ファーム富田


北海道のラベンダー観光の祖ともいえるラベンダー園です。ラベンダー畑は昭和30年代に香料としてラベンダーオイルを採取する目的で富良野盆地の広い範囲で栽培されました。しかし昭和40年代後半には外国からの安価な香料が輸入されるようになると栽培する農家はファーム富田のみとなりました。その後、国鉄のポスターにこの風景が紹介され、観光客が増えていったのです。

ラベンダー園はたいへん広く、変化のある風景が楽しめます。彩りの畑ではラベンダーと他の花々を組み合わせた風景が人気です。またトラディッショナルラベンダー園も森と織りなす風景が美しい。

園内には幾つかの建物も点在します。花人の舎はこの中心で喫茶とファーム富田の資料館になっています。ポプリの舎、蒸留の舎、香水の舎などテーマごとにラベンダー関連の商品の販売、工場の自由見学ができるようになっています。このような施設が多いこととラベンダー以外の季節にあった花畑も広がり、7月のラベンダーの季節以外の時に訪問しても楽しめます。ラベンダーソフトクリームも売っていますが、ラベンダーのみよりも普通のソフトクリームとのミックスがお薦め。

国道237号からファーム富田への道は旭川からですと中富良野市街に入った直後に右折することになります。案内板もありますが見逃しやすいので気をつけましょう。夏のラベンダーシーズンの土日は大渋滞します。渋滞を避けるためには前もって富良野線を渡りファーム富田の北側から回りこんでいくのがいいでしょう。

また富良野線には6月〜10月の季節営業のラベンダー畑駅が開設されますが、ファーム富田入口に近く、利便性は高い。富良野線は本数が多く、ノロッコ号も運転されるので組み合わせると変化のある旅を楽しめます。

(交通:旭川-[JR60分]-ラベンダー畑-[JR2分]-中富良野-[JR12分]-富良野)




入園は無料で駐車場からそのまま中に入っていくことができます。入口から入って右手に花人の舎があり、このラベンダーファームを築き上げた富田さんの話、そしてラベンダーの様々な解説がされています。写真右は奥にある香水の舎。



駐車場の反対側にある「とみたメロンハウス」はファーム富田とは別の富田さんの経営。。



秋彩の畑にはひまわりが咲き乱れ美しかったです。



ファーム富田は比較的平坦なところにあるため風景的には平板ですが十勝連峰が彩りを添え楽しませてくれます。秋はコスモスが咲いていました。



「グリーンハウス」は温室でラベンダーの季節以外でもラベンダーの花を愛でることができます。温室内はラベンダーの香りが溢れています。



「ドライフラワーの舎」は店内が非常にカラフルでした。



「花人の舎」はファーム富田の歴史やラベンダーを知るための施設。



北海道旅情報巻頭  3-6.花と紅葉とガーデンの旅  3-14.富良野・美瑛周遊


ファーム富田