第六場
(Magical Lasso・・・)
《支配人のオフィスにて》
ファントムより手紙
「諸君、心より親愛の情をこめて、
私の劇場の経営法に関する御説明の手紙を何通か送らせていただいた。
だが、どうやら私の指示には従ってはいただけなかったようだ。
もう一度だけ、チャンスを与えよう。
クリスティーヌ・ダーエを帰した
彼女の成功を望む
次の公演でカルロッタは脇役を演じる
そしてクリスティーヌには主役を
クリスティーヌの役には伯爵夫人だ
カルロッタのソロは今夜はない
すばらしいじゃないか
私はこの舞台をいつもの席、
すなわち5番のボックス席で拝見させていただく。
従ってその席は私の為に空けておかれたい。
この命令に背いた場合、
諸君の想像を絶する災いが起こるであろう。
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プリマ・ドンナ、大事な人よ |