流氷を見に行こう

■流氷の見ることができる場所と時期

北海道の冬の旅の目玉として誰もが考えるのが流氷を見に行くということです。流氷は北海道のすべての沿岸で見ることができる訳ではなく基本的にはオホーツク海沿岸で見ることができます。まれに強い寒波がやってきた時には納沙布岬を回りこみ釧路沿岸、釧路川まで流氷が押し寄せたりすることもあります。

時期も年によってかなり違いがあるのですが流氷がはじめて観測されるのが1月中旬、そして最後に観測されるのが4月上旬です。1月中と3月中旬以降は流氷も着岸、離岸を繰り返すので行った時に必ず見ることができる可能性が高いのは2月〜3月上旬になります。また網走の流氷砕氷船オーロラに乗ると着岸していない場合でも沖合の流氷まで連れて行ってもらえるので見ることができる可能性は上がります。またオホーツク海に突き出た知床半島のウトロまで行くとさらに流氷に出会える可能性が上がるなんてことも。しかしながら所詮は流氷は自然の形作る造形物です。流氷が見ることができなかった場合は再チャレンジしましょう。

■流氷に関する情報を手に入れる

流氷の最新の情報を確認することができるホームページがあります。北海道大学低温科学研究所付属流氷研究施設には枝幸、紋別、網走の3ヶ所に観測施設がありその観測施設から50〜60km圏内の海域の流氷の分布状況を確かめることができます。ただしそれ以上広域の流氷の状況はつかむことはできません。

北海道大学低温科学研究所付属流氷研究施設

サハリン南端まで含んだ広域の流氷情報を手に入れるなら海上保安庁の流氷情報センターのホームページもいいかもしれません。しかしながらあくまで観測情報を記載しただけで観光情報としてカスタマイズされている訳ではないのでわかりにくいかもしれません。また雲の下の流氷の状況はわからないのもちよっと残念です。

流氷情報センター

■流氷観光

流氷観光のメインは流氷砕氷船による流氷見物です。やはり簡単に流氷を手に取るように眺めることができるのが人気の秘密です。砕氷船からですと暖かい客室内からでも楽しむことができますのでお年寄りでも大丈夫。網走の流氷砕氷船オーロラと紋別のガリンコUがあります。

また砕氷船からだけ楽しむのは物足りないという人はやはりオホーツク海を望む展望台から流氷を眺めてみましょう。押し寄せる流氷で埋め尽くされた海の風景は船からとは一味違ってとても厳しくすばらしいものだと思います。

またそれ以外にも流氷の見えるスキー場、温泉などちょっと指向を変えて楽しむのもいいものです。

■注意点

海岸で間近に流氷を眺める機会に恵まれることもあるかもしれません。そんな時に注意したいのが流氷の上に乗ってみたり絶対にしないということです。締まっていると思っていても流氷の海はどこに黒い口を開けているかわかりません。落ちてしまったら冷たい流氷の海の底に引き込まれてしまうのです。


北海道旅情報巻頭  3-2.北海道冬の旅
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