第六場
(Magical Lasso・・・)

《支配人のオフィスにて》
ファントムより手紙

「諸君、心より親愛の情をこめて、
私の劇場の経営法に関する御説明の手紙を何通か送らせていただいた。
だが、どうやら私の指示には従ってはいただけなかったようだ。
もう一度だけ、チャンスを与えよう。
クリスティーヌ・ダーエを帰した
彼女の成功を望む
次の公演でカルロッタは脇役を演じる
そしてクリスティーヌには主役を
クリスティーヌの役には伯爵夫人だ
カルロッタのソロは今夜はない
すばらしいじゃないか
私はこの舞台をいつもの席、
すなわち5番のボックス席で拝見させていただく。
従ってその席は私の為に空けておかれたい。
この命令に背いた場合、
諸君の想像を絶する災いが起こるであろう。

第七場
(Prima Donna)

プリマ・ドンナ、大事な人よ
ひざまづく、ほらこうして
そのままお帰りか、そりゃいけない
ファンがあなたを呼んでいる
プリマ・ドンナ、あなたでなけりゃ
誰もが
しびれるその魅力
歌えばいつでも大当たり
そう、プリマ・ドンナ、ブラヴァー
プリマ・ドンナ、歌を再び
誰もが、あなたを求めて
お聞きなさいな大歓声
今こそ、ひかり浴び
プリマ・ドンナ、あなたは不滅
拍手の嵐が再び
カーテンコールで、また歌う
そう、プリマ・ドンナ、ブラヴァー
素晴らしい、まだ幸せ続く
スランプに悩んだ
プリマ・ドンナ
風邪をひいて、くしゃみをしても
かれた声でも
天まで届け、私の歌
あなたのために幕があく
そう、プリマ・ドンナ、ぜひ
歌え!

5番ボックス席

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