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フィンデルンの村からグリュンゼーへ/その1

フィンデルンの村からグリュンゼーへ/その2

 フィンデルンの村から、グリュンゼーのホテル・レストランにやって来ました。
 お昼は意外と繁盛しています。ハイキングで立ち寄る人たちが多いのです。わが家のご一行様も御同様にこちらで昼食です。
 いつものでっかいソーセージとジャガイモを薄切りにして炒めたレシュティとビールにスープという定番で済ませました。
 ホテルから谷の奥、フィンデルン氷河の方に少し行くと、グリュンゼーがあります。
 更に谷の奥を見ると、後退しつつあるフィンデルン氷河が見えます。(写真左)
 この湖からはマッターホルンは見えませんが、開けた這い松地帯で、高山植物の花の季節はとてもいいところです。
 このまま、谷の奥、フィンデルン氷河の方に向かうと、グリンジゼーやシュテリゼーといったマッターホルンを投影する美しい小さな湖水に出会えます。
 フィンデルン氷河からの水がぬかるみを作っていて(写真右)、その先の小さな橋を渡ってフィンデルン氷河の後退した跡に行ってみます。
 高さもありますし、その荒涼とした風情は、ちょっと工事現場にも似ています。
 この氷河の後退した跡には、ほとんど草木も生えておらず、スイスの土壌がほとんどこれなのだと思うと、現在はともかく、前世紀以前のスイスは傭兵などで生計をたてていた、貧しい国であったことに思い至る光景であるといえましょう。
 しばらく行くと木々に囲まれたグリンジゼー(疲れて降りて行
く元気もありませんでした。したがって写真はありません)からシュテリゼー(写真左)へと至ります。
 道をマッターホルンを正面に見ながら登って行くと(写真右)どんどん視界が開けてきます。
 遠くにゴルナーグラートの稜線を越えてブライトホルンとクライン・マッターホルンの姿が見えてくると、まもなくブラウヘルトというロープウェイの駅です。右の写真を大きくしてよく見て下さい。右下にグリンジゼー、左中にグリュンゼーが見えます。
 はじめて、このコースを歩いた時、実はフィンデルンから川の方に一直線に下り、そこから一気にグリュンゼーまで登り、更にこの湖水巡りをしたものですから、それは大変でした。家内は「疲れた」連発し、夫婦で口数も少なく、来てしまった以上は戻らねばならぬと、ヘトヘトになってブラウヘルトに着いたのです。
 したがって、二度目に子供達も連れて行った時(1995年8月1日)にはグリュンゼーからゴルナーグラート鉄道のリッフェルアルプの駅に向かってハイキングをしました。実はシュテリゼーに行こうと主張したのですが、家内の猛反対にあってしまい、前回の失敗を挽回できずにいるのです。上の右の写真には、その道も写っています。
 森林浴をしながらのハイキングもなかなかいいですし、丁度良い距離であったようです。

 

 グリュンゼーのホテル・レストランを出て、ツェルマット方向に歩き出すと、森林地帯、岩場?などを通り過ぎてリッフェルアルプに至ります。
 写真右下の振り返ったところのシュヴァルツヴァルト(黒い森林)の上にのぞいているのがウンター・ロートホルンです。フィンデルンの村からグリュンゼーへ/その1の冒頭の写真を駅近くから振り返ると、青い空と白い雲がとても眩しかったです。

 駅で、切符を買い、列車に乗り込むとゴルナーグラートに行った帰りの団体客がいっぱいでした。
 ただ登って、下ってというだけでは得られない充実感は、貴重なもののように思います。決してゴルナーグラート行きが駄目なわけないのですが、できたら、リッフェルゼーから一駅分位はハイキングを楽しんでほしいと思います。
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フィンデルンの村からグリュンゼーへ/その1