見の価値があります。
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選炭場跡の空き地は住宅街の狭間に四角い空き地ができているのですぐにわかると思います。選炭場は150tバウム水選機を有しオートメーション化されていました。また清陵町方面の眺めもいいのです。
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国道沿いの清栄町にあるマンサード型の炭鉱住宅も平成22年秋に一部解体されました。
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参考文献 昭和33年 北海道炭鉱汽船七十年史 七十年史編纂委員会
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