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スイスの写真

シャフハウゼン編その2

 シャフハウゼンに行ったのは94年のことですから、随分記憶が薄れてきているのですが、駅を出てすぐのオーバー門だったと思うのですが、とても大きな石造りの門をくぐって旧市街に入って行きました。
 旧市街はとてもにぎやかで、小さな通りもとても活気に溢れていました。
 屋台で、アイスクリームを買って食べながら歩くというのも、楽しかったですね。石畳の通りを行くと、有名な騎士の家に出会います。
 騎士の家(写真下)は全身にびっしりと壁画が描かれた家で、今は薬屋かなにかだったと思いますが…。
 結構鮮明な壁画なので、原画は1570年のものだそうですが、最近修復されたもののようです。
 こういうものは日光が当たったり、雨風を受けるので、そう鮮明な絵は長持ちしないようです。シュタイン・アム・ラインのホテル・アドラーのカリジェの壁画も随分色落ちしているようです。
 しかし伝統を重んじるのですね。新しい図案に変えるのではなく、昔の絵を使うのだそうですからね。騎士の家の壁画の原画も確か博物館かどこかで保管されていて…なんていうのを聞いた事有りますが、どうなんでしょうね。
 町の外れには、ムノートと呼ばれる城塞が残っています。ちょっとした高台にあるのですが、実戦的な城塞として造られたのでしょう。大きな堀の中にほとんど窓の無い石造りの建物が鎮座している様子はちょっと不気味でしたね。(写真下)
 登りはいくつかのルートがあるようですが、私は階段をのんびり登って行きました。(写真右)
 木立の中の異様な風景に見えるのは、窓がほとんどないからです。兵器室もあり見学できるそうですが、残念ながら要予約とやらで、言葉のできない身の悲しさで見てはいません。
 そのうち、子供にしっかり英語をしゃべれるようにして通訳をやらせて見てみようとも思いますが、それほどのものなのかどうか、わかりません。
 中は、想像通り真っ暗で、電灯もついておらず、中世(ムノートは十六世紀に造られたそうです)の兵士の気分が味わえます?
 こんなところで、ずぅっといたら、大変だろうなぁ。
 屋上?に出ると、さすがに眺めは良く、シャフハウゼンの町が一望できました。ヨハネ教会と万聖教会の塔とレンガ色の町並みが印象的です。
 よく見れば、ムノートの丘は日当たりの良いライン川に向かって葡萄畑となっていました。無粋な建物からの眺めの中ではなかなかのものですね。(写真下左)
 そしてライン川を向いている大砲は、今も使用可能なのでしょうかねぇ。きれいに磨き上げられているようでしたが、ここからの眺めは上のようにシャフハウゼンの旧市街だけでなく、ライン川を行き来する船とライン川をわたるスイス国鉄の鉄橋が交差しているところで、以前トップページの写真として紹介したことのある風景であり、私のお気に入りの写真となっています。
 ライン川からボーデン湖方面の航路の船着き場が鉄橋の向こう側にあって、ここはその意味でもなかなかもビュー・ポイントとなっています。
 帰り際、ムノートの丘をくだって来て、ふと振り返ると、青空に深緑が見事に映えて、私の中のシャフハウゼンの印象を、見事に美しいものに変えてくれたと思います。
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