北炭滝之上発電所と千鳥ヶ滝



夕張川は紅葉山から栗山の平野に向かう途中で南北に連なる山地を削り流れています。そのためその山脈が迫る場所には竜仙峡と名付けられた渓谷と千鳥ヶ滝という落差の小さな滝があります。その落差に目をつけた北炭が大正14年1月に運転を開始したのがこの滝之上発電所です。平成6年に北海道企業局に譲渡されていますが発電所入口の上部の窓には北炭の社章がステンドグラスとなってきらめきます。煉瓦造りの建物は趣がありますが中を見学できたのは改修工事前は紅葉まつりの時のみでした。



老朽化したことから改修工事を実施中で平成28年に出力1,900kwの発電所として生まれ変わります。



写真は千鳥ヶ滝の全景。岩石に刻まれた地層に沿って滝は流れ落ちます。



写真は発電所関係の構造物。これらを見るとこの発電所が現役であることが不思議に思えます。


(地域別情報4-8-1.夕張周辺に地図と周辺案内があります。)

北海道旅情報巻頭  3-1.炭鉱町を旅する
北炭滝之上発電所と千鳥ヶ滝