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フィンデルンの村からグリュンゼーへ/その2

フィンデルンの村からグリュンゼーへ/その1

 ツェルマットから地下ケーブルで簡単に上れるスネガは、ハイキングの拠点としても、ウンター・ロートホルン(写真左)へのロープウェイへの乗り継ぎ駅としても、なかなか魅力的な所です。
 マッターホルンの姿もさることながら、ヴァレーアルペンのオーバーガーベルホルンやツィナール・ロートホルン、ヴァイスホルンといった名山がまさに屏風のように立ち並ぶ様は、圧巻であります。
 ここからツェルマットに下っても良いし、ライゼー、グリュンゼー、グリンジゼー、シュテリゼーと小さな湖というか池というか、を巡るハイキング。あるいは、ウンター・ロートホルンからオーバー・ロートホルンへの軽登山のコースなどなど、いつもながらどう行こうか迷ってしまいます。
 家族連れでも、小さな子供がいても、軽く歩けるコースはどれもアップダウンが多少なりともあり、スイスについて最初のころの足慣らしに丁度良いように思っています。
 フィンデルンの村の入り口と、よく写真で見るフィンデルンの白壁の礼拝堂の裏にレストランがありますし、グリュンゼーにはホテルも、シュテリゼーから少しフィンデルン氷河の方に行ったところにもホテルがあり、食事などもとれます。そんなに歩けないと思えば、グリュンゼーから平坦な道をしばらく行けば、ゴルナーグラート鉄道のリッフェルアルプの駅に出られます。
 と言うわけで、このスネガは、ただツェルマットからマッターホルンを眺めに登ってくるだけでは、あまりにもったいない所であります。
 二度三度と繰り返し来る度に、どう回ろうかと思案にくれるスネガからのコースを紹介したいと思います。
まずは、フィンデルンの村を目指しましょうか。
 スネガの駅を出て、下るとすぐに湖畔に着きます。駅のホームにライゼーはこちら、みたいな表示もあったようですので、迷いようがありません。
 晴れていれば、マッターホルンが湖面に投影して、逆さ富士ならぬ逆さマッターホルンが見ることができるのは、有名なリッフェルゼーと同じです。風が少しでも吹くと駄目なのも、当然のことながら同じです。
 フィンデルンの村の入り口の所には、レストランがあります。鱒料理などが食べられます。
 近くのネズミ返しのある倉庫のから白壁の礼拝堂、マッターホルンがなかなかいいアングルで、よくここから撮った写真にお目にかかりますが、この倉庫から、スネガの方を振り返ったアングルもなかなかいいと思うのですが、いかがでしょうか?
 ちょっとへそ曲がりなもので…。
 白壁の礼拝堂とマッターホルンはあまりに氾濫していますが(左のようなヤツですね)、右のような写真もまたいいかなと思って撮ってきました。カメラも違いますが、何と言ってもこの微妙な光線の加減が、いいかなぁ、なんてね…。 村の中は、静かでちょっと不気味な感じでした。八月初頭は牛や山羊はもっと上の方に行っているのでしょうか?
 ここには二度行きましたが、二度ともだーれも居なかったのが印象に残っています。とは言え、古い木組みの倉庫には使われているようで、決して観光用というだけでは無さそうでした。
 村の礼拝堂裏のレストランでコーヒーを飲んで出かけることにしましょう。
 右のような、お花がいっぱいの道を谷奥の方を目指して歩いて行くと、フィンデルン氷河の白い水をいっぱいに湛えたMosjeseeに出会います。(写真左)
 人工の池ですので、何か農業用?(まさかね)飲料水?なのでしょうか。
 遠くのカランカランというカウベルの音を聞きながら仰ぎ見ると稜線に向かってお花がいっぱい咲いていました。(写真左)
 白い池の先を右折し、斜面を登ると、木々の間から少しずつ視界が開けてきます。(写真右)
 しばらく行くと、広い道に出ます。右折して今度は谷の開けた方に向かって歩いて行きます。
 落雷のせいでしょうか、上が折れた松?の木の大木などを見ながら行くと、少しずついい香りがしてきます。朝出て、のんびり道草し、途中のレストランなどに立ち寄ったりして来たら、ちょうどお昼です。
 フィンデルン編はこの辺で、グリュンゼーからのコースにバトンタッチしましょうか。