住友赤平立坑と住友地区炭鉱住宅





赤平立坑夕景






赤平は滝川より根室本線沿いに東に入った空知川河畔にある町です。赤平には幾つかの炭鉱がありましたがその代表格が住友赤平炭鉱です。明治28年北炭により開鉱した炭鉱は戦後住友系列の炭鉱となり、住友最後の主力鉱として採掘が続けられたものの残念ながら平成6年2月25日に閉山しました。赤平は他資本の炭鉱もありましたが基本的には住友の城下町でした。閉山後も住友系列の企業が残り市にサービスを提供し続けた点は独特で住友の優しさともいえるでしょう。そんな住友石炭鉱業もスーパー部門を切り離すなど合理化と資本の一極集中が進んでいるのが現状で赤平にいつまでこだわることができるのか厳しい状況が続いています。



住友赤平炭鉱立坑櫓は平成6年の閉山後も解体はされずほぼ原形を保ちながら残っていて数ある炭鉱遺産の中でも貴重な存在です。わずかに一部のスペースが住友石炭鉱業赤平事業所として使われています。 正面のネオンサインは現在も保存され発電機を使い点灯されることもあり。昔は案内等はありませんでしたが赤平市では国際鉱山ヒストリー会議が開かれるなど注目度が上がったためか案内板が設置されていました。



更衣室。



通称山田御殿。炭鉱関連の地元商人山田氏の民家で昭和26年造の総秋田杉造りで見事なもの。解体か保存かで揺れたが幸いなことにそば屋として活用されることになりました。その際に一部に手が加えられています。



平成16年5月のGWには坑内大型機械類展示が行われていたのですが残念ながら時間の都合で行くことはできませんでした。



空知川対岸から俯瞰した住友赤平立坑。



住友地区を見渡す。かつての炭鉱住宅群の背後に新しく福栄団地が新たに建設されました。



ビルド鉱の炭鉱住宅の雰囲気を色濃く残していて思わず見とれてしまいました。



さらに奥の山手地区。



北海道旅情報巻頭  3-1.炭鉱町を旅する
住友赤平立坑と住友地区炭鉱住宅