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スイスのアルバム

エモッソン湖編

 マルティニの駅のあたりというのは、ローヌの谷が広く、随分と明るいところであります。
 何もなさそうではあっても、ここからはシャモニーやバーニュの谷のヴェルヴィエなどや、セント・バーナード犬で有名なグラン・サン・ベルナール峠に通じているのです。
 列車はおぼつかない感じでがたがた谷底を走りだしますが、しばらくして左手にゴルジュ(ドイツ語でシュルフト)という深い渓谷が見えて来ると、いきなり急坂を登りはじめます。
 ファンオーの辺りで左手にトリアン氷河が流れ下る様子を見ることができます。

 

 

 国境の一つ手前の駅、ル・シャトラールは、寂しい田舎の駅という感じです。そうそう、日本にも山裾分け入ったあたりのひなびた田舎駅は、こんな感じだなぁーと、思いますが…。
 しかし、ここの列車は第三軌条集電方式ですから、日本の多くの地下鉄と同じ方式で走る、ちょっと珍しいものです。したがって感電には注意!ですよ。

 

 この駅は発電所の中にあるような感じの駅です。裏に回り込んで行くとこんな感じになります。

 いいのかなぁーと思いつつ行くとケーブルカーの乗り場に着きます。どう見ても中学生くらいの男の子が切符の販売とドア操作をしていました。

 聞きしにまさる急勾配にちょっとビビッてしまいそうですが、乗り込んでみると結構なお客さんで、大繁盛でした。ケーブルが意外なほど細く、これまた大丈夫かと心配になってしまいそうです。 なんとか無事?登り切ると工事現場のようなところでした。そうか、ここはダム建設の時の施設をそのまま使っているのだと、妙に納得させられる乗り換え駅でした。ここからは、更に遊園地で見かける列車というかなんというか…に乗っていきます。
窓?の外にはもうずぅーっとモンブランの山容が見えていて、さすが「これは金になる」と考えるであろう、素晴らしい景色がずぅーと左手に続きます。オープン・エアですから写真は撮り放題。なかなか良い配慮です。

 終点から更に、なんて表現していいのかわかりませんが、小さな乗り物でダムまで上げられると、フランス国境のダム湖と小さなレストランがありました。
 ここからも、モンブランはその美しい姿を惜しげもなく見せてくれています。

 ダムの水は深い群青色に沈んで、大きな岩山がこれが氷河と万年雪を溶かして来たことを物語っています。

 ダムの上を歩くのも、なかなか気持ちの良いものです。疲れたらレストランもダムの横にあります。

 ダムの上で、フランスの国旗とスイスの国旗が並んではためいていました。(写真では垂れ下がってしまっていますが…)ああ、ここはスイスとフランスの国境なのでしした。
 小さなチャペルは、エンゲルベルクのトリュプゼーをはじめ、グレッヒェンのハンニック・アルプやフィンデルンの村などで見かけました。そうそうピラトゥスに上がるロープウェイの中からも白いチャペルが見えますね。誰があれを建てようと思い、誰がそこで祈るのでしょうか?

 効率が悪いことなど承知の上でこれらの礼拝堂を建てる信仰深い精神の国であることを実感した次第です。

 帰りはここからバスも出ています。やたら往復を買っていると行きと帰りで変化をつけられなくなります。まぁ、バスの本数が少ないので。事前によくチェックしておく必要はありますが…。

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