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スイスのアルバム
リギ山編その2

 リギ山山頂からはハイキング・コースも延びていて、展望の良い、歩きやすいコースは家族連れにお薦めです。
 かつては、ユゴーやマーク・トゥエインといった文人たちやワーグナーら音楽家たちがここをロバの背に揺られて、あるいはハイキングがてらの軽登山を楽しんだのでしょう。
 そんな道です。
 頂上駅付近から見る風景は、いかにも牧歌的で、この穏やかさ、明るさがジークフリート牧歌の世界なのだと確信します。
 ワーグナーが妻コジマに贈った音楽はこんな世界を描いたものなのです。(偏見でしょうか?)
 もちろん、ワーグナーのあの曲は、大作「ニーベルングの指輪」の中のいくつかのモティーフとドイツの民謡を織り交ぜたものだということは知っています。
 しかし、彼の牧歌の中に描かれている世界はこの伸びやかな、そしてどこまでも広がる空と幸せな関係を築いている風景なのだと思うのです。
 写真は多くが、一九九三年のものですが、一九九七年のものもいくつかあるので、「あれっ?」と思われるかも知れません。
 駅には赤い列車と青い列車が停まっています。
 赤い列車はフィッツナウへ下っていくのですが、青い列車はアルト・ゴルダウへ向かいます。
 中には、写真左のようなクラシックな客車もあったりで、楽しいですね。
 一九九三年には私たちはアルト・ゴルダウにおりて行ったのですが、途中のリギ・シュタッフェルで二つに別れ(写真下)右に行くとフィッツナウ、左に行くとアルト・ゴルダウとなります。
 ここまで、歩いて下って来てもいいですよ。元気なようでしたら、もう少し、線路に沿って歩いてみてもいいかも知れません。
 一九九七年に行った時には、写真右のような開業当時のクラシックな機関車が走っているのに出会いました。エキストラ運転ではありますが、夏の間にはこういった楽しみもあります。
 アルト・ゴルダウへの路線の車窓は、シュタッフェルから熟睡してしまい、全く記憶にありません。あまり展望も利かず、退屈だったと思います。
 写真右はアルト・ゴルダウの駅です。
 登山鉄道の駅はスイス国鉄を直角に跨いである高架の駅です。登山鉄道の駅としては、ここ位のものでしょうね。ですから、スイス国鉄の駅にはすぐ出ることができます。ここからルツェルンまで急行で三〇分弱です。
 一九九七年にはもう一つのおりる方法、リギ・カルトバートで列車を降りて、ロープウェイ駅まで五分くらいでしたっけ、歩いてウェッギスに下りました。ウェッギスのロープウェイ駅は船着き場と離れていて、かなり山側に歩きます。したがってリギに行く時にここを選択するより、下りで立ち寄る方が、ちょっとした変化がついていいのではと思います。
 写真上は、ウェッギスの船着き場のそばの公園での風景です。こんな風に休暇を時間を過ごすことができるようになるといいのでしょうが、随分私はせっかちに動き回っているようです。彼らからすれば、朝早くからバスで走り回る観光というのは信じられない世界なのでしょうね。
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